武士が台頭し始めた十二世紀に此処南薩地方に勢力を拡大した豪族「河邊氏」
は仏教への信仰が篤く、菩提寺である宝光院の建立を始め領土内に多くの寺院
や仏閣を建立しました。
と同時に壇ノ浦で破れた平家の落人が川辺の清水(きよみず)の渓谷を中心に
伝道に勤しみ、清水の渓流が流れる断崖に約四百メートルに渡り刻まれた無数の
磨崖仏群は平安時代から明治までの約七百年間に渡り刻まれたもので、日本一の
大五輪頭や墓形、梵字を刻み供養の一途に生きた歴史的にも仏教的にも価値の
有る史跡を残して呉れした。
此の様な仏教と平家文化に守られ裏付けされた「川辺仏壇」は伝統工芸品
の指定を受けた誇り高い手作りの貴重な逸品で有ります。
川辺町は薩摩半島の中央部に位置し、東は陸軍特攻基地と薩摩の小京都と
云われる武家屋敷で有名な知覧町、西は政治、文化、交通の中心都市である
南さつま市、は全国一の水揚げを誇るカツオの枕崎市、北は県庁所在地の
鹿児島市と早場米と霊峰金峰山で知られる金峰町に接し、周囲を山に囲まれ
た盆地で、南薩随一の河川である万之瀬川は東北部に源を発し、町の中央部
を南下して南さつま市を経て南シナ海に注いで居ます。
豊かな水量は途中の田畑を潤すと共に鹿児島市民の飲料水として供給、
又、電力の供給源として利用されて居ます。国道225号線が町の東北部から南西
に縦貫し、鹿児島市から枕崎市、南さつま市に通ずる幹線道路として親しま
れて居ます。
其の幹線道路沿い川辺町から川辺峠を経て鹿児島市に向かって約三キロメ
離れた野崎、迎方(むかえがた)が私の故郷で、自動車が発達したお陰で
集落の真ん中に24時間営業のコンビエンスストアーが出来て大変便利になりました。
清水岩屋公園は万之瀬川の源流の渓谷に磨崖仏群を含めて昔から桜の花見処
の名所として町民に親しまれて来た処を川辺町の目玉商品、観光名所公園として
整備し金閣寺を模した「桜の屋形」明水園(日本庭園)岩屋観音茶屋、万之瀬川の
流れを利用した自然流水プール、キャンプ場、と子供から大人まで季節を問わず水と
緑と太陽を満喫出来る公園です。
史跡と仏壇の町、かわなべ
川辺町の紹介(1)
清水岩屋公園
森林馬事公苑、
森林馬事公苑は225号線、川辺町から川辺峠へ行く途中、鏡石湯温泉を右折
して暫く行くと、杉と檜が美しい緑の中に八ヘクタールの広さ、西日本一の規模を誇る
敷地の中に障害馬術用馬場、馬術用馬場、逍遙馬場、クラブハウス、厩舎、駐車場
を完備、秋篠宮とご結婚された紀子妃殿下が最初の御公務として全国高校馬術選手
権大会に臨席された事で有名です。
馬に興味のある方は(特に初心者は大歓迎)是非一度お出で下さい。