よしまつ
国分酒造協業組合 国分市川原1750
Tel 0995−47−2361
ゲットした日 : 平成13年10月17日
吉松町には酒造所が1軒もない。 昔はあったのかも知れないが、水と農作物に恵まれた土地に焼酎蔵がないと言うのも、なんだか不憫のような気がする。 ただ焼酎に対する思い入れは深いようで、小正醸造の「天地水楽」は全ての無農薬原料をこの地で得ている。
それと国分酒造は吉松町と結構関係が深いのであろうか、この地限定の焼酎は「よしまつ」以外にも「ゆうすげ」がある。
この焼酎はAptiva野郎さんが北薩方面を必死に探索し、ついに吉松町で発見したものらしく、宿題に頂いた3本の内の最後の一本である。(^_^)/ もちろん小生の肝臓を気遣っての五合瓶である。
原料は芋、麦、米麹となっており、芋焼酎と麦焼酎とのブレンド品で、アルコール度数は25度である。 ラベルには川内川に架かった吉松橋、温泉、SL及び名勝竹中池と吉松町の名物が水彩画風に描かれている。
生で飲んでみた。 芋に加えて麦の爽やかな薫りが立つ。 まろやかで滑らかな味わいでさらりと喉を通って行く。 アルコール濃度を感じさせない程飲みやすい。
氷を浮かべてみると、芋と麦が絶妙のハーモニーを奏でている。和水による芋の苦みが最小限に抑えられ、麦の透明感のある爽やかさが引き立つ。
あらかじめ5:5程度に割り水したものを黒ヂョカで燗すると、芋独特のふくよかさという点では少々物足りない感じがするが、後味に麦の透明感のある風味と甘さが出ている。 特にやや熱めの燗では色々な味が混沌と湧き出し、華やかな味わいで楽しい。
異なった原料同士をブレンドすることには、色々論議のある所で、小生も出来ればシングルモルトで勝負して欲しいと願っている方なのだが、この焼酎は芋の良さと麦の良さが上手くミックスされた味わいとなっており、成功していると感じている。
それにしてもこのまろやかさは何だと不思議に思っていたら、ラベルの瓶詰め日が平成9年6月2日となっていた。 いわば5年貯蔵の古酒ということで納得したが、通常の製品もきっと飲み易いのではないだろうか。 飲み方としてはロックの飲みやすさ透明感を実感して欲しい。
しょけ(肴)は子鯛の笹漬けとトイモガラの和え物。 軽い酸味と子鯛の旨味は焼酎に合いますね。(^^)/
平成13年11月9日記載