ゆうすげ


          国分酒造協業組合     国分市川原1750 
                      Tel  0995−47−2361
          ゲットした日 : 平成13年5月4日 

  
ゆうすげ 
  ゴールデンウィークに溝辺町の県民の森〜熊本県球磨郡湯前町と2泊3日で家族旅行をした。 第2日目は溝辺町から湯前町までずっと県道及び国道を走ったのであるが、途中で地焼酎を買おうと決めていた。
  最初に栗野町の酒屋に入ったのだが、横川町、栗野町及び吉松町の北姶良3町には酒造所はないことが判明した。 そして店で確認した栗野町限定の焼酎は日当山醸造の「栗野」という焼酎であった。 しかしこれは芋麦混で有るため、食指を動かされず、失意の中、吉松町に向かった。
  地焼酎でなくとも「国分」「アサヒ」もしくは「玉露」等姶良地区の焼酎が買えたらいいかと気持ちを切り替え、酒屋を物色しながら県道55号を北上し続けたのだが、酒屋が見当たらないのである。
  吉松を過ぎるとすぐ県境となり、宮崎の焼酎を買う羽目になると少々焦って来だした。仕方なく吉松駅方向へ左折して、駅前に見事酒屋を発見した。 ここら辺の嗅覚には我ながら賞賛さるべきものがあると自負している。(^^ゞ) 
  一番目立つ所に「黒伊佐錦」「島美人」等が陳列され、加治木酒造組合の焼酎は見当たらず、大いに失望させられた。 今や県下何処でも「黒伊佐錦」「島美人」が酒屋・飲み屋の棚を席巻していますな。 こうなるとへそ曲がりの小生は、その隆盛に反比例するかの如く購入意欲が減退するのである。(^_^;)
  「地の焼酎はなかとな?」とダメモトで聞いたところ、この吉松町限定焼酎「ゆうすげ」を勧めてくれた。
  ゆうすげは可憐な黄色い花を咲かせる山野草で、吉松町に群生地があり、吉松町限定焼酎にもその名前が付いたらしい。 ラベルもその花をあしらっている。
  生で飲んでみると黒麹仕込み独特のキレとコクを感じる。喉ごしも爽やかでよい。
  ロックにするとまろやかな味わいになり、飲みやすさを増す。 爽やかに何杯でもゴイゴイ行きそうである。
  5:5に割ったものを燗付けすると、ふくよかさが引き立ち、軽快な甘さと共にコクの深さを感じる。 しっかりと真っ直ぐな味わいである。
  国分酒造の焼酎は初めて味わうのであるが、造りの丁寧さ、水の良さが良く出ている逸品と言えよう。
どの様な飲み方でも美味しいが、ロックが清冽な印象で一押ししたい。

  

                      平成13年6月15日記載