第10夜  冷や焼酎
  今年の五月は気候は良いのだが、体調がすこぶる悪い。
この日はテニスの予定であったが、首筋が異様に凝って痛みが頭部に放散する。 首を動かすと厳しい拍動痛が後頭部を襲うので、私だけテニスは中止して、飲ン方だけ参加することにした。(本当は禁酒が一番なのかもしれないが、この週の月曜日に禁酒したので、それ以上の禁酒によりかえってストレスが蓄積されることが危惧された。(^^ゞ )
  8時が待ちきれずに好味亭に赴くと、テーブルにマルダイ酒店に注文していた「田倉」「金峰」の一升瓶がどんと鎮座していたが、やはり誰もまだ来ていなかった。 Oさん、odabooさんに電話して早めの参戦を要請する。
  今週のテーマは冷や焼酎であり、先週5合瓶に「紅椿」を5:5に割り水し、お店の冷蔵庫で冷やして置いた。 人が来るまで、刺身の盛り合わせを肴にビール代わりにこれをキュ〜と飲る。 まろやかで甘味が引き立ち、すーっと喉を通っていく。 実に旨い! しかし、これは危ない! 飲み過ぎてしまう!(*^_^*)
  15分程遅れてきたOさん、odabooさんにも、初っぱなからビールではなく割水「紅椿」を勧める。 一同絶賛の嵐である。 今まで焼酎を水割りで頂くのは邪道のような気持ちでいたのだが、また新しい魅力に嵌ってしまった。(^_^;) 
まあ、正調焼酎作法は割り水して一晩置いたものを燗することらしいので、冷やのまま頂くのも作法通りであろう。
  3人で4合以上飲んで割水「紅椿」の旨さにうっとりと成りかけた所で、後から来る連中にも試飲させないといけないことに気付き、「田倉」割り水と「金峰」割り水を作る。 この焼酎両方とも芋の薫りの高い昔ながらの味わいの焼酎で、私の好みなのだが、氷を浮かべると、氷の溶けたときのエグミのようなものが少々出る。 そのままの方が滑らかで甘さが引き立つようである。
  特に「金峰」割り水は芋焼酎独特のフレーバーはそのままに甘味がグンと引き立ち、Oさんをして「えっ!これが昔父ちゃん達が飲んでいたあの臭いのきつい金峰!?」と言わしめる程の出来映えなのである。 飲み飽きず、次々と欲しくなるような危なさがある。(^_^;) 
  これは南薩方面で是非とも流行させなければならないと、3人で盛り上がってしまった。

    本日の主役焼酎   
 (本日の主役3銘柄。 最後は黒ヂョカになるのは薩摩人の性か・・・(^_^; )
 
  9時過ぎにテニスを終えた3名が到着したので、生ビールの前に冷蔵庫で冷やした「紅椿」割り水を勧め、一応全員に割り水の威力を体験して貰った。
  その後しばらくは割り水焼酎を飲んでいたのだが、何か物足りない。 やはり最後は暖かい焼酎じゃないと落ち着かないと言うかくつろがないのである。   これは薩摩人のDNAに埋め込まれた抗いがたい遺伝情報ではないだろうか。(^_^;)
  黒ヂョカで燗をして取り留めのないことを喋りながら楽しんだ。
もちろん最後の締めはざるうどん・蕎麦で満腹に・・・。(^^ゞ)
  そして、来週のために「田倉」割水を5合瓶に移し冷蔵庫に入れ、「金峰」割水を1升瓶に作って帰還した。
  夏場の焼酎伝道師の心得・・・「冷蔵庫には割水焼酎を切らすな!」


表紙   焼酎の部屋   焼酎伝道師の集い   第9夜   第11夜

日時:
平成13年5月24日(木)
   午後8時〜
場所:
 好味亭教会

 本日の主役
 紅椿
 金峰
 田倉
 参加者
  Mさん、
  odabooさん
  Nさん、
  ボギーさん
  Oさん、
  にっしー
odabooさん
(美味しい焼酎と料理にご満悦のodabooさん) 

 本日のショケ
 刺身盛り合わせ、
 早出しらっきょう、
 手羽上げ、
 コロッケ、
 冷や奴、
 ざるうどん&ソバ

   その他思い出せない