紅椿


          白石酒造 :  日置郡市来町湊町3138
                    Tel 0996-36-2058
          ゲットした日 : 平成13年3月24日 

  
紅椿4合瓶  3月24日に行われた焼酎伝道師の集い第7夜島津梅さんが、この「紅椿」と「「黒天狗」及び 「花と蝶」の4合瓶を持参して初めて参加された。 彼のお姉さんが白石酒造に嫁がれておられ、以前にも他の2本の1升瓶は頂いたのだが、この「紅椿」は未踏査の焼酎だったため、私がこっそり持ち帰って味見をすることにした。(^_^;)
  白石酒造の社長は美大出身と言うことで、「花と蝶」のラベルなどもご自身の斬新な絵を配しているが、この「紅椿」の4合瓶も一瞬ワインを思わせるコバルトブルーのボトルにアンティークな金付き栓という、何時までも戸棚にしまって眺めていたくなるような意匠である。
  
  生で飲んでみると、芋焼酎独特の芳醇な薫りが立ち上り、長期熟成の古酒を思わせるようなまろやかな甘さと華やかな味わいである。 優麗旨口とでも表現しようか、生なのに口当たりが良くグングン飲め、後味もさっぱりしている。 
  ロックで冷たくして飲むと生で感じた甘さがぎゅっと凝縮したように爽快な味わいある。 
  割水したものを黒ヂョカで燗して飲むと、優しい味わいはそのままに、甘味とまろやかさが増したように感じる。
  当初「紅椿」という銘柄より、この上品で独特の甘さは原料の紫芋か紅はやとに由来し、味わいの優しさは白麹か黄麹かと思っていたのだが、島津梅さんの話によると普通の唐芋でしかも黒麹で作られているらしい。 私の味覚もテゲテゲ(注:いいかげんの意)で恥ずかしいのだが、それほど特徴的な旨味及び味わいを持った焼酎と言えようか・・・(^_^;)
  どの様な飲み方でも優しくまろやかさが引き立ち、飲み手の心を和ますが、個人的には生ないしロック系統の方が清冽感が増して好きである。
  
                      平成13年5月13日記載