我々テニス組3名は9時過ぎに合流したのだが、他のメンバーは先にかなり飲んでいた様子で圧倒される程ハイであった。 我々の到着、すなわち
新しい焼酎に手を付ける事が待ち切れない様子であった。
そんな雰囲気を読み賺すが如く、まず運動後の水分補給に生ビール1杯を飲み干し、先週作り置きした
「金峰」割り水冷や焼酎に舌鼓を打ってからやおら焼酎談義を開始した。
今回は
「さつまげんち」を味わうと言うことで、マルダイさんに注文していたのであるが、ボギーさんも
「花雪洞(はなぼんぼり)」を持参してきた。
「さつまげんち」は太平洋戦争前後に鹿児島県で栽培されていた
「げんち芋」を特別に栽培して作られた焼酎らしい。
一方
「花雪洞」は
栗黄金から作られた焼酎で、ブルーのすりガラス状の美しい一升瓶に入っており、ネームと外観の美しさより、ボギーさんの奥様が買ってきてくれたらしい。 奇しくも
原料の違いによる焼酎の味わいを試すことになった。
本日の主役。 外観上も「花雪洞」のユニークさが理解出来る。
何故だか焼酎の影にはいつもodabooさんが・・・(^_^;)
最初に
「さつまげんち」を生で味わったのだが、オガタマ酒造さんの焼酎らしく上質の味わいであり、ほとんどクセが無く、生でも何ら違和感なく飲める。 燗をして飲むとふくよかな味わいであるが、私の愚鈍な舌では
げんち芋の特性を見い出すことが出来ない。(^_^;) 比較に
「金峰」(コガネセンガン)を飲んだのだが、金峰の方が薫りが強く、味わいもやや濃いものがある(クセが強いとも言う(^_^; )。
次に
「花雪洞」を飲んでみた。 と言っても、最初、瓶の奇抜さとネーミングから日本酒と誤解していたのだが・・・(^^ゞ)。 さらに焼酎と教えられてからも、栗から出来た高価な焼酎とすっかり勘違いしていた(^_^;)。 「確かに芋焼酎とはかなり味わいが異なる。 紫芋とか紅芋みたいな味がする。 やはり栗で出来た焼酎は違うね!切り込むような甘味がある!」とウンチクをたれたところ、栗ではなくて
栗黄金という品種の唐芋から出来た焼酎と教えられた。(・_・)
一応加世田の焼酎伝道師の長老を自負するものとして、原料の解らないと言う、有り得べからざる大失態をやらかしてしまった。(>_<;) 面目丸つぶれでしょう! ハッキリ言って・・・(^^ゞ)
鹿児島県では唐芋は主に澱粉用として栽培されてきた。 現在焼酎の材料として主に使用される
コガネセンガンも食用にもなるが、やはり澱粉や焼酎など工業用原料としての用途が主となる。 最近の新しい品種ジョイホワイト等は食用としては全く不向きであるらしい。
一方、
紫芋、
栗黄金及び
紅さつまなどは糖度と香味が高く、主に食用にされているため、焼酎にした場合独特の風味が出る。 その風味は甘味が濃醇でカロチン様風味のある焼酎に仕上がり、好みがある為一概には言えないが、水割り系統の方が飲みやすいような気がする。 ・・・等々、色々喋りながら飲んでいたのだが、9名の大所帯なれば話の輪があちこちで出来てしまい、結局単なる飲ン方に・・・(^_^;)
そして、全部割水して黒ヂョカ燗で飲み味の違いを確かめようとするのだが、味わいの違いは辛うじて解るものの、どれもこれも旨い! それより話に花が咲いてしまい時間の経つのも忘れ、定番
冷やしうどん・蕎麦が出たのは11時を過ぎていた。
いや〜、焼酎はないでんうんまかですなぁ〜!(^^)
表紙 焼酎の部屋 焼酎伝道師の集い 第10夜 第12夜