相良九代目 

                        
相良酒造(名)    鹿児島市柳町5−6
Tel  099−222−0534
ゲットした日 : 平成13年11月17日
                     

  
相良九代目
  相良酒造は元和元年(1615年)創業の薩摩焼酎界老舗中の老舗であり、現在の社長が九代目に当たる。 由緒正しい水飲み百姓家系の小生宅では五代先祖ですら曖昧だし、しかも「三代目が家を潰す」という有り難くない風評がまことしやかに囁かれる逆風の中、本業三代目の小生は脈々と受け継がれる相良家の焼酎造りには畏敬の念を抱いている。(^_^;)  この焼酎も「兵六」と共に相良酒造焼酎の館で購入した物である。

  ラベル裏には伝統的な黒麹仕込みで、下田七窪の銘水に有機栽培農家、杜氏等造りに関わる全ての人々の一途な想いによって作られた製品であることが記載されている。

  生で飲んでみた。 まろやかな甘さが際立ち、柔らかく奥行きのある味わいである。 このままでも優しくシミジミと美味しくゴイゴイ行きそうである。
  ロックにすると、サッパリとした感じになり、後味の優しい甘味が印象的である。
  あらかじめ割り水したものを燗付けすると、ふくよかな甘さが引き立ち、何とも柔らかく珍珍豆、カラカラ、薩摩切り子優しい味わいになる。 燗冷ましも甘くホンワリと優しい。

  黒麹仕込み焼酎にはコクとキレの良さという印象が強いが、この焼酎は白麹仕込みと間違う程の柔らかさ、甘さが特徴的である。 そして飲み進んでいく程にキレの良さにも唸ってしまう。 伝統と造りに対する情熱が作り出した完成度の極めて高い秀逸な焼酎と言えよう。
  どの様な飲み方でも旨さを遺憾なく発揮する実力派であるが、生のまろやかな優しさ是非体感して欲しい。
 なおきめ細かく正確で愛情溢れる相良九代目の論評は秘剣氏本格焼酎寸言をご覧下さい。

  ショケは大阪屋製菓の珍々豆。独特の醤油味とちょっぴりピリ辛が焼酎にも合いますね。(^^)/


                       平成14年1月2日記載