久耀    


久耀             
    種子島酒造(株)   鹿児島県西之表市西之表13589番地3
                     Tel 09972−2−0265
    ゲットした日:平成11年3月28日


 鹿児島市のデパートの地下酒売場で幻の焼酎「森伊蔵」を発見して、合わせてこの「久耀」をゲットした。その時の経緯は森伊蔵にアップしているので、合わせてお読み下さい。
 外観は流行の和紙で包まれ高級感を出している。ラベルを見ると「亀壺仕込み」「貯蔵古酒」と記載してあり、6年以上の貯蔵酒をブレンドしてあるらしい。
 焼酎の古酒に興味惹かれて、コップに注いで香りを嗅ぐと、芋焼酎の割と強烈な薫りがいっぱいに広がっている。
 生で飲んでみると芋焼酎そのものの味なのだが、長期貯蔵の影響か、鋭利と言うかトゲトゲしさが全くなく、まろやかで芳醇なまったりとした味わいである。
 ロックで飲むと確かに飲み易さは増すのだが、私の好みから言うと生の方がよい。
 お湯で割ると、この焼酎の持つ柔らかみはさらに増すのだが、まったり感と高濃度蒸留酒だけが持つ後味の充実感は少し薄れてしまうので、何かもったいないような感じになる。
 限りなく不純物を取り除いた今流行の一般受けする焼酎とは明らかに一線を画する作品である。蒸留したものを除くのではなくて、全て受け止め芋の恵みをじっくりと寝かせるとこんな味になるのだろうか?
 飲み易さとか、人気とかを超越した芋焼酎の一つの究極のあり方を堂々と主張しているような気がしてならない。
 飲めば飲むほど深みに引きずり込まれそうな逸品である。
 また、もし割水をせずに原酒のままで味わえれば、コニャックやウイスキー等のspiritsと呼ばれる蒸留酒だけが持つ官能世界がさらに広がるのかも知れない。

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