森伊蔵 


森伊蔵
     森伊蔵酒造  垂水市牛根境1337
     ゲットした日:平成11年3月28日


 「森伊蔵」は、現在ではプレミアムがついて1本1万とも2万とも囁かれているが、その凛とした清冽な味わいは手造り焼酎の新境地を開拓した物であり、実力人気共に芋焼酎No1の名を欲しいままにしている。
 最近JALの国際線で4合瓶を発売したが、瞬く間に売り切れてしまうほどの人気らしい。
 10年ほど前より私の行きつけの酒屋の「こだわりの地焼酎」頒布会の目玉商品で、年に2本は必ず手に入っているのだが、その名声故に殆どが私の物ではなくて、贈り物になってしまっている。(^_^;)
 そのプレミアム焼酎No1「森伊蔵」が、頒布会以外で手には入った幸運な経緯をお伝えします。

 時は平成11年3月28日。両親と子供を埼玉の兄の家に送り出した後、カミさんと鹿児島市のデパートに寄った。しかし、とてもカミさんの買い物に付き合う体力、気力さらに根気は持ち合わせていないので、常々地下酒売場を待ち合わせ場所にしている。
 この日も早めに酒売場に行って、色んな焼酎を鑑賞していたらなんと、超レアー物幻の焼酎「森伊蔵」が箱に入って、「なぜだか、私こんな所にいるの。今すぐ買わないとすぐに他の人の所に行っちゃうよ!」と語りかけているかのように、戸棚のスミに1本だけポツンと残っていた。
 ラッキー!と心の中で叫びながら、即座に買おうとしたのだが、1升瓶をぶら下げて駐車場まで歩くのは大変だし、外商回しにすると5%の値引きがあるので、外商カードを持っているカミさんが来るまで待つことにした。
 しかし、箱入り1升瓶を抱きながら店内を何十分もうろつくわけにも行かず、かと言って、その間他の客に発見されはしないかと気が気では無く、焼酎の箱を他の焼酎の後ろに隠したり、ラベルが見えないようにしたりと、考えつくありとあらゆるセコイ手を尽くした。(^_^;) 
 その間15分ぐらい経ったであろうか、2組ぐらいの客が陳列棚で物色していたが、幸いなことに気づかない。カミさんは例の如く約束の時間には大幅に遅れるのは目に見えてるし、いつまでも冷や冷やしながら見守るのは心臓に悪いので、他の焼酎を合わせてカウンターで預かって貰うことにして、「久耀」と言う焼酎を抜擢した。
 それから15分程ゆったりとした気分で焼酎やワインの鑑賞を続け、遅れて現れたカミさんを優しく迎え、無事私のものになったのだが、値段は2,500円位だったと記憶している。

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