第34夜 屋久酔酎行ーその1


                 日時: 平成16年9月19日(日)〜20日(月)
                 

 
勇躍フェリーに乗り込む
タラップ左端を脇目もふらず突進するお母さん達が!(^_^;)
船内ではすぐに宴会が始まった(^_^;)
 船に乗り込むやいなや飲んかたは始まった!(^^ゞ
 
  参加者: Aptiva野郎師たぶっちゃんこだまさん、あぷともさん、大佐衛門さん、mentaico君、冷奴さん、福岡の優しいお母さん(略称 ふくやかあさん)、福岡の素敵なお母さん(略称 ふくすかあさん)、にっしー

  本日の主役: おやっとさあ(岩川醸造)太古屋久の島(本坊酒造屋久島工場)


  精酎組の屋久島遠征が企画されて、ほぼ1年が経過した。 今回はこよなく焼酎を愛する会福岡支部精鋭も加わり、悠久の島へ殆ど観光のないただただ焼酎のためだけのジョイント酎行が実施された。 皆あたかも修学旅行前夜の小学生の如く、ワクワク興奮してなかなか寝付かれなかっただろうと思いきや、大佐衛門さんと福岡の酔客達は、初対面同志わがたっばかい天文館で前夜祭を挙行し盛り上がったとのことである。(・_・) 是も焼酎の縁がなせる技であろう。

  秋晴れの・・・、いや真夏のように激烈な日差しの元、8時には南埠頭に全員集合した。 この快晴は私生活充実を計り雨男返上を祈念するこだまさんの執念の賜なのだろうか。(-_-?) はたまた我が精酎組のたゆまぬ精進を天がご照覧されたためであろうか?(^_^;) 

  我々が船の前で記念撮影に打ち興じている間に、福岡の二人のお母さん達は勇躍フェリー屋久島2に乗り込み、嬉々として一目散に客室を目指していた。 ひょっとして一番心躍らせていたのは年長者だったのかも知れない。(^_^;)
  
おやっとさあを抱えるアプティバ野郎
「おやっとさあ」を小脇に抱え解脱を果たした飲酎大師。

  連休のためフェリー二等客室はほぼ満員の盛況で、我々ノンベーが座敷の隅っこ一角を占拠する事は不可能であり、しかも周囲の奇異な視線のため、やむを得ず中央部に遠慮しいしい集結した。

  出航前より、まだ午前8時ちょっと過ぎというのに、各々焼酎のショケを出し床に広げるではないか。しかも半端な量じゃない!(・_・) いくら何でもそりゃぁあんまりじゃないの!なんて諫める間もなくビールで( ^_^)/□☆□\(^_^ )カンパ-イ! (・_・)
  航海の友は「おやっとさあ」である。 飲酎大師解脱を目指したAptiva野郎師が、一ヶ月間この焼酎だけをひたすら飲み続けたという由緒ある修行の酒なのだ。(^_^;) 
  しかし朝っぱらから焼酎はあんまいじゃなかね?(-ー;)
開聞岳をバックにmentaico君
 開聞岳をバックに初老のヨカニセ。(^_^;)

  午前8時35分出航。 船はゆっくりと岸壁を離れ鏡のような錦江湾に滑り込んでいった。 湾内ではジーゼル機関の振動騒音以外は殆ど揺れを感じない。全く持って快適である。 
  デッキに出ると桜島が小さく遠ざかり、逆光の大隅半島高隈山地が眩しく光り、さらに指宿知林ヶ島を過ぎ、山川竹島の奇岩が現れてきた。
  開聞岳の秀麗な山容は・・・と観ると、残念ながら頂上付近が意地悪雲に覆われているではないか。(-ー;) 

  風景に感激!飲んかた旅行に感激のmentaico君もデッキに出て盛んにシャッターを押している。鹿児島の離島は初めてとのこと。さらに小林市出身の彼のこと、南海の群青に感動もひとしおであろう。  

船酔いにおののく冷奴
冷奴を崇め奉り航海の安全を祈念するあぷさあ。
  船室に戻ると飲んかたは最高潮に達し、なんと運転手役のたぶっちゃん以外全員「おやっとさあ」を飲み耽っているではないか!(・_・) 奇っ怪なヨクロボ集団を疎むように周囲の乗客は余所に避難しているいる! しかし、鹿児島を1km離れるごとに理性は1%ずつ霧散し、かくして二等船室一角はほぼ完璧に制圧され我々の独壇場と化した。(^_^;)

  佐多岬を過ぎた当たりからフェリーはやや揺れ出し、冷奴さんは船酔い予防の為伏してしまった。頑なに身動きしない眠り姫に様々な物を飾り付けるAptiva野郎さん。前回キャンプでつまんきられた事を今でも根に持っているとしか思えない戯れ事である。(^_^;)
屋久島上陸
屋久島宮之浦港到着。背景は雲に隠れた屋久島巨大山岳

  二等客室で傍若無人に飲んかたをやっていると、隣のおじさんが我々に注意するかと思いきや、「仲間内で酒を飲みながら旅するなんて楽しいでしょう!」と話しかけてきた。 聞けば定年後車で全国釣り行脚中で、屋久島の河川で鮎を釣りたいとのこと。 まことに羨ましい限り! この方は車の運転があるというので、焼酎は飲まれなかったが、ヨクロボと同じぐらいの乗りの良さだった。(^_^;)

  焼酎の魔力か4時間の乗船時間はあっという間に過ぎてしまい、「おやっとさあ」一升パックを空にして、12時半過ぎ屋久島宮之浦港に到着した。上陸して開口一番「暑い!ここは真夏じゃっど!」 mentaico君は「やっぱいこげな強烈な日差しが好っじゃったらい!」と感激の様子。
亀の手ラーメン
中央に亀の爪に見えるのが亀の手。うんまか!(^^)

  宮之浦岳登山をしたのだろうか、若い登山グループの姿も多い。
  たぶっちゃん運転の10乗りワゴン車で島内観光出発! 
  最初に腹ごしらえの為土産物センターに入る。愚生は亀の手ラーメンを注文。福岡のお母さん達が「本当の亀の手ね?」と聞くので、「亀の指を1本1本むしって食もったっよ。(^^)」と答えると、まるで野蛮人を観るようなおどろおどろしい目つきをされた。(^_^;) 
  実は岩に付いた貝の一種で焼酎のショケにも最適なのである。 ここのラーメンはさつまラーメンの典型こってり豚骨味ではなく、あっさり醤油味。 焼酎で満たされた胃袋には優しかったですね。
  こだまさんトビウオの唐揚げ定食。是もなかなか旨そうでした。
千尋滝
 千尋の滝をバックにまだ中年?独身ヨカニセ。
  
  車は屋久島幹線道路を南下して行く。手つかずの原生林が道路の傍まで拡がっている。薩摩半島とは100km程しか離れていないのだが、植生がかなり違う。 道路脇のハイビスカスの赤い色も心なしか鮮やかに映る。

  最初の目的地南屋久町安房の三岳酒造敷地にワゴン車は突入した。
        三岳酒造

  最初の観光地は千尋の滝である。 一昨年屋久島を極めた大佐衛門さんが本職ガイドの如く先頭を切って皆を案内していく。 ここは一部側壁が剥がれ落ちてはいるが花崗岩一枚岩の間に山間からの水流が滑るように一気に落ちていく。 展望台からの眺めではあるがまことに絶景である。
  

屋久酔館のコテージ。芝生広場もあり長期滞在にも最適。

  車は幹線道路を後戻りして安房市街地近くの今夜の宿舎「屋久酔館」に入った。 ここは本坊酒造屋久島工場が経営する10室程あるバストイレ完備自炊可能なコテージで、当日は津貫会の方々が焼酎仕込み研修のため、満室状態であった。

  コテージ中央部では本坊酒造宿口知覧工場長の講義があり皆さん真剣に聞かれていました。
私は、テスティングだけでも参加したかったのですが・・・。(^^ゞ
パソコン修理
ヨクロボであるにも拘わらずPC修理に精出すあぷさん。

  コテージに着くなりあぷさあは、事務所のPCマザーボード交換を始める。泥酔ズンダレを危惧した愚生も助太刀したのだが、仕事になると意外としっかりしているではないか! 塩害対策のカバーを取り除くのに思いの外手こずったが、PC本体に辿り着くや、華麗な手際でPCが解体そして組み立てられていく。 いや〜、さすが本職ですな〜。(・_・)
殆ど酔いを感じさせない鮮やかな手つきも焼酎のなせる業なのだろうか? 常日頃の仕事にももっと焼酎の効用を生かすべきかも・・・。(^_^;)
  他のマシンのモニターを交換し、汗だくになりながら仕事を終えた。
  そしてこの勤労の対価がなんと「太古屋久の島」一升瓶1本だけなのである!これって安過ぎはしないか!(-"-) せめて二本じゃないのか?(^_^;)
本日のショケ
本日のショケ。豪華BBQ。

  6時半より食事を始める。 本坊酒造本社の助っ人も荷担して、テキバキとバーベキューの準備が進められる。
  ビールで乾杯の後、各々肉や野菜を焼き、さらにトビウオまで出てきた。野外、しかも異境の地でのBBQは素晴らしく旨い! 体重のことも忘れてゴイゴイ食べる。そして語る。

  焼酎はあぷさんが労働で得た「太古屋久の島」。お湯割りで・・・、いや水割りで・・・、などと不毛な論争があちこちで起きてはいるが、要は旨ければどんな飲み方でも良いのである。その許容性の広さが焼酎の良い所! 愚生は湯割りで頂いたが、炭火を上半身にまっぽし受けて汗をかきかき温かい焼酎を飲むのもなかなか風情がある。 まことに旨い!

  しかし、やはり我々は歳ですな!必至に喰っても喰っても肉はなかなか減らない。(-ー;) 喰う速度は見る見る減速していく・・・。(^_^;)

 「お肉に会いますよ〜(*^_^*)」と甲州産マルス白ワインが出された。 本坊酒造は総合酒造メーカーとして甲府工場では高品質のワインとウィスキー
を造っているのである。
ワインを盗み飲む
ワインを盗み飲みするこだまさん。禁断の味はまた格別!v(^^)

   口当たりはさっぱりとなかなか旨い! 肉もだがトビウオ等魚介類にも最適かも。
  しかし、ここで問題が・・・。(-_-?) 精酎組焼酎飲みの集まりであって、元来が醸造酒を体が受け付けないもしくは偏見を持っている組員が多いと言う厳然たる事実がある。 このため酒販店の方々からは焼酎原理主義者と揶揄され、それを大いなる名誉と錯覚している組員もいる。(^_^;) すなわち大ぴらにワインを誉めよう物なら、異教徒裏切り者の誹りを受けるは必定の鋭く侮蔑的視線が飛び交うのである。(^_^;)
  で、ワインを欲しい物は皆に隠れてこっそりと飲む羽目に・・・。(^_^;)
 #それでも、この1本は瞬く間に空になり、このワインを気に入ったこだまさんはお土産用に2本もお買い上げ・・・。(^^)
大佐衛門と冷奴
花の独身男女のツーショット。
焼酎の取り持つ縁が・・・、なんて事ないか!(^_^;)
あぷとも、mentaico、こだま
あぷともさん、mentaico君、こだまさん。話が弾む!
たぶちゃんとあぷさん
なぜか裸になりたがるあぷさん。たぶっちゃんも困惑気味!
そして、乳フェチこだまさん!(-ー;)
お母さん達
福岡のお母さん達。まこて豪快な飲みっぷり!(・_・)
でも、握ってくれたおにぎりが甚だ美味でした。v(^^)

  皆思い思いに飲み耽っていたときに、隣の津貫会研修会の飲んかたをされていた本坊和人専務が挨拶に来られた。この方はワインアドバイサーの資格をお持ちで、焼酎はもちろんのこと、ワインにも造詣が深く、県内でも高名な方である。 あいにくと名刺を持ち合わせてなかったのが残念至極。 我々のようなずんだれた飲んかたは余り好まれないのかいつの間にか姿が消えておられた。 
  専務が帰られたのを見計らったかのように大変な事件が勃発したのである!全員泥酔集団意識障害を危惧した程の驚天動地の出来事が起きてしまったのである! それは・・・・・!(・_・)屋久酔酎行ーその2に続く。

 屋久酔酎行ーその2   三岳酒造  本坊酒造屋久島工場伝承蔵
     
表紙 焼酎の部屋 焼酎伝道師の集い 寒中キャンプ酎 屋久酔酎行ーその2