◎摂食・嚥下機能改善の取り組み
当院では摂食機能や嚥下機能の低下している患者様が少なからずおります。「食べること」は生命を適切に維持するために不可欠である反面、摂食機能が低下している方にとっては、誤嚥性肺炎、窒息、低栄養など生命を脅かす危険とも背中合わせです。
患者様のADL
・QOLを考える上で人間の基本的欲求である「食」へのアプローチは必要不可欠であると思われます。
当院では摂食嚥下委員会(医師、看護師、介護職員、管理栄養士・理学療法士で構成)を組織し、機能が低下している患者様に「より安全に、おいしく、楽しみを持ちながら」食事をしていただくため、嚥下機能や食事能力を評価します。
そして患者様に適した食事介助法、食事姿勢、食事形態など検討し、また機能維持・改善のための訓練を実施しています。
●呼吸リハビリテーション
当院には、肺炎や無気肺、慢性気管支炎などの呼吸器疾患により呼吸苦のある患者様が少なからずおられます。
「呼吸リハビリテーション」とは、呼吸機能に障害のある方々が、その残された肺機能を最大限に生かし、より快適な日常生活を送れるようになることを目指します。
・呼吸リハビリテーションの流れ
平成19年の夏頃から呼吸ケアに取り組んでいますが、高齢者の呼吸機能を飛躍的に向上させることは困難なケースが多いように感じます。呼吸ケアの介入をしている時間だけでも、痰の除去や呼吸の介助、体位の調整、適切な酸素投与などにより、肺での酸素と二酸化炭素の交換を改善させ、身体への酸素の取り込みを促進することが安楽な時間の提供につながるのではないかと思います。病棟スタッフとリハビリテーションスタッフが連携して、質の高い呼吸ケアが提供できればと思います。 |
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