さつま諸白 

                        
 鹿児島酒造(株)阿久根工場   阿久根市栄町130
    Tel  0996−72−0585
      ゲットした日 : 平成14年7月6日
                     

さつま諸白    
  土曜日夕刻より鹿児島市内で大学医局の会合があり、午後の時間潰しは焼酎鑑賞と決め込み、盟友Aptiva野郎さん県産業会館で待ち合わせた。 ここの1Fには鹿児島県産焼酎がディスプレーされており実に壮観である。 今や消滅した銘柄や昔懐かしいラベルなどもあり、焼酎文化史を探る意味でも極めて貴重なスポットと言えよう。 その後実際に購入出来る焼酎を探して山形屋地下酒売場に・・・。 学術的会合を控え1升瓶をぶら下げてふらつくわけにも行かなかったが、外商回しにしてこの焼酎と玉露をゲットした。(^^)
  その後宝納酒店を襲撃し試飲を強要した挙げ句、店に居座り缶ビールをゴイゴイ飲み、あと2軒程酒屋をはしごして鑑賞に耽り、最後はでの焼酎で〆をして、会合に臨んだ。 充実の空き時間を過ごした後は講演を子守歌代わりに(-_-)zz・・・。

  昭和62年、「ちご桜」で一世風靡した安楽酒造は鹿児島酒造に改称し、主力銘柄も「さつま諸白」に変更した。 銘柄名の「諸白」は、第19代島津光久公が阿久根に一泊された折、献上品の焼酎に命名された諸白(上等の焼酎を意味する)に由来しているらしい。
  ラベルは唐芋の肉質色をイメージした淡黄色地に丸に十の字の島津家ご紋と銘柄名が墨書され、「いも焼酎」と青く刻印されたシンプルな物である。 1升瓶の他に5合瓶もある。 さらに「焼いも焼酎」と刻印された製品もラインアップしている。

  生で飲んでみた。 癒し成分だけを抽出したような甘い芳香が立ち上る。 やはり「酔十年」に通じる上品さである。 口に含むと芋のしっかりとした華やかな風味が広がる。 このままでも全くストレス無く美味しく飲める。
  ロックにすると甘味がより一層引き立ち、爽やかな飲み口になる。
  お湯割りにすると、柔らかさとふくよかさが著明になり昔ながらの芋焼酎の風味を満喫出来、如何にも故郷の銘酒を飲んでいるという感慨に浸れる。

  上品ながら骨太の実力派焼酎である。 どの様な飲み方でも柔軟に対応出来るレギュラー酒の鑑の如き逸品であるが、お湯割りの豊饒な味わいを一押しとしたい。

  
                          平成14年7月31日記載