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2010年度 (社)鹿屋青年会議所 理事長所信

第47代理事長 吉留 大作

はじめに
「このご時世にJCどころじゃない。」誰かが口にする。「昔は良かった。」「時代が違う。」
そんな声も聞こえてくる。果たして本当にそうだろうか…。
「新しい日本の再建は我々青年の仕事である。」という強い覚悟のもと、1951年に日本青年会議所は産声をあげました。以降、「修練」「奉仕」「友情」から成る三信条を活動の基本とし、明るい豊かな社会を理想に日々活動を続けています。この創始の「志」は、時代が変わり、人が変わろうとも、私達の中に脈々と受け継がれているはずです。
今こそ覚醒の時。時代の大きなうねりをしっかりと受け止め、決して臆することなく、このまちに生きる人々と共に、OMOIYARIに包まれ、笑顔溢れる「おおすみ」の実現を目指し、会員一丸となり運動展開して参りましょう。

人と人がつながる地域へ
少年の頃、地域の大人達に良く面倒を見て貰いました。いたずらをすると誰彼と無くげんこつをもらった。そこには、人の子も家の子も一緒という思いやりが感じられました。現在はどうでしょうか。個人主義、ことなかれ主義という言葉に代表されるよう、人と人との関わりが希薄になってしまいました。このままの地域社会では、子ども達が安心且つ安全で健やかに成長できる環境とは言えません。学校だけでなく、地域全体で子ども達を見守ることの出来る環境整備は逼迫した課題であると考えます。
青少年時の教育は、より良く生きていく力を養うと同時に、社会人としての基盤をつくる大切な時期です。その教育は、私達大人の行動にかかっていると言っても過言ではありません。しかし、官民を問わず社会的地位のある者の模範意識や倫理観の低下から起こる犯罪報道がクローズアップされています。これでは、大人が何を言っても子ども達は納得しないでしょう。鹿屋JCには、様々な青少年体験活動のノウハウが蓄積されています。これまでの経験を活かしつつも、新しい視点で、多くの地域住民に参画いただけるよう、公益性の高い青少年育成事業を構築していきます。

「おおすみ」の将来を担う青年として
私達JAYCEEは、「おおすみ」の将来を担う青年としてのリーダーシップを発揮できるよう、自己研鑽に励み、率先して行動することが求められています。このことは、企業や家庭内においても同様であり、理想を掲げ、情熱を注ぎ、信念に従い行動することで内外に共感を得られるはずです。
また、鹿屋JCには多種多様な職業の会員が在籍しています。このネットワークを最大限に活かすことは、必ずや地域の活性化に繋がるものと確信いたします。JCに入ったら会社の業績が伸びた。そんなことを実感できる素晴らしいJCを目指します。
地域プライドが「おおすみ」を導く
「おおすみ」は豊かな自然と温暖な気候に恵まれた第一次産業を中心とした地域です。農業産出額は県内の約40%を占め、畜産業は国内でも有数の地であります。カンパチや鰻も地域ブランドとして成功しています。この食にスポットを当て地産地消を推進することで、安心且つ安全な「おおすみの食」をPRし、内需拡大と第一次産業の振興を図ります。
自分の生まれ育った地域のこと。私達はどれだけ知っているでしょうか。幼い頃、魚を追った肝属川。霧島ヶ丘での昆虫採集、植物採集。桜デパートの屋上遊園地から見下ろしたスクランブル交差点。楽しかった思い出の地は、良くも悪くも大きく変貌を遂げました。次世代の子ども達が、夢と希望を持ってこの地域で成長していけるよう、私達を含め地域住民がこのまちを愛し、誇りに思えるよう地域プライド醸成運動を展開していきましょう。

説得力あるJCへ
例えば町内会の行事やPTAの会合などがある時、JCが忙しくて参加できない。なんていうのは本末転倒です。まちづくりを提唱する私達が一番身近なコミュニティを蔑ろにしていては、説得力など生まれるわけがありません。私達は真のJAYCEEとして全てにおいて一生懸命取り組まなければなりません。その懸命な後ろ姿こそが地域住民の心を揺り動かし、共に理想の実現を目指す社会起業家としての責務を果たすのです。
他団体と協働で行う事業も同様に、どんな仕事でも与えられた役割を全うすることが求められます。常に鹿屋JCの看板を背負っていることを忘れないでください。

広報によるJC運動の周知
「JCって何をするところなの。忙しいそうだし、お金もかかるでしょう。」「最近の後輩達は何をしているかわからない。」私達の運動はどれだけ理解されているでしょうか。社会をより良く変革しようという理想も、地域住民の共感と信頼を得られなければ前進はありません。広報の在り方については更に議論を深め、きめ細やかで確実な手法が必要だと考えます。報道関係者との情報交換やホームページなど幅広く公開できるツールを活用することで、私達の取り組みへの周知を図りましょう。

効率的且つ効果的な組織進化
組織としての鹿屋JCを鑑みると、更に進化できる要素がありそうです。公益社団法人格取得に向けての取り組みはもとより、内部的に変革してくことでコストパフォーマンスを高めることから始めます。まずは、委員会の在り方から再構築します。委員長、副委員長、そして新たに運営幹事というポジションを置き、この三者を中心にスタッフ会議を開催していただきます。事前に準備を整えることにより、議案の精度が高まり会議の効果が上がります。また、より多くの意見集約、意識共有が図れるよう定例委員会を開催いたします。皆が同じ一日24時間という限られた時間の中で活動する以上、それぞれの役割を全うしていただき、集中することでより高い成果が得られることを期待しています。



地域主権に向けての取り組み
平成の大合併から4年が経過しました。この合併がもたらした影響を、地域目線で調査及び検証を実施する必要があると考えます。現状を認識することで、自主自立の精神が芽生え、地域に誇りと希望を持ち、このまちで生き抜いていく活力が生まれます。この、郷土愛をベースにした活力こそが、来るべき地域主権への原動力となると確信いたします。
そして、本年は鹿屋市において市長選挙が開催されます。経済情勢、超高齢化社会、地域間格差など課題が山積している今、私達一人ひとりが市政に責任と自覚を持って取り組まなくてはなりません。「マニフェスト型公開討論会」の開催実現により、市民の参画意識を呼び起こしましょう。
また、「おおすみ」には様々な目的を掲げ、同世代の青年達が地域の為に素晴らしい活動を展開しています。そんな将来を担う青年達と共に集い、語り合える場が必要だと考えます。その第一歩として、お互いの情報交換を主たる目的に、地域間、団体間の垣根を越えた広域ネットワークづくりに着手します。この広域ネットワークこそが、「おおすみ」の未来を共有していく上で、なくてはならない礎になるものと確信いたします。

同志の拡大
会員が増えない。この現状を真摯に受け止めなければなりません。会員拡大を考えるにあたって、まずはJC運動を推進している私達自身の姿勢を今一度省みる必要があります。様々な理由はあるでしょうが、退会者のでる組織が拡大に成功するとは思えません。新入会員獲得はもとより退会率減少に取り組んでいきます。また、ブロック会員大会の主管、創立50周年が間近に迫っています。全会員が“心を一つ”にし、55人体制を目指す「GO GO プロジェクト」を強力に推進していきます。

おわりに
私達の在籍する鹿屋JCも47年目を迎えます。今ここに集う私達は偶然出会った訳ではありません。それぞれのご縁の中で、必然的に巡り会った同志だと信じています。共に汗を流し、靴底をすり減らし、時には恥を掻くのも経験のひとつ。しんどさも楽しさも全員で分かち合おう。そして、JCで磨かれた人間力や価値判断基準を、仕事、家庭、地域において活用していきましょう。お年寄りの、若者の、そして子ども達の素敵な笑顔の為に…。
このまちに生きるものとして、与えられた使命と責務を自覚すると共に、これまで先輩方が築いてこられた不屈の精神に深い感謝の念を抱き、最高の一年となるよう足並みを揃えていこうじゃないか。


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