資料名 『粋な席の代わり方』
[ねらい]
・粋な行動をとることの意味や大切さ等を分からせると共に実践化を図らせる。
[セールスポイント]
・インパクトのあり,意外性のある資料です。
・すぐに使えるワークシートとセットになっています。
・実践化をさせる資料です。
[対象学年]
・小学校中学年以上,中学校全学年
[備考]
数年前,あるラジオ番組で紹介された実話をもとに作り上げました。
【発問】 「あんた,江戸っ子だね。」という言葉を聞いたことがあると思いますが,かっこいい江戸っ子の行動を
「( )だね。」といいます。
( )には,何という言葉が入るでしょうか?
(子どもの反応例)
・江戸っ子 ・いき ・東京 ・すごい 等
【指示】 ( )には,「粋」という言葉が入ります。ておまりす。
【発問】 今日は,「粋な行動」についてみんなで考えましょう。
【めあて】 「粋な行動に」ついて |
【発問】 みんなはバスに乗ったことがある?
(子どもの反応例)
・もちろんあるよ。
※ 掛け合いのように前半はテンポよく授業を進めていく。
【説明】 もちろんあるよね。
【発問】 バスに乗ったら,まず何を考えますか。
(子どもの反応例)
・運賃 ・席に座る。 ・目的地のこと(行き先)
【説明】 先生は,バスに乗ったら,まずは座席が空いていないか探しますね。
座ったほうが楽だもんね。
席に関しては,景色がよく見える運転席の横などいいよね。
【発問】 みんなはどうかな。
(子どもの反応例)
・同感していた。
【説明】 おばあちゃんがバスに乗ってきました。
座席は全部人で埋まっています。
※杖をついているおばあさんのイラストを見せながら説明をする。
【指示】 満員のバスにヤンキーの兄ちゃん,普通っぽいOL,普通っぽいサラリーマン,
子供連れのお母さん,小学生の子どもが座っています。
さて,この中で,誰がおばあちゃんと席を替わってくれるでしょうか。
ワークシート1の6のうち,1つの○をつけましょう。
( )ヤンキーの兄ちゃん ( )普通っぽいOL
( )普通っぽいサラリーマン( )子供連れのお母さん
( )小学生の子供 ( )誰も替わってくれない
※ 右のイラストを提示しながら指示をする。
【説明】 実は,ヤンキーの兄ちゃんでした。
(子どもの反応例)
ほとんどの子どもが意外そうな表情をしていた。
【説明】このお兄ちゃんはこんな風に言いながら席を譲りました。
「あっ,俺,ここで降りるんだった!
すんまへーん。降りまーす!
ばあちゃん,座っていいよ。」
【説明】 おばあちゃんは,座ることができました。
後ろの方に立って見ていた先生は、ああ、良かった。おばあちゃんが座れて、と思いました。
〔 大どんでん返しの展開となります。(省略)〕
・2つの発問
・3つの説明
・1枚のイラスト
※ この予想に反した大どんでん返しの展開は,子どもの心をつかむと思います。
【指示】 バスの話しを聞いて,「やるなあ。」とか「粋だなあ。」と思った人は,手を挙げましょう。
【助言】 みんな,「やるなあ。」とか「粋だなあ。」と思ったようですね。
思うことはいいことだけど,思うだけでは意味がありません。
君たちも,君たちなりのことができるはずです。
【指示】 この2枚のイラストを見ましょう。
学校生活で粋な行動ができうる場面1 | 学校生活で粋な行動ができうる場面2 |
---|
【発問】 この2つのイラストがありますが,このような時,あなたができる粋な行動とは,どんな行動かな。
考えをワークシート2に書き,発表しよう。
【助言】 これらの状況の時,実際行動できる人もいれば,できない人もいると思います。
今日のめあては,「「粋な行動」について」でした。
「粋な行動」とは,かっこいい行動とかではなく,困っている人を助けたり,ちょっとしたことをできる
範囲内でさりげなくしたりすることではないでしょうか。
【助言】 粋な行動ができる人間になりたいですか。
それとも,粋な行動ができない人間になりたいですか。
【発問】 だったら,あなたはどうしなければならないのですか。
〔 ここからが今までにはなかった終末の手法を用いています。
正に,実践化へ導いていく秘策をといっていいと思います。(省略)〕
※ 更に,授業後の具体的な教育活動と連動させています。(省略)
単なる名ばかりの連動ではありません。
楽しみながら連動実践ができます。
【指示】 授業を受けた感じたことや考えたことをワークシートに書きましょう。
(子どもの反応例)
・思うだけではなく,私ができる範囲内で粋な行動をすることの大切さがよく分かりました。
また,「 ? ? ? 」の取り組みが,とてもおもしろそうで頑張ってみたいと思います。
※ 詳しい内容(展開,イラスト,ワークシート,授業後の展開など)は,
〜粋だね 恥だね おてんと様〜 (大江浩光著・押谷由夫解説・明治図書) |
に掲載しております。