珍多羅
(有)白石酒造 日置郡市来町湊町3138
Tel 0996−36−2058
ゲットした日 : 平成13年12月5日
島津梅さんが化粧箱入りの焼酎を持参して訪ねてきた。 聞けば白石酒造の新製品で初留取り原酒らしい。 初留取り焼酎は西酒造の「ちびちび」、佐藤酒造の「あらざけ」、佐多宗二商店の「カンゴシナ」等が出回っており、出来たてで芋のエッセンスが凝縮した華やかな味わいと、新しい可能性を開拓する焼酎として注目を集めている。
白石酒造は全て甕仕込みで、優しく柔らかい味わいを得意とする蔵故、興味津々の一品でもある。
茶色の箱を開けると薄い褐色の包装紙に包まれ、茶色の麻縄で止められた円錐状のビンが出てきた。 包装紙に書かれている文字も茶色であり、茶系統で統一されている。 開封までのプロセスに新商品に対する期待感がいやが上にも高まる。 さすがは美大出の社長である。(^^)
包装紙には「珍多羅(チンタラ)」、「創業明治廿七年」、「ハナタレ」、「無濾過」
、「一滴入魂」、及び「かめ仕込焼酎」等と誇らしげに記載されている。 容量は300ml。 アルコール度数は44.1〜44.9度となっており、焼酎として販売出来る最高濃度に調整されている。 ビンは透明であり内容の焼酎がほんの微かに白濁しているのが観える。
生で飲んでみた。 蔵で試飲したハナタレと基本的には同様の薫りであるが、荒々しさが全くなく柔らかく仕上がっている。 口に含むと初留独特の華やかな味わいがまったりと広がっていく。 確かに強い焼酎とは感じるが、ハナタレにありがちなセメダイン臭や挑み掛かり睥睨するような強烈さは微塵も無く、何かしら柔らかく後味も優しい。 焼酎本来の奥行きを感じるゆとりが持てる。
ロックにすると冷えて、凝縮した旨味を感じ飲み易くなるようである。
極高濃度のハナタレ焼酎にしては柔らかくまた飲み易く仕上がっており、さすがに白石酒造と唸らされる逸品である。 また斬新なパッケージングに、社長のこだわりとセンスが読み取れ、垂涎感が一段と増す。(^_^;)
ショットグラスでチビリチビリも良いだろうし、ロックにしてゆっくりと飲むのも楽しいだろう。
平成14年1月31日記載