てんからもん 

                        
錦灘酒造(株)   姶良郡溝辺町麓876−15
Tel  0995−58−2535
ゲットした日 : 平成13年12月28日
                     

  
てんからもん
  鹿児島空港に降り立つと高速道路を隔てて一升瓶型モニュメントが見えるが、そこが錦灘酒造である。 ここは見学出来る焼酎工場「GEN」として多くの観光客が訪れ、またバレル・バレーPLAHAというテーマパークも併設され、チェコ仕立ての地ビールが人気を集めている。 同酒造は日本近代焼酎界の大功労者で白麹菌発見者の河内源一郎氏によって創業された。 4〜5年程前に見学したときには麹菌の特許及び販売がメインであるような説明を受け、此処の焼酎は一般では小売りしないと聞いたように記憶している。
  試飲コーナーでは例の如く色んな焼酎を意地汚く飲んだのであるが、ナツメヤシから出来た「隼人の涙」や、島津藩が幕府に献上した米焼酎を再現した「薩摩示現流」等がスッキリした飲み口で、観光客には人気のようであった。 芋焼酎の代表銘柄はこの「てんからもん」である。 てんからもんとは薩摩弁でお利口さんとか感心な人という意味であるが、南薩ではてんがらもんと濁る。
  この焼酎もやはりAptiva野郎さんから年末年始休みの宿題にと頂いた物であるが、以前からの課題が山積しており、約一月遅れのアップになってしまった。(^_^;)
  ラベルは白いビニールシールで、必要最低限のことしか記載されていない簡潔明瞭な物である。 目下アルコール度数25度の一升瓶だけの発売らしい。

  生で飲んでみた。 芋の薫りは押さえ気味ではあるが、芯に甘さが腰を据えスッキリ爽やかな味わいである。 生のままでも十分に飲み易い。 どことなく都会的な洗練された味わいに感じるのは小生だけだろうか?
  ロックにすると、キリリと引き締まった清冽な味わいで、甘味が口の中にグンと広がり美味しい。
  燗付けにすると、切れ味鋭い鮮烈な味わいであり、甘さに裏打ちされた爽やかさが印象的である。

  焼酎の軽快さと清酒のまろやかさを目指した酒らしい。 なるほどいわゆる綺麗な味わいだが、甘さと柔らかいコクといった芋焼酎のエッセンスは十分に発揮されている。 芋焼酎が初めての方でも何ら抵抗無く美味しく頂けるのではないだろうか。 
  飲み方としてはロック系が一番良さが出ているような気がする。

 
                         平成14年1月28日記載