第38手 「こんな単語カードあります」
〜あまり画期的でない単語カードのご提案〜


先に「京大式カード」について説明したところで
早速,活用の一例を紹介しよう。
(京大式カードの詳細はコチラ)



英単語暗記用のカードの作り方である。

もちろん「これがベストだぁ」なんて横柄な事は言わないのである。

「こんなカードもありますですよ〜」
という謙虚な気持ちで紹介したい。

今,自分に合っているカードがあればそれもgoodである。

学校や塾の先生からのご推薦があれば
そちらがbetterなのは言うまでもない。



学校や塾の先生方は,よく「単語はコツコツ覚えなさい」と言う。
「まくべん」でも記憶の仕組みを説明したとき
「一気覚えは良くない」と話をした。

では,1日1単語,30日で30単語,1年間で365単語を
コツコツと覚えれば良いのだろうか・・・。

「否(いな)」である。

今日覚えた1単語は,多分3日後には忘れているのである。
昨日覚えた1単語も,きっと忘れるのである。
明日覚えようとしている1単語も,1か月後には絶対忘れているのである。

これでは困るのである。

では,1日何個覚えれば良いのだろうか・・・

イヤイヤ,「コツコツ覚える」というのは,
そんなコトでは無いのである。

そこで,今回のカードの登場である。



【カードの作り方】

@ 
の欄に新しく出てくる単語の意味(日本語)を書く。
A 
の欄には英語のスペルを正しく書く。
B 
の欄は動詞の変化や,特別な複数形など参考事項を書く。
英単語の中でも「動詞」は特に重要である。
動詞が分からなければ手も足も出ないのである。
「動詞」にはスペシャルマークを付けて
完全攻略を目指すのである。

C 
の欄は,動詞と重要単語(太文字などで書かれている単語)の印を書く。
D 
の欄は自己診断テストの成績を付ける。

※ 赤い点線の部分で折り返すと,下のようになる。



この状態で自己診断テストができる。
答は別のノートや紙にガンガン書いていけばよい。
また,CとDの間の線で折れば,意味のチェックができる。

さらに,このカードは裏が白紙になっている。
授業で習った参考になる事柄を自由に書き込むこともできる。



【カードの使い方】

@ 明日から新しい題材だよ・・・という日に
全てのカード(3〜6枚くらい)を作る。
もちろん
それ以前でもかまわない。
それ以前の土日にやれば楽である。

A 新題材突入の日に1枚目のカードを書いて読んで覚える。
ホントに覚えたか
自己診断テストしてみる。
できるまでガンバル。

B 2日目,2枚目のカードを同じようにして覚える。
それがすんだら
昨日のカードの単語を覚えているか
テストしてみる。
忘れている単語は
その日のうちに覚え直しておく。

C 3日目,3枚目のカードを覚える。
同時に
1枚目と2枚目の確認をする。

D 4日目,4枚目のカードを・・・(以下省略)

E カードがなくなれば,あとは毎日2〜3枚程度のカードの確認を繰り返す。

F 題材が終わる日に,全ての単語が書けるかテストしてみる。

G ここまで繰り返せば,完全に読み書きできるようになっている。



題材が終わるときには,単語暗記も終了している仕組みである。

教科書によって違いもあるが,およそ2週間で1題材が終了である。

そして,定期テスト前には
テスト範囲のカードを確認すれば良いのである。


では
今まで勉強してきた部分はどうするのか。

それは,1年生の最初から復習するしかない。
最終的にイツまでに単語の復習を完了するのか
よく考えて実行してもらいたい。
(受験生の場合,夏休み終了までには完了したいモノである。)



【 教 訓 】

英語の復習は,必ず1年の最初から行うべし
特に「英単語」と「基本文」は
100%の暗記を目指すのである。
90%ではダメである。



  

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