2021年1月分

音楽雑記帳

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1月31日(日) 影響力と節度

山下達郎と比べれば歴史は浅いかもしれないものの、ユーミンもかなり前からラジオ番組を続けていると思う、正確なところは分からないけれど。

今現在放送中の番組タイトルは「ユーミンコード」らしい。

時たま聞くことがあるから知っているわけだが。

数週間前に聞いた時の内容に共感できるものが多かったのは意外だった。

まず最初にかけた楽曲が、私も気に入ったポスト・マローンの「Circles」で、つかみはOKだった。(笑)

その回のテーマは「ステイ・ヘルシー」。(だったと記憶している)

私のテーマである健康維持法の希求と合致しているではないか。

しかも彼女が健康を保つために日々心がけていることのほとんどが私のそれと一致しているのであった。

私のやり方のうち過激で偏屈な部分はもちろん含まれてはいないが。(苦笑)

一般の人々が素直に受け入れやすい方法を列挙していた。

インフルエンサーという呼び名がない時代から、熱狂的な多くのファンたちに対して絶大な影響力を行使してきたという自覚がなせる技だろうか。

彼女のかなりきつい毒舌は私も知っているし、ネット上にしばしば登場している。

それらは、彼女がいわゆる世間というものの評価基準を代弁しているだけなのではないか、と私は解釈している。

基本的に彼女は影響を与えるということの怖さを分かった上で節度を保っているように感じた。

別に彼女のファンというわけではないが、その点には今回好感をもった。

坂本龍一が自身の発言により人々に影響を及ぼそうとしている、らしきことを時々見かける。

同氏もかつてニューウェーブが登場した時代にラジオ番組のパーソナリティーをしていた。

当時は彼の音楽以上に彼の雑談が面白くて好んで聞いていた方だった、私は。

近年は意図的にイデオロギー的というか社会問題にもの申す的というか、その種の発言をしているし、有名人たるものはそうすべきだ、とも主張しているようである。

ファンという形の追従者をかかえる立場であれば、盲目的に従ってしまうタイプの人間が存在することは熟知しているであろうと推察する。

有名税をはらっているのだから影響力を行使するのは当然の権利だ、という考え方は一応認める。

が、村社会の我が国にはあまり適さない言動である、と私は個人的に考えている。

ネット世代の人たちがインフルエンサーを目指す際に、何を望んでいるのかが私には見当がつかない。

自己承認欲求や金銭目的なのだろうか。

インフルエンサーになりたいのであれば、始めに目的をはっきりと自覚しておくべきである、と私は思う。

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