2001年6月分

音楽雑記帳

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6月17日(日) 「テクノロジーの進歩と調和」

先月The d.e.pを聴いたことがきっかけになりsteve hillageの70年代の作品を聴き直してみました。

ソロ第1作目の「FISH RISING」とライブはもっていないので、「L」、「MOTIVATION RADIO」、「GREEN」、「RAINBOW DOME MUSICK」の4作品です。

今聴いても同一メンバーで録音された「MOTIVATION RADIO」と「GREEN」が出色のアルバムだと思います。

ちょっとはねた疾走感が気持ち良い黒人のリズム・セクションをバックに自由奔放に生き生きとギターを弾いてます。

機材との親密度はピンク・フロイド並でも楽観主義者の彼が作りだす音楽は明るいです。(^^)

60年代の宇宙ものSF映画の効果音を思わせるmiquette giraudyのシンセサイザー操作は素晴らしく彼女はもっと評価されるべきだと思うのですが。

80年代の彼の作品は聴いたことがないのですが彼にとっては不遇の時代だったようです。

現代はSystem 7で活動している彼のインタビュー記事で、かつてのようなギター・バンドという形態で演奏することは2度とないだろう、という発言を目にして妙に納得してしまった私でした。

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6月10日(日) 独占と共用

音楽鑑賞と音楽制作時のモニター兼用の私のオーディオ・システム(と言うほどのものでもありませんが)が化石化してから既にかなりの年月が経ちました。

さすがにスピーカーとプリメインアンプはそろそろ買い換えようかと思い、先日地元の専門店で試聴させてもらいました。

元々音楽は好きでもオーディオ装置にはあまり興味がないような私にも分かるように、店員さんがとても上手な説明をしてくれました。

知識としては知っていましたがスピーカーは鑑賞する音楽のジャンルでメーカーごとに得手不得手があることを実際に聴いて確認できました。

どうやらスピーカーに関してはオールマイティーなものはないようです。

多ジャンルの音楽を鑑賞するオーディオ・マニアの方は数種類のスピーカーを切り替えて聴くのでしょう。

わざわざ演奏会に出向かなくても自分の好きな時間に独占的に音楽を聴くことができるのですからそのくらいの投資は必要になってくるのでしょうか。

次に、アンプについてももちろんメーカーによる音の違いはありました。

しかし私が驚いたのは同じメーカーのアンプでも値段の違いで音質の優劣があることがほんの少し聴いただけでも認められた点でした。

値段が高い方が当然良い音で、その音を聴いてしまうと廉価な方の音はそれこそただ増幅しているだけで全然音楽的な音(?)を再生していないように感じられました。

残念ながらアンプには当初の予算以上の出費を強いられそうです。

店員さんの話によると国産のアンプ・メーカーは数社を除いてすべてAVの方に走っているので純然たるオーディオにはかつてほど力を入れていないそうです。

そういえば最近、特にDVDが出た以降、やたらとサラウンド、5.1chなどという言葉を目にします。

いくら大画面、サラウンドをメーカーがあおっても今の住宅事情では置く場所がないし大音量での再生は不可能だと思うのですが。

それに普通の家でいくら背伸びしても映画館にかなうわけがありません。

それより皆で共用する映画館の料金を今の3分の1くらいに下げてくれたら相当客足はのびてその経済効果は大きいと思います。

物を消費(浪費)させて景気を良くするという発想はもう限界でしょう。

私のオーディオ装置のように寿命が来たものの買い換えは別ですが。

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