2002.11.15 宮崎県総合運動公園球技場 南国高知FC戦

 とうとうやってきました。8年越しの夢、地域決勝大会です。いつものように試合前日は興奮のため睡眠不足のまま会場近くに駆けつけた私は、まずは運動公園駅で、電車でやって来たLove氏を拾い会場入り。天気は小雨。しかしあまり気にならない程度の弱い雨ですので、芝生のコンディションにとっては良いかもしれません。総合運動公園は、皆さんご存知の通り巨人軍キャンプ真っ只中。ジャビットくんのオレンジ色の旗が私達を迎えいれてくれました。今回の私の予定としては、大会が行われる15・16・17日の三日間全てを観戦するつもりです。Love氏は都合で今日だけの観戦。後は鹿児島から数人が駆けつける予定になっています。車を駐車場に止め、サンマリンスタジアムと逆方向に歩く私達。警備員さんに「キャンプは向こうですよ」みたいな事を言われたので「サッカ−です」と答えた所、「サッカ−場も反対方向です」との答え。確かに「サッカ−場」という施設はサンマリンスタジアムの近くにあるのですが、今回の大会会場は球技場。警備員さんもろくすっぽ知らない大会なのかと、ちょっと苦笑いです。

駐車場から見たサンマリンスタジアム
噂通り立派な施設です。
球技場。
今回の熱戦の舞台はココ。


 球技場。今年のワ−ルドカップでスウェーデン代表が親善試合を行っただけあって、芝は綺麗で、立派な屋根つきのメインスタンドもあります。今回入れるのはメインスタンドのみ。ちなみにゴ−ル裏とバックスタンドは芝生になっています。まだ、第一試合開始1時間前という事もあってか、メインスタンドは私達2人が一番乗り。「ワ〜イ誰もいないぞ〜」とはしゃいでみるも虚しいばかり。金曜日ですし、マイナ−な大会なのでしょうがないでしょう。しばらく待っていると、さすがに十数人が集まってきましたが、第一試合開始10分前になっても、ギャラリ−の数はまばら。第一試合は「沖縄かりゆしFC(九州第一代表)対アイン食品(関西第二代表)」です。客席かりゆし側には、Kyuリ−グ各チ−ムのサポーターが集結。もちろん私はかりゆしFCの応援に駆けつけたヒロ氏の応援に参加です。
 第一試合開始。アイン食品は明らかに引いて守ってカウンタ−の戦術。それに対してかりゆし側は攻めようとはするものの、開いたスペ−スが無く攻めきれていない様子。もうちょっと、おしい!という場面はあるものの、じわりじわりと過ぎていく時間。かりゆし側は、相手ゴ−ル前でパスを回すもののシュ−トを打ち切れないという場面も目立ち、「打て!打てよ!」との声がスタンドからもあがります。慎重なのか、硬くなっているのか、いつものかりゆしらしさが見られず前半は0-0で終了。ぎこちないかりゆしに比べ、アイン食品は攻守の切り替えが早く、メリハリの利いた組織的な動きが素晴らしいといった印象。私はLove氏に小声で「かりゆしやばいんじゃない?」といったのですが、「ん〜大丈夫じゃないかな?Kyuリ−グでもこういうことあったし」とのこと。確かにそういう事はありました。周囲の人も、この時点では殆どの方が「良く守ってはいるけれど、1点はいれば、後はもうかりゆしイケイケになるんだろうな」と思っていたのではないでしょうか。私はそうでした。そういえば、守備に定評のある京セラ川内はPK戦までもつれこみましたし、ヴォルカだって最後の最後まで分からない展開でしたから(もう少しで守りきったというより殴り合いでしたが)。今になって思えば、このハ−フタイムが、流れを変える最後のチャンスだったのかもしれません。
 後半開始。なんだか難しいことをして失敗、難易度の高い技術を使って失敗、を繰り返している感のあるかりゆしイレブン。最後までこの流れは変わらず、とうとう無情にも0-0のPK戦へ。私は第二試合の準備のためじっくりPK戦を見ていませんでしたが、周りの反応でかりゆしFCの敗北を知りました。ヴォルカが勝ち点を1も奪えなかった相手が目の前であっけなく敗れてしまったこの事実。本当にサッカ−は恐ろしい。しかし感傷に浸っている暇も無く、皆でかりゆし横断幕の取り外しとヴォルカ横断幕の貼り付け作業です。第二試合はもちろん(私的)本日のメインイベント「ヴォルカ鹿児島対南国高知FC」です。

鹿児島応援団の様子。
手前に見える白地に青の文字の横断幕が、LAVA横断幕です。
地下駐車場を利用して、皆でひいひい言いながら作った一品。
私作成のタイヨ−横断幕二枚。
スポンサ−様に感謝の気持ちを表したいという気持ちで作りました。

 スタメンはGKが恒松選手。DFが有木選手・大徳選手・柏野選手・森永選手。MFが石原選手・城本選手・吉村選手・寺園選手・久野選手。FWはやっぱりこの人西選手。オレンジのホ−ムユニで現れた選手達。高知イレブンは白地のユニホ−ム。ピッチで試合前のボ−ル回しがはじまりました。私達も応援開始。S氏・F氏・Love氏・私・Kyuリ−グサポら皆で選手をコ−ル。頑張ってくれとの願いを込めて叫びます。

 試合開始。試合は開始直後から大きく動きます。手元の時計で開始6分に西選手の得点で先制点!10分にはこれまた西選手がナイスシュ−トを放ちますが、惜しくも入らず逆にカウンタ−を受けてゴ−ルポスト直撃のシュ−トを放たれます。ナイスアシスト田の神さあ!今日のゴ−ルポストには田の神さあも駆けつけていただけたみたいです(笑)。15分には有木選手が倒されPK。これを西選手冷静に決めて2点目。20分には、自分であげたセンタリングのボ−ルを、久野選手が自分で決めて3点目。キ−パ−がこぼした球を見逃さなかった久野選手素晴らしい判断力でした。言うまでも無く応援団はもうお祭り状態。いや、まだまだ油断するな!とか思っていたところ、24分にはフリ−キックから失点。30分にも浮いたボ−ルを綺麗なヘッドで決められて2失点目。これはもう教科書に載せたい位綺麗なシュ−ト2連発でした。これで波に乗った南国イレブンの攻勢は続き、40分には決定的な、真正面から打たれたシュ−トをGK恒松選手が止めます。南国高知のフリ−キック、コ−ナ−キックが続きますが、大徳・柏野選手の好守備もあり、なんとかこれをしのぎ前半は3-2で終了。

 後半開始。いきなり速攻で攻めたのですが、カウンターぎみに返され攻め切れません。両者積極的な攻撃で、攻守がめまぐるしく入れ替わる激しい展開。13分には久野選手が前原選手と交代。その直後の14分には西選手が倒されフリ−キックを得るも決められず、15分にはシュ−トが決まったのですが惜しくもオフサイドの判定でノ−ゴール。こういうチャンスをものにできないと、後で痛い目にあうとよく言われるようですが、その言葉通り、南国高知の攻めが目立つようになり、危ない場面が多くなってきましたが、なんとかしのぎます。そんな嫌な雰囲気の23分、スロ−インのボ−ルを西選手が決めて本日ハットトリック達成!厳しい角度からの素晴らしいゴ−ルでした。これで流れが変わったか、ヴォルカの攻勢が目立つ展開となっていきます。30分にも惜しいヘッド。しかし37分、南国高知の27番植田選手、フリ−の状態から、凄い高さのジャンプでヘッドシュ−ト。なんとかわずかに外れて助かりましたが、印象に強く残ったプレイでした。「ちょっと高すぎるパスだから、パスミスだなあ」と思ったところ「うお、届くんかい!」という感じでのヘッド。これが入っていたら、嫌な時間帯だけあって流れはまた変わったかも。44分にも南国高知、決定的な場面がありましたがシュ−トをふかしてしまいノ−ゴ−ル。そのまま時間は過ぎて試合終了。ヴォルカ鹿児島地域決勝大会で初の1勝を得たのでした。


 試合も終わり、夕方には仲の良いサポらが宮崎駅に集合して飲み会をしました。私も名物チキン南蛮を食し満足。飲み会は二次会まで続き、その後私は予約していたビジネスホテルに宿泊。長いようで短かった一日目が終わりました。

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