2002.9.1 鹿児島市鴨池陸上競技場 天皇杯県予選決勝

 天皇杯鹿児島県予選決勝戦。思えば去年の同じ試合に、後に一緒になってヴォルカを応援する事になる仲間達と出会った訳で、私も「ああ、このチームを応援していこう」と決心した思い入れの大きい試合です。今年は対戦する相手は違いますが、とても楽しみでもある反面、絶対に勝たなければならない試合でもあると理解していました。

 いつにも増して(選手でもないのに)緊張の為か、私は昨日から殆ど睡眠がとれない状態で朝を迎えました。天気は弱い雨。先日ラーヴァ鹿児島の仲間で作った横断幕の仕上げを「9/1の朝に皆で集まって作業しよう」と決めていた為、速めに家を出ました。天気は晴れたり降ったりの不安定な状態。まあ、少し位雲っていた方が選手の方々もやり易いかもしれません。
 午前11時頃に鴨池に到着。バックスタンドのメインゲ−トが閉まっていたので、「まだ入れないのかな?」と思ったのですが、脇の方にある出入り口が1箇所だけ空いていたので、そこから中に入ってみました。会場はすでに準備中で、サッカー関係の音楽が流れています。ピッチ上では選手や関係者の方々がゴミ拾いや手入れをしている真っ最中。電光掲示板もテスト中らしく、スタメンの選手名がついたり消えたり状態。バックスタンドには、もうすでにラーヴァの皆さん集合済みで、横断幕の貼りつけも終わった様子です。どうやら横断幕の残りの作業はS氏が1人で事前に済ませたとの事。頭が下がる思いです。S氏の話によると、今日は本当はメインスタンドのみ開放予定で、バックスタンドは閉める予定だったのをS氏らが掛け合って開錠して頂けたらしい。S氏らの行動力もすごいが、関係者の方々も粋なはからいだなと少し感動しました。私は持ってきたFireBoy(ヴォルカのマスコットキャラ)の横断幕を1枚貼りつけ、準備はひとまず完了。私達の他にも「がんばれわかぞう 柏野選手」の横断幕も登場し、嬉しいかぎりです。
 試合開始は13:10分の予定で、まだまだ時間はあります。とりあえず食事はしたいけど開始時間に遅れたら嫌だからという事で、私とLove氏が2人で食べ物の買いだしを行い、バックグラウンドにて仲良く皆で御昼ご飯。メインスタンド側は少しづつ人が入って来ており、場内アナウンスも始まった為、気分ものってきました。私は今日の為に用意していた秘密兵器「サッカーボ−ル気ぐるみ」を着こみ、旗も用意し、準備は万端。この着ぐるみは、「少しでも盛り上げたいため」「他の御客さんの皆さんに”盛り上がっているんだよ”という事を印象づけたいため」「楽しんでもらいたいため」用意した物で、Yahooオークションで落札しました。今年はワールドカップの影響で、こういう応援おもしろグッズが多く作られたようで、その売れ残りが出まわっているみたいです。正直言って、周りの反応が心配だったのですが、思いきって今回着てみる事にしました。


 フェアプレイ旗を先頭に選手入場。私達も応援開始です。サインボールをメインスタンドに蹴りこむ選手達。「バック側には無しかよ!」と思ったところ、DF朝倉選手がこちらにむかって蹴りこむ「ふり」だけしてくれました(笑)まあ、私達はサインは貰おうと思えば何時でも貰えそうですし、良いんじゃないでしょうか。
 スタメンはGK恒松選手。DFが右から有木選手・柏野選手・大徳選手・朝倉選手。MFが石原選手・城本選手・吉村選手・寺園選手・前原選手。FWが西選手です。
 試合開始。この試合は県内のNHKで放映されたので、御覧になった方も多いと思います。試合は開始直後こそ様子見のような硬さが見られたものの、明らかに1対1ではヴォルカ側が上に思われ、決定打を打たせない状態。前半20分過ぎにセットプレイからのこぼれ球を西選手が決めて先制。その直後にも同じくセットプレイを西選手がヘッドで綺麗に決めて追加点。その後は何度かシュ−トを打たれますがGK恒松選手が確実に防ぎ、前半は2-0で終了。ヴォルカのぺースで後半をむかえる事ができました。しかし気ぐるみは暑い暑い。天気もやや日光がきつくなってきたため、着ているだけで確実に体力は削られていく感じです。しかし、ハーフタイムはテレビに映れるかも?とか欲がでてきたために、脱がずに我慢しました(笑)
 後半は少々波乱の展開に。開始6分過ぎにDF有木選手がイエロー2枚で退場処分になってしまいました。交代で入った森永選手がディフェンスに入った為、中盤が1名少なくなった状態。決して一方的ではありませんが、サイドをえぐられる場面が多くなり、やや危ない状況が見られるようになってきました。体育大が多くボールを支配しており、それをハーフウェイラインよりややヴォルカ陣営寄りで奪い合う展開。しかし後半30分頃にカウンターぎみで中央を突破され1点を取られました。これからが苦しい時間帯です。なんとか守るのですが、45分を過ぎて「ロスタイムは1分」の表示がされた直後に、GK恒松選手が相手選手との接触により倒れました。1分位ストレッチをしたでしょうか。試合再開したものの、主審さんがなかなか試合終了の笛を吹いてくれません。こういうふうに「もう終わりだろう」と思って集中が途切れがちな数分間が恐いものです。私も思わず「頼む〜速く笛吹いてくれ〜」と叫んでしまいました。それでもなんとか防ぎきり試合終了。2年連続天皇杯出場決定おめでとう!!


 試合終了後は会場中に聞こえる形での坂元監督・西選手の勝利者インタビュー。素晴らしい演出です。そんな勝利に喜んでいるその時「これからメインゲ−ト前にてヴォルカ鹿児島の選手によるサイン会が行われます」とのアナウンスが。「え、聞いてないよ〜。みんな急げ!」とばかりに我々は急いで撤収。私は着ぐるみを着たままメインゲ−トへ。多くの選手の方々から、着ぐるみに直接サインを書いていただきました。この着ぐるみは予想以上に好評(?)だったように感じられ、今後の応援にも生かしていきたいと思いました。

 おめでとうございます。来月はもう1試合、どうしても勝たなければならない「九州リーグ・ホンダロック戦」が行われます。もちろんその他の各試合も大切でしょう。これからも1試合づつ大切に戦ってほしいです。御疲れ様でした。

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