2003.9.7 長崎県国見町百花台公園

 本日も晴天。島原港近くのビジネスホテルをチェックアウトして出た所、隣りの第一ホテルに向かって歩いている京セラ川内の皆さんに遭遇。朝稽古でもされたのでしょうか。心なしか元気が無いように見えます。愛車にて国見町に向けて出発。ロ−ソンにて弁当を買い、車内で食べていた所、今度は海邦銀行SC御一行様に遭遇。氷とか購入されていたのでしょうか。遠方のチ−ムは日曜日には遠征の都合もあり、早い時間帯に試合が組まれます。御苦労さまです。

ロ−ソンにて買い物をされている海邦銀行SCの皆さん。
日に焼けて締まった体をしておられるのでかっこいいです。
百花台公園に行く途中にある国見高校。
サッカ−ファンにとってはある意味「聖地」かもしれません。

 百花台公園に着くと、なにやら見慣れない集団の方々が駐車場に居られます。「少年サッカ−でもあるのかな」とか思っていると、なんとその方々はヴォルカのノボリを持っておられるではないですか。どうやら私より先に、SPONETの方々と、何度かお世話になった薩州警備の方々が応援に駆けつけられたようです。試合会場のグラウンドに行くと、西選手の職場の方々も居られ、今日の応援は賑やかになりそうです。

屋根がある場所に陣取ったかりゆしファンの方々。
日射病には要注意ですね。
応援に駆けつけてくださった、かっぱさんと牛さん。
我らがボ−ルだるまブラザースと記念撮影。

 相変わらず日差しは強いですが、昨日と同じく風は殆どありません。ピッチ状態も良好。ピクニック日よりの環境の中、試合は始まりました。ヴォルカ先発はGKが恒松選手。DFが内藤選手・石原選手・前田選手・松下選手。MFが児玉選手・野田選手・前原選手・吉井選手・吉村選手。FWが西選手です。西選手、先日は脳震盪で検査に行かれたそうですが大丈夫でしょうか。

選手入場。
この試合こそ、今年の九州リ−グでの天王山。
張り切る応援団の皆さん。
なんだか、計らずも私の個人的好みの応援集団になって来ている気がします(笑)

 試合開始。いきなりかりゆし14番の選手が倒れます(余所見していたので原因は不明)。4分、御互いが積極的に早い攻撃をしかける、目まぐるしい展開。かりゆしは、相変わらずルイコスタにボ−ルを集めて攻撃の基点とする試合構成。12分、右サイドを突破したルイコスタからのクロスをシュ−トされるも恒松選手冷静にキャッチ。17分ややヴォルカが攻勢。それにしてもセレゾがでっかくて邪魔。放り込んだボ−ルの殆どは彼にクリアされてしまいます。

右サイドを突破するルイコスタ選手。
一人で攻め込んでいける、個人技に優れた選手。
ルイコスタをマ−クするのは松下選手(手前赤のユニフォ−ム)。
昨日と共に連戦フル出場。そのタフさは際立っていたと思います。

 28分、かりゆし、やはり右サイドからの攻撃。試合事態は5分の展開といって良いでしょう。38分、前田選手のフリ−キックからコ−ナ−キック2連発は惜しくも決めきれず。43分、かりゆしのシュートを恒松選手が弾くも、こぼれ球をシュ−トされます。決まりませんでしたが危ない場面。前半は0-0のまま終了。

 後半、前原選手が久野選手と交代で始まりました。1分、いきなりかりゆしのコーナーキック。セレゾは西選手にピッタリマ−ク。かりゆし攻撃陣は、遠い位置からでも積極的にシュ−トを狙って来ています。薩州警備さんの応援と、私達ラ−ヴァの応援がカブッてしまう場面が多数。ついに私達も分裂応援に頭を悩ませる事態になったのでしょうか(嘘)。こんなに賑やかで楽しい応援は久しぶりです。やっぱり人数が多いと嬉しいですね。
 5分、珍念さんこと松原良香が交代で出場してきました。これは存在感があります。でもその分、心なしかルイコスタがへばって来た感じ。10分、キツイ時間帯に前田選手兼監督からの激が飛びます。直後、判定でもめる場面があり内藤・野田選手らが抗議しますが、前田選手がそれをなだめます。冷静です。
 11分、前田選手のフリ−キックは上にそれます。13分、かりゆしのチャンス。フリ−キック1回、コ−ナ−キック2回、ヘッドシュ−トはバ−に直撃。怖い場面ですが凌げました。24分、勢いに乗ったかりゆしのペース。26分吉井選手が有木選手と交代。28分久野選手が倒されフリ−キック。35分ヴォルカ攻撃が続く時間帯。しかしセレゾを初めとするDF陣を崩すまでには至りません。39分ヴォルカのコ−ナ−キック。ロスタイムの表示は1分。46分、ヴォルカのコ−ナ−キックの後、カウンタ−攻撃を受けますがなんとか凌いで後半戦も終了。

PK戦のため、センタ−付近に並ぶ選手達。
かりゆしGKのブラジル人(黄色)と揉める前田選手(赤色)。
とうとう前田選手とブラジル人が額をくっつけてのガンの飛ばしあいに。
直後、松原選手をはじめとするかりゆしイレブンも集まり、乱闘直前の荒れ模様に。

 PK戦。くしくも、第一戦で戦った時と同じ展開になったこの試合。最初に蹴るのはヴォルカ、一人目のキッカ−は前田選手。しかしどうした事か、蹴る直前になって、PK戦が行われるゴ−ルがかりゆし応援団側から、逆側のヴォルカ応援団側へと変更になった模様。後でかりゆしサポから聞いた話ですが、どうも前田監督の要請(?)を主審が聞き入れたという事らしいです(真偽は不明)。これにカッときたのか、かりゆしのブラジル人GK、前田選手がボ−ルを置いてから精神統一をしようという場面で、ワザワザ歩み寄り前田選手に握手を求めるという行為。前田選手が手で「待った」のポ−ズをして断ると。今度は前田選手が蹴るまでの間、ずっとポルトガル語で話しかけ続けるという妨害行為。心理戦が繰り広げられています。
 前田選手がシュ−トを決めると、とうとう2人は顔をくっつけてのガンの飛ばしあいに発展。思わずかりゆしイレブンは松原選手を初めとするメンバ−が飛び出してきて、乱闘寸前の状態に。騒動もひとまずおさまり、かりゆし一人目も冷静に決め、ヴォルカ二人目は野田選手。ここはきっちり決め、野田選手は紳士らしくGKと握手。かりゆし二人目も決めて、ヴォルカ三人目の内藤選手も決めます。ここまで御互いミスは無し。かりゆしGKは相変わらずヴォルカの選手が蹴る直前までしゃべりかけ続けます。これでは自分も集中できないでしょうに。
 かりゆし三人目は長田選手。ここで恒松選手が防いで、かりゆしは痛い一つ目のミス。四回目はヴォルカ久野選手・かりゆし共に決めて勝負は五回目に。ヴォルカは真打の西選手。しかしここは読まれていたか、ブラジル人が止めてヴォルカは初のミス。かりゆし五人目は良香。御互いエ−ス同士が出て来た五回目でしたが・・・・ここでまさかの良香ミス!というか、これは恒松選手のファインセ−ブ。4対3でヴォルカの二連勝が決定しました。

勝利が決まり、駆け寄る選手達。
去年の二連敗から一転、今年は二連勝。
プロ集団から挙げたこの二つの勝利は、素晴らしい自信となった事でしょう。

 ラ−ヴァのメンバ−も、これには数人が目頭を熱くした模様。長崎に来て良かったと、心の底から思えた遠征でした。しかしリ−グ戦は残り四試合でヴォルカは2位。1位のかりゆしFCとは勝ち点で並んでいますが、得失点差では大きく引き離されています。この原因はヴォルカがどうこうと言うより、かりゆしの並外れた得点能力によるものと思われます。とにかくこれで優勝争いとしては「御互いもう勝ち点は1つも落とせない」という、プレッシャ−のかかった状態になりました。これから日程的にも殆ど余裕の無い、過密スケジュ−ルになって行きます。これからが正に正念場。選手層の厚さ、皆さんの高いモチベ−ションの維持が問われる事になるのでしょう。我々も最後まで応援し続けます。次の九州リ−グは宮崎県の小林。確実に勝って行きましょう。

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