2002.7.28 長崎県島原市 百花台公園サッカ−場

 観月旅館は「ラブ・アンド・ピ−スの館」でした。なんじゃそりゃ?っていわれそうですが。まず、部屋に鍵が無い。というか、扉にはついてあるんですが、宿泊者が持ち歩く鍵が無いのです。おい貴重品はどうするんだいセニョリ−タと仲居のおばちゃんに尋ねた所、「フロントにお預けください」とつれない台詞。まあ、部屋に居る間は中から鍵をかけられるから良いかと思い、浴場へ行った所、狭い風呂で男女兼用らしい。しかし、ここにも鍵がついていない。入り口ドアに「入浴中」と表に書かれた札が下げられており、入浴中はこの札を表にするというシステムらしい。おいおい俺様は男だから良いが、女性だとこれは不安じゃないか、まあいいか。それにしても、仲居さんをはじめ従業員全員が普段着で働いており、客との区別がつかない。もしかして俺に「従業員の顔を覚えろ」って事なのか、そうなのか。私の部屋の目の前は宴会場になっており、夜10時過ぎになっても数十人の御客さん達が楽しそうに騒いでおられます。
 私の部屋に来られた仲居さんに「今日は観光ですか?」みたいな事を言われたので「社会人のサッカ−を見に来たんです」と答えると、さすがサッカ−の町らしく、「この前はあんな試合があった。こんな試合もあった」と嬉しそうに話してくれました。そんなにサッカ−好きなら明日の試合とか見に来るのかもしれないなあと思い「ラモスが明日来るかもしれませんよ。今日居たし」と言った所、「??だ、誰?」だって。知らないんかい、その反応は読めなかったぜ。仲居さん曰く「去年は沖縄から大人のチ−ムが来てね、外人さんが2人いたんですよ。こっちは気を使ってね、二人だけ御寿司の他に食事にビフテキをだしたんです。そしたら御寿司には手をつけないでビフテキだけ食べましたよ」って、もろかりゆしFCじゃん。そっか、試合前はなまもの禁止とかあるかもしれないのに寿司だしたのか・・そっか・・・。「他にも宮崎からも大人のチ−ムが来ましたよ。百花台で試合したみたい」と。ホンダロックも来たのかな。
 夜は疲れていた為に大人しく寝ました。朝起きて、まだ時間に余裕があるなと思ってテレビをボ〜っと見ていると「外はいい天気ですよ」と言っていきなりドアを叩きやがった、いや、ノックされたので、しょうがない、食事の時間だから食堂へ行くかと思って1階食堂へ行ったところ・・・・あひゃ、朝食食べるの俺だけかい。昨日いた他の団体さん達はそうとう朝早く出発したらしい。運ばれて来た食事は和食で、おいしくいただきました。もっとおかわりどうぞって、ご飯がまだいっぱい入ってる釜が置いてあるんですが、そんなに食べられません、はい。

 そんなさわやかな朝を迎え、百花台公園へ向かいました。途中国見高校近くの坂では、国見高校サッカ−部のユニを来た女生徒(!)がランニングしています。すごい、さすがサッカ−の町。そんなこんなで到着し、同時刻に到着した様子のヒロさんとお話しし、横断幕の貼りつけを御手伝い。これが相変わらず沢山あって、貼るだけでも大変そう。少し高い位置に有る隣のグラウンドではホンダロック対京セラ川内戦があるようで、ここで行われる沖縄かりゆしFC対NW北九州戦と同時進行となります。「隣に総統いるよ」って聞いたので挨拶も兼ねて隣へ移動。久しぶりに総統氏と対面。話しこんでいるとUltra氏が到着、吹上海浜公園で会った以来連絡をとっていなかったので、今日は独りだと思っていただけに嬉しい援軍の登場でした。
 試合開始。ヴォルカに限らず、京セラ川内の方々も連戦で疲れはピ−クのはずで、それがどう影響するんだろうと観戦していた所、前半早いうちにロックが先制。正直な話、ロックには負けてもらった方がヴォルカ有利になるので注目していたのですが、これは典型的なホンダロックのぺ−スだな・・と思い、またまた隣のかりゆし側グラウンドへ移動。どうやらかりゆしFCが点を先制した後らしく、NW側には前回お話したサポさんが熱く応援されています。

 事件が起こったのはちょうどこの時。前半が終わり、飲み物でも買って来ようかと歩いていた所、NWサポさんが発煙筒片手にすれ違う形で駐車場方面から歩いて来て、「頭きたからこれ焚いちゃうっすよ」ってなことを言ったんです。一応前回で面識があったから、声をかけてくれたと思うのですが、まさか冗談だろうと思った私は、愛想笑いを返してそのまま20メ−トル位離れた場所に有る、飲み物の自販機に行ったのでした。で、グラウンドに戻ってみると、なんだか煙がでてて、普段温厚なヒロ氏の怒号が聞こえてきます。なんだこりゃと思ってかりゆし側応援団そばに行くと、なんと彼が発煙筒を焚いており、九リ−グ関係者の方々に注意されている所でした。うわあ本当にやったんだ。あの時彼を止めときゃよかったなと後悔したのですがもう後の祭り。試合は騒ぎが収まるまで後半が開始できない状態になり、ピッチ上には呆然と立ち尽くす選手達。数分たって彼は立ち去り、無事試合は開始されたのですがなんとも後味が悪い試合となりました。試合終了近くにはNWが意地の1点を返すという場面もあったのですが、これを彼は目にする事はなかったんですね、勿体無い。
 事の善悪はともかく、心配されるのは百花台公園が使用禁止になるのではないかという事。九州リ−グだけならともかく、社会人は一切御断りとかになったらどう責任をとるつもりなのか。代わりの会場を彼が毎年手配してくれるというのか。自分のやった事には責任をとるのが大人。責任がとれない事はやってはいけない。とにかく彼は勿体無い事をしたと思います。NWはこれから下位チ−ムとの連戦が控えており、残留を決める上で大事な試合が続くはず。せっかくなんだから応援して盛り上げようって時に、水を差す事になってしまいましたね。奮起させる為にやったのかな?でもどうひいきめに見てもNWの選手の方々皆嫌そうな顔してましたもんね。


 次はいよいよ我らがヴォルカ鹿児島対地元三菱重工長崎の1戦。天皇杯県予選と九州リ−グ、連戦続きで疲労はピ−クでしょうし、センタ−バックが2人来れない状態。かなり厳しい状態で挑む相手は実力者の地元、三菱重工長崎。特に左にいる9番は素人目に見ても脅威的で、いつも上位陣を苦しめるチ−ム。そういえば前期でも本城でギリギリ終了まじかに決勝点を入れて勝てたんだったような。
 タイヨ−・サン丸・FireBoyの横断幕を貼りつけ準備万端。ホ−ムユニで登場した選手達。2人で応援を始めたんですが、どうやらヴォルカを見に来られたらしい女性もおられ、ちょっと嬉しかったりもしました。試合は前半先制されるも吉村選手が入れて同点。かなり押され、中央からのFWの突破を許す場面が度々見られる状況。しかしなんとか1-1で前半を終える事が出来、勝負は後半へ。それにしても、やっぱり応援の音頭をとるのはF氏かLoveさんの方が上手いなと。なんかスム−ズに行かないというか、まだまだ自信が持てるまで経験が必要のようです。
 後半開始。選手交代も見られ、ポジションもかなり変えています。しかし後半開始直後に吉村選手が倒れこんでしまい交代。前原選手の不思議なシュ−トが決まり逆転するもまた追いつかれるという、前期の対戦を思い出させる展開。前原選手も交代になり、もう体力的に限界を超えてしまった選手が多い感じ。そんな苦しすぎる状況で目立つのがGK恒松選手の活躍。守備はもちろん、攻守を一転させてしまうような正確で大胆なパスが何度も見られ、いつ決まってもおかしくないという期待を見ている者に持たせます。
 猛暑、日差し、湿気で応援しているだけで倒れかねない我々に、なんと女性から飲み物の差し入れが(!)声も枯れがちだった我々ですが、これはもう頑張るっきゃありません。時間はもう後半ロスタイム。「ロスタイムは2分」の表示が出たその直後、後半から入った寺園選手のシュ−トが決まりこれが決勝点!後ろの方でNAOさんの「モンキ−!マジカルモンキ−!」という声が聞こえたので、リクエストにお答えして私は昔懐かしい「ゴダイゴのモンキ−マジック」を熱唱させて頂きました。
 試合はそのまま終了。本当に皆さん御疲れ様でした。この暑さと連戦に負けず、ほぼ最高の結果を残し、年末に繋げる事ができました。今日のMVPは間違い無く恒松選手。素晴らしい。最高!!

 この後はランザ熊本対熊本教員蹴友団戦をまったり観戦。両チ−ム共に、声を出しての応援をする方がいない為、ピッチ上の選手の方々の声がよく聞こえ、とても楽しく見させていただきました。


 心配された台風の影響も無く、無事勝ち点6を御土産に帰ることができたヴォルカ。これから年末にかけて要注目です。

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