2002.7.27 長崎県島原市 百花台公園サッカ−場

 最初に断っておきますが、改めて自分はアホだという事を再確認しました。以前から愛車の調子が悪いのは気が付いていたんです。キュルキュル〜って音が止まらないんで、去年の11月にトヨタさんに車検に出した時にも見てもらったし、3ヶ月前には近くの整備工場に修理に出したばっかりだったんですよ。それで直ったと思っていたんですが、最近になってまた音が鳴りはじめたんです。さっさと素直に整備にだせば良かったんですが、「まあ大丈夫だろ、たぶん」って感じで今回の遠征に出かけました。
 旅の予定としては、まず高速バスで福岡からやって来るLoveさんを熊本の植木IC出口で拾い、長洲港に行きフェリ−で島原の多比良港入り、(事前に宿の予約をしていなかったため)今夜の宿を捜して予約を済ませて、近くにあるはずの百花台公園に到着、という計画でした。

 自宅を出発し、鹿児島市内に差し掛かった時、急に車の電力が低下。「あ、止まるかも、やばい」って感じたんですが、運良く深夜営業のスタンドがあったので、そこで見てもらう事に。従業員さんは熱心に見てくれるのですが、1人しかおらず、次々に他の御客さんも来るので充分に見れない様子。とりあえずバッテリ−が悪そうなんで換えときましょ〜って事で、なんか調子良くなったし、そのまま谷山ICから指宿スカイラインをえて高速入り。さて、ここからが恐怖タイムのはじまり。ク−ラ−をガンガンに効かし、ステレオも鳴らした状態でえびのJCTに差し掛かるかといった時点でまた電力が低下。時間はまだ深夜。ライトが徐々に暗くなっていき、ワイパ−の動きが遅くなって、カ−ステレオが止まってしまうこの状況、もう走ってなんかいられないと、車を路肩の安全な場所に止め、避難しました。そこで数分エンジンのみかけた状態で待機していたんですが、なんと電力が徐々に復活してきているではありませんか。車についてはまったくド素人の私、これはまだ走れるのではなかろうか・・?と思っちゃったんです。あと2キロ行けばえびのJCT。そのすぐ先にはえびのPAがあります。とりあえずそこまでは行けるかな?と考え再び走り出したんですが、やはりすぐまた電力低下。慌てて路肩に再び停車させた時点でエンジンが自然停止。完全に自力での走行不能に陥りました。こりゃまずい。Loveさんを拾うのは無理っぽい。だいたい長崎まで行けるかあやしいときた。そこでLoveさんに携帯で電話、迎えに行けない事を伝えました。その後は高速に備え付けの非常電話で管理者に連絡、JAFを呼んでもらい、無事近くの修理工場まで牽引されていきましたとさ、めでたしめでたし。って言うか、なんて間抜けな自分なんでしょう。高速道路情報では「故障車有り注意」って出てるし、これ俺じゃん!って思ったし。幸い事故にはなりませんでしたが、1歩間違えればどうなっていたか。結局原因は「電器をおこす部分のベルト」が切れかかっていたとの事。だから音がしてたんですね。ちょっとおかしい事に気が付いたらすぐに整備に持って行けと。自分で修理もできない人はそうすべきだってのは、当たり前なんですが、それを怠った為に危険を犯したのは間抜け過ぎでした。超反省。帰ったらとりあえず確認の為、点検整備に出すつもりです。

 すっかり時間は過ぎ、えびのから島原までの工程を考えると、どうしても第1試合のヴォルカ対九州INAX戦には間に合わない。今日はもう諦めて、他の車に乗り換えて明日出直そうかとも考えたのですが、整備士の方からは車の調子はもう良いと言われたので、長崎行きを決意、とりあえず行く事にしました。熊本港でも良かったのですが、とりあえず熊本市を横切るのは混みそうだと思ったので、すこし先の長洲港から有明フェリ−で島原入り。有明の海は心なしか緑色で透明度はかなり低そう。しかし船から見える島原の山々は起伏が激しく綺麗です。この時点で時間は12:50、丁度前半戦が終了した頃ですので携帯でLoveさんに電話、接戦だが勝っているとの事。こうなれば慌てても仕方が無いので、まったり船旅を楽しんだ後、島原に到着してからは宿捜しです。宿は多いようですぐに見つかりました。百花台公園に近い多比良駅のすぐそばにある、「観月」という旅館。目的地に近いし、個人的に宿にこだわりは無いので予約をいれました。百花台公園はここから車で10分程度。途中であの有名な国見高校を横切り、周囲にはサッカ−に関連するお菓子を売る店もあります。道ははなり細く、1車線なため対向車とすれ違うのが恐い程。本当にこっちでいいのかな?と不安になりつつも「百花台公園」の看板を見つけ一安心。色々ありましたが、やっとこさ到着です。

 緑、というか山に囲まれたこの公園。第2駐車場から入るとサッカ−場はすぐ目の前、くつろいでいるヴォルカの選手の方々の姿が見えたので軽くご挨拶をしました。あ〜やっぱり終わってる。でもなんだか笑顔が多いから勝ったんだな・・・。と思っているとトイレ前にLoveさんの姿を発見。なんでも京セラファンのNAOさんに多比良港から乗せてもらったとの事。ヴォルカも3-2で勝ったそうで、接戦だったけど、押し気味で余裕の有る試合運びに見えたそうです。丁度第2試合が始まったばかりのようなので、2人で京セラ川内対三菱重工戦を観戦。守りきって接戦を制するという得意のパタ−ン(?)で京セラ川内の勝利を見る事ができました。次は第3試合、沖縄かりゆしFC対ランザ熊本。しかし暑い、日差しが強い、蒸し暑いと大変な環境で、身体の弱い方は倒れたりしないだろうかと心配になる位です。木陰も多いのでなんとか観戦できますが、選手の方々には負担が強すぎるのではないでしょうか。しかしヒロ氏は「日差しは強くないけど湿気がね。きついね〜」だって(笑)鹿児島県民がきついって言っているので相当な環境だと思うのですが、沖縄県民にとっては大した日差しじゃ無いらしいです、すげえや。
 試合開始。やっぱりかりゆしの選手の方々は落ちついており、動きや判断が数段優れている印象。しかし、こう、あまり思い入れの無い試合をまったり見ていると、なんだかここに自分が居る事自体が不思議に感じたりします。「なんで俺はここに居るんだろう。なんでラモスが目の前で腕組んで座ってるんだろう」ってボ〜〜っとしちゃいました。すぐ隣ではかりゆしサポの方々が熱心に応援されているのですが、私とLoveさんは「わ〜山が綺麗だね」「てっぺんに雲がかかってるの、溶岩に見えるから、一瞬ドキっとしますよね」なんて会話をしていたのでした。するとすぐ近くにヴォルカGMである太田氏の観戦する姿が。Loveさんは常日頃から「1回じっくり話をしたいと思ってるんですよ」って言っていたけど、忙しそうなので遠慮してたんですよね。丁度試合もハ−フタイムに入ったので声をかけ、話をする事ができました。以前新日鉄の選手の方々の会話を聞きながら試合観戦した時も感じましたが、やっぱりプレイに参加している方々は見ている視点が我々とは違うと。

 そんなこんなで試合はかりゆし圧倒のまま終了。後半はかなり「流してます」感がありありの内容だったのでヒロ氏は少し不満気に見えましたが、冷静に状況を考えればそれも納得できます。もう無理する必要は無いですからね。
 Loveさんは明日サッカ−をするから帰るとの事。とりあえず2人で地元の蕎麦屋で食事をしました。地元名産の「有明ガネ」をほおばりながら、ビ−ルに枝豆を食べるLoveさん。話によると、長洲駅から長洲港までは、他の家族連れの方々に交渉してタクシ−の料金折半で同乗させてもらったとの事。多比良港から百花台公園までもNAOさんに乗せてもらった訳だし、それで節約した分、せっかくだから良い物食べようって考えなんですね。逞しいなあ。自分だったら見知らぬ人に声をかけて交渉はしないでしょうね。御金が苦しくても見栄張って独りでタクシ−乗っちゃいそう。
 Loveさんを多比良港まで送った後は旅館に直行。もうふらふらで、すぐに寝る事ができました。

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