2003.4.5 熊本県総合運動公園

 今年もいよいよ始まった九州リーグ。会場の熊本県総合運動公園は晴天ですが大変風が強く、旗など立てても飛ばされそうな位。公園内はとても良く整備されており、芝もなかなか綺麗です。

いよいよ始まった九州リーグ。
総合運動公園内の補助競技場では広告看板も多数見られ
、まるでJFLのような雰囲気。
こちらは奥がサッカー場。手前がラグビー場。
ここのサッカー場がヴォルカの試合の舞台となります。

 今回は公園内にある補助競技場と、サッカー場という二箇所で同時に試合が行われます。補助競技場では広告看板も多く見られ、入り口ではアルエットグッズの販売もされておりすっかり気分はJFLといった感じ。変わってサッカー場は、ちょっと地味ですが芝は綺麗で、見学場所がピッチと非常に近い為、大変迫力ある観戦が楽しめそうです。

沖縄かりゆしFC新監督の加藤久氏。
松原選手や野田・内藤選手らが目の前を普通に歩いている
光景は、なんだか不思議な気分にさせてくれます。
水色のシャツの方が前田浩二新監督。
サポーターとも気軽に挨拶をかわしてくれました。

 サッカー場での第一試合はホンダロック対ランザ熊本。すべって転ぶ選手らが目立ち、少々芝が深いのかもしれません。ホンダロックは応援団リ−ダー格の総統氏が居なくなった為パワーダウンするかと思いきや、いつもの通り大勢での賑やかな応援です。しかし試合はランザに押さえ込まれた形でPK戦までもつれ込み、結果ロックのPK負け。どうもホンダロックはいつもより、綺麗なボールを繋ぐまともなサッカーをし過ぎてしまった印象。普通は綺麗なサッカーは良いのかもしれませんが、やっぱりロックは縦・縦・走ってボン!って感じのサッカーが似合うと思います。

 次はいよいよ我らの出番、ヴォルカ鹿児島対ニューウェーブ北九州戦です。試合前にはNW応援団のテロリスト氏とも歓談。「俺も名刺作ったんだ」と言われ受け取った名刺には「NWO」の文字が。どうやら「ULTRA KITAKYU NWO」というグループを結成したらしく、「びっしびしいくからな!」と気合のはいった台詞には、全日本プロレスファンだった私に「こいつには絶対に負けられない」との気持ちを持たせるに充分でした(笑)

ついに始まった開幕初戦のNW戦。
試合開始直後は攻め込まれる場面が目立ったが、冷静な
対処でシュ−トを打たせない。
御覧の通り、ピッチと観戦場所の間はほんの2メートル位。
すぐ目の前を選手らが駆け抜けて行き、迫力満点です。

 上が白で下が赤の新アウェイユニに身を固めたヴォルカの選手達。胸スポンサ−等は入れるのが間に合わなかったらしく、まっさらな状態。チームカラーを黒色にしようという考えがあるらしいのですが、さすがに真っ黒で固めるのは審判さんとの都合で無理だったらしいです(当たり前でしょうね)。先発メンバーはGKが恒松選手。DFが内藤・北園・石原・上村選手。MFが城本・野田・寺園・久野・城選手。FWはもちろん西選手です。

 試合開始。NWの積極的な攻撃が目立ち、慣れない早いうちに1点取ってしまおうという意思が見られます。対してヴォルカの守備は堅く、全ての攻撃をシュ−トを打たれる前の段階でクリアできています。ふとNW応援団を見ると、相変わらず上半身裸で頑張っているようです。しだいに試合が落ち着いてきたかと思った16分、久野選手からのセンタリングを寺園選手が決めて1点!かなり良い攻撃のリズムが出来てきている様子。守備も、髪を黒くして落ち着いたイメージになった恒松選手を初めとして堅実で、見ていてハラハラする場面が1度も無いのが凄い。最初は乱打戦になるのかと思ったのですが、シュート数では確実にヴォルカが上回っています。というか、34分経過したのですがまだ1度もシュ−トを打たれていないかもしれません。
 野田選手のパスを真後ろから目の前で見たのですが、ボールの軌跡がバナナ状に曲がり相手選手を避けて味方選手のトラップしやすい胸にジャストミ−トしたのには感動。さりげない1つのパスだったのですが、プロとはここまで凄いのかと唸ってしまいました。
 37分、団子状態のゴール前で(おそらく初めての)シュ−トを打たれますが、GK恒松選手の正面でセーブ。44分には主審の判定の影響で試合が少し荒れますが、前半はそのまま終了。

ハーフタイム。
徹夜明けだった為へばっている筆者(中央)。

強風だが、着ぐるみが風除けになって暖かく、意外と快適です。

 後半。試合開始のためにNWの選手達はピッチ上にそろって待っているのだが、ヴォルカの選手達がなかなか出て来ない。どうやら離れた場所でミ−ティングをしていたらしく、かなり遅れての入場となりました。当然のごとくNWO(NW応援団)に野次られますが、これは野次られても仕方ないかもしれません。
 選手の交代は無し。開始から攻めてくるNW。3分に初めてフリーの状態でシュ−トを打たれますが上に反れて難を逃れます。9分寺園選手が吉村選手と交代。NW攻勢の時間帯が続きます。
 しかし13分、ゴール正面で浮いた球を城選手が確実に決めて2点目。流れを引き戻す貴重な得点でした。気が付いたらNWOの皆さんはもうちゃっかり服を着ている様子。そりゃ寒いですからね。それを見て「や-い根性なし〜」と野次るかりゆしサポのヒロ氏もお茶目です。20分過ぎからは判定をめぐりまたもや荒れた雰囲気に。特にNW側からの抗議が目立ちます。
 23分には久野選手が吉井選手と交代。39分にはゴール前で相手のクリアミスを西選手が決めて3点目!人差し指を天に突き出してサポーターにポーズを決めるる西選手。もうこれは試合を決める決定打です。水戸黄門でいえば印籠出ちゃったって感じでしょう。40分にはその西選手が大久保選手と交代。試合が事実上決まったからにはエースを休ませるのはセオリー通りでしょうか。明日も試合がありますし、試合も荒れてきましたからね。ロスタイムは2分。46分には城選手が前原選手と交代。試合はそのまま終了。大久保選手と前原選手の活躍する時間が少なすぎたのが残念でしたが、完勝と言って良い試合でした。前田新監督は試合中ずっと腕組み仁王立ちの状態で指揮を執られていました。初采配初勝利おめでとうございます。

スローインをしている5番の選手が内藤選手。
攻守にわたって大活躍でした。
サポーターと応援に駆けつけた皆さんに挨拶に来た選手達。
最高にかっこ良かったです。

 試合後は会場となりのパークドーム会議室にてサポーターサミット。その後は各チームのサポーターらが集まっての飲み会に参加しました。飲み会の参加人数は17人だったでしょうか。私は12時過ぎ時点で途中で抜けましたが、宴は盛り上がり相当遅くまで続いたようです。

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