2003.10.5 熊本県大津運動公園多目的広場

多目的広場に向けて集まってくる各チ―ムの選手、及びファンの皆さん。
この日の朝は風が強かったのですが、試合が行われる頃には微風になりました。

 朝一番に会場入りした私達は食事を取りながら、まったりサッカ―談義。こういう時間が、とっても幸せを感じる時間だったりします。第一試合は新日鉄大分対海邦銀行SC戦。記憶が正しければ、この時点で新日鉄大分が4点差以上で勝利すれば、勝ち点、得失点差でヴォルカを抜いて新日鉄大分が2位になるはずで、私としてはそうなって欲しくないと思う反面、そうなったらヴォルカ鹿児島にとって、良い意味でのプレッシャ―になってくれるような、そういうプレッシャ―がかかった状況での選手の皆さんの頑張りっぷりを見てみたいような、そんな不安と期待の入り混じった複雑な気持ちを持ちました。
 試合は新日鉄大分が5-0で勝利。これで第二試合のヴォルカ鹿児島にとっては、最高に近い形でプレッシャ―がかかった状況となりました。負けたら3位となり地域決勝大会出場が不可になります。それでいて相手は「ここで負けたら県リ―グチ―ムとの入れ替え戦行きが決まってしまうので負けられない」三菱重工長崎です。九州リ―グを何度か見ている方ならお分かりだと思いますが、九州リ―グで「上位食い」が怖いチ−ムと言ってすぐに思い出すのが、この三菱重工長崎とホンダロックでしょう。その位油断が出来ない相手でもあり、この状況は正に、ヴォルカ鹿児島今年の九州リ―グにおいてのクライマックスと言えるかもしれません。

なかなか賑やかになったヴォルカ鹿児島応援団。
確実に人数が増えているのが嬉しい限りです。
3年前の同会場の試合で3名で応援した時と比べたら・・・・・泣けてきます。
今回もやって来た!着ぐるみ応援の河童さんと牛さん。
鹿児島実業の皆さんの「謝って」コ―ルにあわせて「謝ってポ―ズ」をする河童さんの勇姿(笑)

 三菱重工長崎戦。今年の九州リ―グ最終戦です。ここはズバリ、ヴォルカ鹿児島の九州リ―グでの最後の思い出の試合とするべく、結果を残して欲しい所です。先発はGKが恒松選手。DFが内藤選手・石原選手・前田選手・松下選手。MFが城本選手・野田選手・前原選手・吉井選手・吉村選手。FWが西選手。会場はかなり暑く、風は弱く感じます。ピッチ状態は良好。

 試合開始。ヴォルカは開始早々攻勢です。6分、ヴォルカのチャンスが続きますがシュ−トまではいけない状態。8分、三菱が初のシュ−ト、しかしそれほど危機感は感じられません。9分、前原選手がフリ―の状態でシュ−トを放ち先制の1点!良い流れの試合展開、ここは速めの追加点が欲しいところでしょう。そんな11分には、吉村選手が左サイドの突破から2点目を決めて本当に追加点。これは最高の展開になってきました。しかし油断は禁物です。15分には石原選手が放りこまれてきたボ―ルをナイスクリア。18分、ヴォルカが攻めて三菱がカウンタ―、といった展開に見えます。23分ヴォルカのコ―ナ―キック。
 25分相手GKが飛び出し、無人のゴ―ルに西選手がシュ−トを決めて3点目。28分三菱今試合初のコ―ナ―キック。良いヘッドシュ−トを打つがこれは恒松選手の正面。29分、勢いづいた三菱、打ったシュ−トはまたも恒松選手の正面。36分ヴォルカの直接フリ―キックは壁に阻まれます。39分、内藤選手からのクロスを吉村選手が上手くあわせますが、相手GKがナイスキャッチ。43分、吉井選手が倒され、相手選手にイエロ―カ―ド。前半はそのまま終了。

松下選手のスロ―イン。
リ―グ後半から出場の機会がグッと増えました。
見ていて安心感があり攻撃参加も素晴らしい、期待の選手だと思います。
吉村選手のキック。

 後半開始。1分、吉井選手が左サイドを突破し直接ロングシュ−ト。6分三菱左サイドからのシュ−トは、またも恒松選手の正面。三菱の積極的な攻撃が目立ってきました。ヴォルカはやや集中力を欠いた、なにか混乱しているかのような動きが見られます。なにやら早くも守りに入っているかの様子。
 14分、三菱ゴ―ル正面でミドルシュ−ト、これも恒松選手がキャッチ。16分、判定に対して前田選手が抗議。ラフなプレ―が目立ちます。19分、試合は三菱ぺ―ス。三菱コ―ナ―キックは恒松選手がキャッチ。21分、野田選手・吉井選手らが久野選手・相羽選手らと交代。26分西選手、難しい角度からのシュ−トは惜しくも枠の外へ。29分には吉村選手が寺園選手と交代。
 ヴォルカが徐々に調子を取り戻してきた感があります。30分松下選手が相手選手らをかわしまくり、独りで持ち込んでGK1対1でのシュ−ト!これは惜しくも外れてしまいます、惜しいけど凄い!33分三菱がヴォルカゴ―ル前で上手くボ―ルを繋ぎシュ−トで1失点。これは三菱ナイスプレ―。失点も仕方がないでしょうか。38分、またもや判定でもめている模様。39分三菱猛攻。かなりあぶない場面が続きます。三菱ラフなプレ―が目立ちます。ここは怪我だけは避けて欲しい。43分前原選手が廣濱選手と交代。ロスタイム突入。43分、左サイドからのクロスを西選手がヘッドで決めて4点目。締めくくりはやっぱりこの人、西選手でした。
 試合はそのまま終了。ヴォルカ鹿児島の今期九州リ―グの成績は2位に決定。見事地域決勝大会2連続出場が決まりました。

試合後、飲み物をかけ合って喜びを爆発させるヴォルカイレブン。
京セラ川内今期最後の試合「ランザ熊本戦」。
来年から九州リ―グの舞台で彼等の姿が見れないのは残念なかぎり。
再来年、また九州リ―グでその勇姿が見たい。

 これから年末に向けて負けられない試合が続きます。しかしこれは言葉をかえれば、並みの選手達では経験できない、貴重な試合を贅沢に、ふんだんに経験できる、楽しめる日々が待っているという事。私達応援者も2年連続で地域決勝の舞台で応援できるなんて贅沢、楽しまなきゃバチが当たっちゃいます。こんな幸せなサポ―タ―なんか早々いません。感謝しつつ、応援を力の限り楽しんじゃいましょう。

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