2001.10.27(土) 熊本県大津運動公園多目的広場

 実は、アビスパを観戦に行った日にここの場所を確認していたので、特に迷いもせず予定通り到着。まだ早いのですが、時間ギリギリとかが嫌いな私はいつも通り公園内を散歩です。園内にはサッカ−の試合も開催可能なスタジアムも、敷地のど真ん中にあるのですが、今回はその斜め横、芝生の広場での開催です。
 丁度コ−トが2面とれる広さで周囲も芝生。椅子などの設備はありません。照明設備も無いのですが、お昼の試合なので問題無いでしょう。飲み物の自動販売機とトイレもあり、ちょっとしたピクニック気分に浸れます。すぐ隣にはスタジアムとは別に照明設備付きの芝のコ−トも1面あり、恵まれた環境と言えるでしょう。車で5分位の距離にコンビ二もあり便利です。
 散歩も終わり、駐車場をウロウロしていると、第1試合のチ−ムが早くも到着です。しかし、しか〜し、とあるチ−ムの選手がタバコを吸いながら地面に唾を吐いているのを目撃。まあ大人だから別にかまわないんですが、どうせ吸うのなら隠れて吸ってほしかった。下位なんだしね。ギャラリ−も集まってきて、ぐっと雰囲気が盛り上がってきました。同じ広場で2試合同時進行です。隣の笛とか気になりそうですが大丈夫なんでしょうか。
 
 LOVE KAGOSHIMA氏とULTRA'KAGOSIMA氏も到着。今日は3人での応援となります。集まったギャラリ−は100名位。第1試合はブレイズ対北九州・プロフェ対京セラです。興味があるのはやはりプロフェ対京セラ。地元の仲間である京セラの応援もしたいですしね。対するプロフェの方は、サポの方々が沢山の横断幕を取り付けています。といっても応援する人数は決して多くはないようです。料金をとる訳でもないのですが、知名度の低い地域リ−グですから、とりまく状況はどこも苦しい事に変わりはない様子。プロフェサポの方々にご挨拶を済ませたら、いざ試合開始。
 京セラ川内の応援団は来ないようなので、私達3人が応援。しかし本当のサポではないのでいまいち熱がはいりません、プロフェに負けてもらった方が助かるのですが。試合の主導権は個人技が冴えるプロフェが握っているようで。決して優れた戦術とか持っているようにも見えないのですが、点差が開いても、とにかく前へ前へと攻めつづける姿勢が印象的でした。結果は1−3でプロフェソ−ル宮崎が勝利。我らがヴォルカはますます崖ップチに立たされる状況になったのでした。

 「うっし、気合入れて応援するぞ!」と反対側のコ−トに移動する3人でしたが、そんな我々の目の前に現れたのは赤い軍団・九リ−グのレッズことホンダロック応援団です。50人位は居るでしょうか。まあうるさいうるさい(笑)こっちの応援なんか聞こえやしません。めっちゃ気分はアウェイって感じです。しかし負けてはいられません。この為に熊本まで来たのですから、あらんかぎりの大声で応援開始です。
 試合はのっけから激しい展開。全力で戦っている迫力が伝わってきます。「良い勝負だな」と思っていた所、ヴォルカ先制!攻撃の手を休める事無く2点目も決めてくれた選手達にヴォルカコ−ルで激励です。正直「楽勝じゃん」とか思っていた前半終了間際、相手ゴ−ル前で審判の笛がなりました。ちょうど我々がいる場所の反対側だったため、一瞬何が起こったのかわかりませんでしたが、審判の判定はなんとヴォルカのFW西選手の退場!!西選手といえば九州リ−グ5年連続得点王の大エ−スです。これはショックなんてものじゃあありませんでした。ロック応援団からはすかさず「鹿児島に帰れ!」とのタイムリ−な野次が飛んできます。さすがです。我々の神経を逆撫でするバッドタイミングの野次に、ULTRA'KAGOSIMA氏も「うるせえ馬鹿野郎!」と反撃。順調に見えた試合が一転、荒れた展開になってしまいました。
 後半からは攻められ続ける展開になります。キ−パ−恒松選手も身体を痛めたようで丸尾選手に交代、1点、また1点ととられ、終わって見れば2−2。勝負の行方はPK戦へと持ちこまれました。PK戦はホンダロック応援団側で始まり、我々も隣り合う形となる場所へと移動。まさしく応援合戦となりました。自軍の選手には名前を読んでの応援コ−ル、敵であるヴォルカの選手にはブ−イングで攻撃してくるホンダロック応援団。対して我々は「選手の集中を乱してはいけない」との配慮から、ヴォルカの選手が蹴る時は静かに見守り、敵が蹴る時のみブ−イングをする事にしました。もちろんマナ−上の配慮から(ホンダロック応援団も含めた)我々全員、笛が鳴ってから決まるまでの間は静かにしておりました。ホンダの中村選手が蹴る際、我々が「俊輔コ−ル」を敢行。中村選手のミスキックを誘う(?)場面や丸尾選手の好セ−ブ等も見られましたが、惜しくも敗北。なんとも痛い結果になってしまいました。

 次の試合、新日鉄対九州INAXで新日鉄が勝てば、ヴォルカの2位以上は無くなってしまう計算になります。今期九州リ−グは上位2チ−ムが「JFL」への昇格を賭けた地域決勝大会へと進めるのです。むかついた私は、独りでホンダロック応援団が去った後の場所をゴミ拾いです。ゴミを出さないように、ゴミ袋を携帯するのは基本的なマナ−だと思うので、「サポ−タ−の質では俺らが1番じゃい」とばかりにゴミを拾いまくりました。暗い気分の中、ふと周りを見てみると....ぬお!なんとさっきまで戦っていた、ロック・プロフェ・ヴォルカ・その他(見に来ていたアルエット熊本等)らのサポが、皆で九州INAXの応援をしているではありませんか。応援する理由は「ヴォルカを上げたいから」「INAXが可愛いから」「九州と名の付いたチ−ムだから」「単に面白そうだから」とさまざまなようですが。
 もちろん私も参加。INAXの選手がセンタリングを失敗すると皆で「え〜〜〜〜〜?」。「みんなの便器だイナックス!」などと好き放題言っていたので、応援しているというより、オモチャにして遊んでいると言った方が適切かも。アルファベットの形を身体全体で表現しての「アイ・エヌ・エ−・エックス・九州イナックス!」なる応援まで飛び出し、(少なくても我々は)おお盛り上がりでした。試合結果は、0−6で新日鉄があっけなく勝利。我々の応援は通じなかったようです(笑)九州INAXの方々はそんな(失礼な)我々の前まで来て挨拶をされていかれました。みんな好感度上がりまくりです。

 これでヴォルカ鹿児島は明日1試合を待たずしてJFLへの夢はなくなりました。試合後、「応援ありがとう」と丸尾選手が握手をしてくれました。主将の石原選手は「すいません、明日は必ず勝ちます」と頭を下げられました。主将は悪くなんかありません、応援だって力不足だったのは確かなんですから。
 
 この後は前回告知を戴いた、「九州サポ−タ−サミット」がスタジアム内の会議室で行われました。各チ−ムの知っている限りの情報が聞けたうえ、先輩であるアルエット熊本の話も聞けて大変濃い内容。九州リ−グの偉い方の貴重なお話も聞けてお腹一杯。九州のサッカ−を盛り上げていくには何をすべきかも話し合い、サポ−タ−同士の親睦も深まり、その結果、ますますヴォルカ鹿児島への愛着が増しました。まあ、親睦が深まったといっても所詮はライバル。明日からはまた戦いです。この日は宿泊。明日の最終戦に向けて早めに床についたのでした。

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