私は昔からスポ−ツが苦手でした。その為か野球やサッカ−に無関心で、父親にキャッチボ−ルをねだった事も無いし、少年ジャンプはキャプテン翼を飛ばして読んでいた程です。
 そんな私なので、Jリ−グが発足した時も特に興味は湧きませんでした。ただ、例外的に日本代表の試合だけはテレビで応援したものです。思えば甲子園の県代表なども周りにつられて応援したもので、田舎者ならではの地元意識が働いたのかもしれません。普段マラソンをしない人がオリンピックになると応援しだすのと一緒です。
 サッカ−に興味を持つ様になったきっかけは、フランスワ−ルドカップのアジア予選でした。初めは何気なく見ていたのですが、見続けていくうちに、スピ−ド感の虜になったのです。選手の顔や名前は知らなくても充分楽しめました。予選突破が決まった時など涙がでてしまいました。普通色んなスポ−ツを観戦する場合、ル−ルはもちろん、さまざまな予備知識がないと楽しめないものだと思うのですが、この時は不思議と素直に惹き込まれたのを覚えています。それは決して自分だけではなかったようで、勤めていた会社では夜勤時に対アルゼンチン戦があり、皆でサボってテレビ観戦したものです。

 すっかりミ−ハ−なサッカ−ファンとなった私ですが、何故かJリ−グでは好きなチ−ムはできませんでした。丁度その頃フリュ−ゲルスが鹿児島を準ホ−ムとして宣伝していたのですが、どうしても好きにはなれなかったのです。神奈川県に住んでいた事も有る私にはうってつけのチ−ムだったはずですが、「準ホ−ムってなんだよ。神奈川には他のチ−ムがあるし、まして横浜はマリノスもあるじゃないか。なぜ鹿児島フリュ−ゲルスじゃダメなんだ?」という気持ちが頭を離れず、せっかく鹿児島まで来て試合をしてくれているのに応援にも行きませんでした。

 Jを応援しない為、代表の試合以外に熱中できる試合が無く、物足りなさを感じていた頃、「地元にチ−ムは出来ないのかな?そういえばちょっと前にJを目指すとか言ってたチ−ムがあったような..」と思い調べたところ、ネットでヴォルカ鹿児島の存在を知りました。会社のサッカ−ファンの同僚に話をしても知らない方が多かったのがちょっとショックでしたが。

 それ以来、ヴォルカの事をもっと知りたい、試合を見に行きたいという気持ちは日増しに強くなり、ネットで情報を集めるようになりました。しかし昼夜交代制の工場に勤めていた私にその時間は無く、試合に行きたいけど行けない、悶々とした日々が続いたのです。
 しかし、しか〜しそんな私にもチャンス到来!なんと会社をリストラされちゃいました(笑)。いや、笑ってる場合じゃないのは理解しているつもりですが、正直嬉しく感じたのは事実です。蓄えも少々ありますし、まったく収入が途絶えるわけではないので(兼業してました)時間を確保できた喜びのほうが、職を一つ失った不安よりも大きかったのです。

 そういう訳で試合を見に行く事が可能になりました。職場の(元)同僚の皆さん、社員の四分の三が会社を去る羽目になりましたが、頑張っていきましょう!人生悪い事ばかりじゃないから.........。

応援の記録へ戻る

トップへ戻る