2001.10.20(土) 福岡博多の森

 J2を見たら、次はJ1も見ておきたいのが人情でしょう。そこで、九州で唯一のJ1チ−ム「アピスパ福岡」の試合を観戦に出かけました。高速を使い、福岡市内の渋滞を抜けてスタジアムに到着。草野球のグラウンドらしき場所を利用した駐車場に車を止め、スタジアム周辺を散歩してみました。
 林に囲まれた静かで落ち着いた場所。グッズ販売のテントもあり、入り口には出店が並んでまるでお祭のような雰囲気が漂っています。これです、私が地元鹿児島に欲しかったのはまさしくこれなのです。鹿児島は人材供給県などと言われ、若い人の多くが県外に出ていってしまいます。優秀な奴は行ったっきり帰ってこず帰ってくるのは夢破れた者だけ、などという人もおり、あながち間違った見方でも無いような気もします。ひとえにそれは地元に魅力が足りないことが原因だと思われ、そのためにもこういう場所、「月に2・3度、皆が集まって楽しめる場所。祭りで皆が盛り上がれる空間」が必要だと考えていたのです。
 入り口でアビスパを紹介するパンフレットを受け取った私は、出店の列を通りすぎてスタジアム内に入りました。こういうパンフレットは鳥栖ではありませんでしたね。サッカ−のル−ルを解りやすく解説したぺ−ジもあり、とても親切です。中は綺麗な造り。トイレも清潔で多く設置されてあり、混む事も少ないでしょう。
 客席に立って見ると、緑の芝生、整然と並んだ客席、たまに上空を飛んで行く旅客機等が1度に目に飛び込んで来て、軽い感動を覚えます。サッカ−を見に行く日家を出る時のドキドキ。スタジアムを見上げた時の神聖な気持ち。観客席に立った時の胸の高鳴り。私は大好きです。
 試合前にはDJの放送が流れており、雰囲気を盛り上げるのに一役かっています。周囲を見渡すと、鳥栖スタジアムとは客層にずいぶん違いがあるのに気が付きました。若者の姿がとても多い。10代後半から30代前半の人が中心の様です。選手の紹介が始まり、試合開始。アビスパ福岡対FC東京戦です。両サポ−タ−にも応援にも力強さが感じられます。ちなみに私はサポ−タ−の応援も見たい為、バックスタンド中央の券を買い、前半は福岡サポ側、後半はFC東京側の隣で試合とサポの応援の両方を観戦しました。
 前半は私の目の前で4人の女子高生が短いスカ−トの制服姿で応援しており、座席の上に立ってジャンプしながら激しく応援する為、違う意味で目を奪われましたが、福岡サポ−タ−の力強く、男らしい応援にはショックを受けました。カッコイイ!
 後半には予定通りFC東京サポの近くに席を替え、応援の様子を観察していました。サポ−タ−の皆さんが肩を組んで左右に大きく移動しながら応援される為、客席を仕切ったロ−プをはみ出る様子も見られ、警備員の方は嫌そうな顔をしていましたが、面白いのでOKです。金髪の方が応援の指揮をとられており「ああ、この人が有名な植田さんかあ」などと思い、楽しくて応援ばかり見ていたので、肝心の試合の事はあまりよく覚えていません。
 なお、この試合は福岡が勝利をおさめたのですが、FC東京の選手に怪我人がでたためとても荒れた雰囲気になりました。FC東京サポからは激しい野次が飛び、福岡側からはペットボトルも投げ込まれ、応援している方々は大変だったでしょうが、第3者の立場である自分にとっては、不謹慎ながらも面白くて仕方ありませんでした。前回の鳥栖より倍以上のお客さんで熱い空気を感じ、これで5万・6万の客が入ったスタジアムはどんなものなのか、想像もつきません。

 試合も終え、空もすっかり暗くなったので、福岡を去りそのまま真っ直ぐ自宅に直行しました。帰りは駐車場が大変混み合い、駐車場を出るだけで40分近くかかってしまいました。国道も渋滞。車でいらっしゃる方は時間に余裕をもって観戦に来る必要がありそうです。

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