[ねらい]
・節度ある行動を見につけさせる。
[セールスポイント]
・生活科と連動させて行なうことができる。
[対象学年]
・小学校低学年
[追試上の留意点]
・虫を飼う体験を事前に行なわせる(生活科)。
・世話をしないで死んだ虫と生きている虫を準備する。
もし,しっかり世話をしていればこの資料は使えない。
[備考]
・絵本の読み聞かせをする場合,クラスの人数が少なければ教師のそばに集めて行なうとよい。
クラスの人数が多い場合は,絵本をビデオカメラで投影し,それをビデオプロジェクターか大型TVに
投影してものを見せるとよい。
[発問1] この箱の中には,何が入ってるでしょうか。
ブラックボックス形式で,子供たちの前に提示した。
次のような反応があった。
・おもちゃ ・おかし ・落とし物
・テスト ・うさぎ など説明
〔説明1] ヒントを出します。
この箱の中には,あなた方が捕まえたものが入っています。
次のような反応があった。
・バッタだ,コオロギだなど,その場で大きな声を出していた。
[説明2] みんなが生活科の時間に捕まえた虫さんたちです。
※ またこの段階では,見せません。
もう少し引っ張ります。
[発問2] この時は,どんな気持ちでしたか。
生活科で虫を捕まえるている様子を撮った写真やビデオを見せながら発問する。
次のような反応があった。
・楽しかった。
・大切に育てようと思った。
・いっぱい捕まえようと思った。など
[指示1] これ見てごらん。
ここで初めてブラックボックス形式に提示してきた死んだ虫を見せる。
子供たちは,「しまった」という顔をしていた。
[発問3] 虫さんたちが喜ぶには,どうすれば良いのでしょうか。
次のような反応があった。
・エサをきちんとやる。
・大切に育てる。など。
[説明3] みんなよく知っているのに,でも虫は死んじゃてるよね。
子供たちは,まずそうな顔をしていた。
[発問4] どうして,虫さんの世話がちゃんとできなかったのでしょうか。
次のような反応があった。
・つい忘れていた。
・他にしたいことがあった。
・めんどくさかったから。など。
[発問5] 本当に大切に虫さんたちを飼おうと思っていたのですか。
子供たちは,「思っていた」と小さな声で呟いていた。
※ 〔発問4〕〔発問5〕で人間の二面性に気づかせる。
[指示2] 死んじゃった虫さんは,なんて言っているかなあ。
ワークシートに書きましょう。
※ 虫さんの絵が書いたかぶりものをつけさせて,虫さんになったつもりで言わせる。
※ 右のイラストは,かぶりものとして活用した。
次のような反応があった。
・かんべんしてよ。
・世話ができないのなら,捕まえないで。
・虫殺し
・なんてひどい人間なんだ。など
[説明4] さて,これを見てみましょう。
これは,あなた方が捕まえた虫さんたちの中で,生き残っていた虫さんたちです。
子供たちから,「ワー」という歓声が上がった。
[指示3] 「手のひらを太陽に」をみんなで歌いましょう。
※ 「命」をテーマにした絵本(あまり重くないもの)の読み聞かせをする方法もある。
[指示4] 授業をうけて,思ったことをワークシートに書きましょう。
※ 指示3で終わる方法もある。
※ 指示3をカットする方法もある。
ワークシートに感想を書かせることにより,個々の子供の気持ちを把握しておくことができる。
※この授業のワークシートをほしいか方には,無料でプレゼントいたします。
「word」版,「一太郎」版どちらかを指定してください。