国際酎流
日時: 平成14年6月29日(土) 場所: 鹿児島市名山町
「鷹」
参加者: ジョー氏、
Aptiva野郎さん、
台帳管理人さん、
宝納さん、にっしー
本日の主役: 旬(尾込商店)、
影法師(白石酒造)、
天狗櫻(白石酒造)、その他。
本日のショケ: 刺し盛(伊勢海老、黒鯛、キビナゴ、イカ)、地鶏刺し、鶏の唐揚げ、おかべ、サザエ壺焼き、豚骨煮、ニガゴイ、ガランツ、オクラ、etc.
心の和む「鷹」のある路地裏。後生まで残したい。 |
台帳管理人さんの奥様のお姉さま一家が米国から帰省された。 ご主人は
米国人とのことで、いわゆる義理の兄上と飲ン方をすることになったのである。 小生の英語力は「アイ・アム・ア・ボーイ。」から一向に進歩しておらず、意志疎通に危惧していたのであるが、相手は日本語ペラペラで、標準語ならネイティブ薩摩人より上手いとのことなので安心して出かけることにした。
しかし、Aptiva野郎さんはそれでも不安らしく、翻訳ソフト入りノートPCを準備していた。
飲ン方会場は最近すっかり我々精酎組の巣窟となった
「鷹」である。 この伝統的
飲み屋横町にある居酒屋の秀逸超弩級ショケの数々を前にすれば、如何に異国人であろうとも、薩摩の飲酎文化を肌で感じて頂けると確信したからである。
滑川市場。スーパ−にない専門性に食指が動かされる。 |
とは言っても相手は異教徒・異文化の民である。 「ワタシコンナキミノワルイモノ、タベラレマセ〜ン!」なんてリアクションを示そうものなら、すわ
薩米戦争勃発!・・・なんて事にもなりかねないので、Aptiva野郎さんと旬の食材買い出しに出かけることにした。
3時に「鷹」に伺い、徒歩でかつて鹿児島の台所として賑わった
滑川市場に向かう。 最近は鹿児島市上町付近の人口減少とスーパーの進出で、廃業を免れた小売り店は共同でマンションを建設し、その1F部分に店舗を構えるスタイルが多くなっている。 もちろん旧態然としたお店も少しは残っている。
ここの特長は同じジャンルの店が隣接していることでしょうか。 素人目には商売敵と見えるが、集客力という点ではメリットがあるのでしょうな。
それにしても市場巡りは楽しいものですな。 食材探しはAptiva野郎さんに任せて、小生は愚息お土産用の
珍珍豆や駄菓子及び
黒豚餃子を購入。(^^ゞ)
#後日談。この黒豚餃子は甚だ美味なり。定価半額販売の土曜日に1個しか買わなかったのが悔やまれる。
キビナゴを吟味するAptiva野郎さん。 |
小生、魚の目利きは全くダメなのであるが、相方がテキパキと選んでいく。
このように買い出しは30分足らずで終わってしまった。 カミさんの買い物の長さに辟易している小生にとっては、目を見張る程の迅速さである。
男の買い物は即断即決、逡巡しないのだ!(^_^;)
帰る道すがら、名山町の飲屋街で供される新鮮で美味しい小料理の数々は、この滑川市場が支えていた事実に想いを馳せると、両者の衰退に胸が詰まるような想いであった。
町が元気になって行く。 飲み屋に活気が戻る。 飲んべえ始め市民が生き生きとなる。 何か方策がない物でしょうかね? 錦江湾に人工島や巨大噴水を作るより、地域生活の基本的部分や精神文化の継承性が一番大事だと感じるのですがね。(-ー;)
テーブル上の超弩級ショケの数々。 |
4時からAptiva野郎さんと差しで飲ン方を始める。
手始めに猛牛さんから頼まれた
球磨焼酎開発商品のモニター用試飲を行い、酎飲後感をプロとコールに記載したのだが、我々芋焼酎党にとって球磨焼酎のテイスティングは難しいですな。 それと常圧か減圧かとの判断になると頑迷な原理主義が顔をもたげ、どうしても
常圧最高!になってしまいますな。(^^ゞ) とは言うものの確かに
25%常圧物は生でもお湯割りでもうんまかったです。
宿題をさっさと済ませて、
「天狗櫻」をお湯割りで頂く。 やっぱい芋焼酎はうんまかどな〜。(*^_^*) ショケも次から次ぎにテーブルに上る。
5時に台帳管理人さんとジョー氏登場。
ジョー氏は米国の大学卒業後10年程日本に留学及び就職され、今でも流暢に日本語を操る才人である。 10年程前より、IT産業のメッカシリコンバレーにお住まいで、現在PC機器メーカーにお勤めされている。 御年40歳であるが見事な
スキンヘッド!(・_・) 小生も極少ない頭髪に恋々とせず、男らしくスパッと行きたいのであるが、ジョー氏の如く愛くるしい顔立ちならともかく、悪役商会代表取締役の如き面構えでは、客商売の手前・・・。(>_<)
酔っぱらいかなりハイな面々。 |
芋焼酎も大好きとのことで、お湯割りをゴイゴイ飲まれる。 さすがに欧米人の常として、底なしに強そうですな。(゚_゚)
東京に滞在していた頃は味のない
麦焼酎(OOちOと仰っていたような・・・(^_^;)を飲まされていたらしく、それとは比較にならないぐらい美味しいとのことである。 台帳管理人さんの義兄という理由ではなく、一般的な味覚の帰結として当然の発露であろうと思われた。(^_^;)
卵アレルギー以外、日本の食べ物はほとんど食べられるとのことで、卓上の刺身類、豚骨等々全て美味しそうに食べられる。
氏に外国語上達の秘訣を教えて頂いたが、可能な限り外国語環境に身を置き、極めて日本人的なテレビ番組、例えば「遠山の金さん」等をよく観たらしい。 さらに
即効荒業等も披瀝されたが、詳細は忘れてしまいました。(^_^;)
7時前に宝納さんが登場した。
宝納さんは、前回の
「蔵元さんと地焼酎を語る会」のレポートで、自分の店に良く出入りしている人物が、電脳網焼酎界きっての有名人Aptiva野郎さんその人と気付き愕然としたらしい。 よっぽど悔しかったのか、しきりに恨みがましいことを言ってAptiva野郎さんを牽制する。 まあ、
灯台もと暗しと言うこともありますし・・・。(^_^;)
お別れの時のショット。いや〜、名残惜しかったです。(T_T) |
宝納さんの焼酎に対するウンチクは一酒屋の範疇を遙かに凌駕し、薩摩焼酎の語り部として世界戦略に欠かせないコーランの如き価値がある。 そう言えば、焼酎を世界に広めるにはどうしたらいいかなどと話したような・・・(-_-?)
宝納さんが
「南海黒潮」の10年物を持ってこられたが、
これがまた甚だ美味なのである。 生のままでも柔らかく、お湯割りにすると旨味がもっと引き立つ・・・。
#残りをくすめて帰るのを忘れた。(^_^;)
「マッハGoGo!」等のアニメの話題で盛り上がったが、若干世代の異なる小生は付いていけずに、にこやかにひたすら飲むのみであった。
何かの折、O南高校の話になったとき、ジョー氏が「O南高校ダメです!凸(-_-)」等と母校を愚弄するではないか。(-'-) 近年学力低下甚だしく、OBとして苦々しく思ってはいたのだが、こうもあからさまに非難されると、いきり立ってしまう。 「ないごてね?(-'-)」と紅潮した小生。 「私の奥さんO南高校出身だけど、
男女交際禁止と言ってました。最悪ね!」とジョー氏。(・_・)
「うぅぅ・・・!(-ー;)」と返す言葉もない。 まあ、戦前は沢山の軍人を輩出し、戦後も
剛・明・直、質実剛健を校是としている高校に、そりゃ〜〜〜男女交際はそぐわないでしょう!(-ー;) 小生の時代にもかかる規制があったかは定かではないが、よしんば男女交際解禁であったとしても、薩摩隼人のアイデンティティ−は女生徒とのコミュニケションを大の苦手としていたわけだし、それに根暗な小生など相手にもされず有名無実であったでしょうな。(^_^;) 今思うと暗い青春だったですな〜。 えっ、今もあまり変わらないって?(-ー;)
ワイワイガヤガヤ、何を話したかは
痴酔性健忘症のためほとんど脳裏にはないが、楽しい飲ン方は瞬く間に時間が過ぎてしまいますな。 泥酔崩落寸前の8時過ぎに、愚息が「鷹」に収監を告げに来た。(T_T) ジョー氏よりお土産のTシャツを頂き、後ろ髪を引かれながら「See
you again!」と外に出た。 「鷹」の熱気がまだ空を明るくさせているような気がした。
いや〜、ほんのこて焼酎の縁ちよかどな〜!
表紙 焼酎の部屋 焼酎伝道師の集い 第22夜 蔵元さんと地焼酎を語る会 第24夜 大祝賀会