2002年4月分

音楽雑記帳

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4月29日(月) いまどきCD-R焼きの初体験

CD-Rを焼くことができるパソコンを買ってから早半年以上経った昨日、初めて音楽CDを焼いてみました。

最初からインストールされていたAdaptec Easy CD Creator 4を使いました。

大昔CD-Rが登場した頃に一度パソコン雑誌でCDの規格の種類や焼き方について読んだものの内容は完全に忘れさっています。

そんなど素人の私でも簡単にCD-Rで音楽CDを作成できるくらい上手くできているソフトです。

まずは私がホームページにアップしている楽曲で焼いてみることにしました。

音楽専用ではない激安のCD-Rしか手元になかったので、少しでも音を良くしようと1倍速で実行しました。

完成後にまずは廃棄直前のオーディオ・セットで試聴してみました。

プロの作品を聴いていても音質の劣化が実感できる装置だけにCD-R自体の評価はできませんでした。

14年物のLD/CDコンパチ・プレーヤーで再生した後、取り出そうとしたところ出てきたフロント・ローディングのトレイ上にCD-Rがありません。

いきなりCD-Rが本体の中にはまってしまい、プレーヤーのカバーを外して取り出さなければならないという最悪の初試聴でした。

続けてCDラジカセで再生したところ、オーディオ・セットの時にはなかった音量不足感がありました。

しかも最後の方の曲ではアナログ盤の針飛びが倍速で起きたような自動スクラッチ状態に!

なんのことはない、プレーヤー本体内にはまった際にCD-Rの外周部分に汚れが付着していました。

CDクリーナーで拭いてあげたら正常に再生されました。

なんだか幸先の悪い(?)初体験でした。

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4月17日(水) 時代を映す鏡。カメレオン。で、エバーグリーン

その昔、私はアナログ盤でdavid bowieの「STATION TO STATION」、「LOW」、「HEROES」、そしてシックのナイル・ロジャースがプロデュースした楽曲「Let's Dance」を収録したアルバム(タイトル失念)の計4枚を所持していました。

山にこもる時点でそれらは処分していまいました。

その後彼がバンドを組んで活動していた時期もあったらしい、程度の情報は目にしたこともありました。

が、彼に対して既に興味を失ってしまっていた私にとってはどうでもよい事柄でした。

先日CD屋さんのサービスポイントカードがいっぱいになり、それで3,000円分の買い物ができることになりました。

それを使って手に入れようと決めていたのが前回とりあげたThe Chemical Brothersの新作「COME WITH US」で、幸運にもちょうどバーゲン価格の1,680円になっていました。

この手のサービスでは現金でおつりをもらえないので何かもう1枚買わなければポイントが無駄になってしまいます。

前述の4枚のアナログ盤のなかで特に私が聴き込んでいた「HEROES」が価格的にちょうどよかったこともあったので何となく選びました。

久しぶりに聴いてみたところ、彼の歌唱法、声質の魅力には普遍性があり音楽性に関係なくそれ自体に魅力があったのだと今になって分かりました。

アナログ盤ではB面に収録されていて聴くたびに凍りつかされた3曲のインストゥルメンタル・メドレーからは当時とは若干異なった印象もあたえられました。

機械を操作しているのではなく楽器を演奏しているのだという手作り感が伝わってきます。

今後彼の旧作を1枚ずつ買って聴き直す、という新たな楽しみができました。

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4月9日(月) 愚かな浪費者用現実逃避目的集合舞踏伴奏

連続した漢字に目がチカチカする見出しであります。

さて、発売されてからシングル・カット・ナンバーがラジオのFM放送で流されるのを耳にするたびに買うかどうか散々悩んでいたThe Chemical Brothersの新作「COME WITH US」を買ってしまいました。

前作「Surrender」は衝動買いでしたが今回は店頭で試聴もした末での確信買いでした。

全編を通して聴いてみると音楽としてとらえると大満足というわけにはいかないものの生理的快感は十分に与えてくれる内容です。

この手はそもそも鑑賞するために作られているのではなく踊るための音だと私は解釈しています。

「踊る」といえばディスコだったオヤジ世代の私にとって大勢で一緒に踊るという行為は連帯感一体感をもたらすと考えるのが普通です。

が、伝え聞くところによると現代の若者達は沢山の人間が集って同時に踊っていても一人一人は精神的には自分自身だけの世界、マイ・ワールドに留まっているそうです。

「踊る宗教」ってなもんでしょうか。

肉体と精神の隔壁を融解させるための踊りは現実逃避に最適かもしれません。

社会的には若気の怒りのガス抜き効果を担っているのか。

現実と夢想の区別が曖昧になり、地に足がついていない浮遊状態の若者が増えないことを祈ります。

現実の問題は現実でしか解決できないのですから。

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4月6日(土) 器用貧乏にはならない趣向あり

やっと落ち着いてjohn paul jonesの2作目のソロ・アルバム「The Thunderthief」を聴きました。

重低音でのリフを存分に生かして気合で作ったような潔さを感じさせてくれた初ソロ作「Zooma」と比較すると、今作の内容はより多様性に富んでいます。

多くの種類の楽器を弾きこなし、なおかつ多種の音楽からの影響を受けながらも彼独自の世界を展開しています。

複弦ベースをバリバリ弾きまくるところなどまったく年齢を感じさせません。

久々に「ブリティッシュ・ロック」という言葉を思い出しました。

できれば大音量で聴きたい軽薄短小ではない音です。

彼のホームページで新作に触れていないところからみて「日本先行発売」してみたものの後が続いていないのでしょうか。

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