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北上ツーリング時の装備

目次

積載状態

荷物満載

長距離ツーリングですが、いつもの1泊2日キャンプツーリングと質的な差はありません。ソロに徹しているので着替えや地図以外の用具はむしろ少なめ。

重量のかさむツーリングマップルは、メインバッグの左側端に入れてあります。当該区域および隣接の2冊はすぐに読めるようタンクバッグに入れてあるので、メインに入れるのは7冊のうち5冊。

以前は型くずれするのを嫌ってバッグの底に板を敷き、縛っても変形しないようにしてましたが、後席との接触面積が減って不安定になり、あまり意味がないようなので、写真のように荷台のカーブに沿わせて縛りつける方法にしました。若干ではあるけど重心も下がって、安定しているようです。中の物の配置はこれをふまえた上で考えて詰めないと、縛り上げたときにイビツになって上に載せる物の安定も悪いし、後ろから見たときカッコ悪く、後続ドライバーの不安をあおる一因にもなるみたいです。


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積載の手順

メインバッグをリアに縛る

まずメインバッグを後席に乗せ、ゴムひもで縛ります。シートカウル後端を隠さないよう少し出しておくのがポイント。

使っているのは自転車屋さんで売っているごく普通の荷ひもで、特に太い物ではありませんが、長めの物で平行〜バッテンに2回くらい回してガッチリ固定します。

底には市販のすべり止めゴムシートを敷くと、ぐっと安定します。荷ひもは消耗品と割り切ってガンガン酷使し、つねにスペアを1、2本持ちます。急に荷物が増えた時も便利だし、もし切れたってどこでも安く買えます。オートバイ用品店でツーリング専用と称して売っているゴムロープは品質のわりには高すぎ、いまいち短くて融通が利きません。出来れば豆腐屋さんが使っているような幅広ゴムがいいのですが、あまり売ってないんですよね。


テントを乗せてしばり、ネットをかぶせる

次にメインバッグをベースに、テントとタープ代わりのブルーシートを束ねて乗せて、同じように縛ります。上にある板はガソリンストーブ用のベニヤ板で、草地の上やテント内で使うときに地面を焼かないため。ここでは荷に均一の圧力をかける押さえ板および上に載せる物の土台がわりになります。

この上から市販のツーリング用ネットをがぶせますが、重量物の支えにはほとんど与していません。せいぜいマットとか、空のプラ水筒の位置決め程度です。

よくこのネットだけで重いバッグを積んでいる人を見ますが、あれは危ないですね。作者も昔やってましたが、大事な荷物をアスファルトに叩きつけて、初めて己の浅はかさを思い知ったものです。このネットも値段の割には長持ちしないので、長めの荷ひもで編んで自作するのもいいかもしれません。


マットなど軽いものを差し込む

荷物の後ろに銀マットを差し込みます。ネットを利用し、シートカウル後端で下から支えられるような位置に。

銀マットやテントは丸ごと大きなビニール袋で包みます。べっちょり濡れたマットで寝るのは憂鬱なもの。テント付属の収納袋の防水性もあまりアテに出来ません。作者はこの旅の間、仙台のコインランドリーで50円で売っていた大袋を愛用していました。


サブバッグを乗せて終わり

最後に防水のサブバッグをいちばん後ろに引っかけます。下に銀マットがあるので、揺れてもずり下がる事はありません。

サブバッグにはスペアの荷ひも、レインウエア、ブーツカバーなどを入れ、いざという時サッと取り出しやすいようにしてあります。

※すべり止めゴムシート提供:剛40さん@関東

※ホクレンフラッグ提供(緑・青):KATAさん@札幌


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ヒップバッグ

ヒップバッグ

これは2年くらい愛用しているRSタイチ製のヒップバッグで、4千円くらいで買いました。腰にベルトをまわすタイプで、普通のウエストバッグよりも容積がうんと大きく、お尻で支えるような感じになります。タオルや歯ブラシ、ちり紙などの身の回り品を放り込んでいました。歩いて散策するときはカメラバッグがわり。

これを持っていった最大の理由は、後ろに積んだ荷物の感触を走行中も常に腰で感じられるように、荷物との間のスペーサーとする点にありました。小心者の作者はいかに荷物をキッチリ固定したつもりでも、長時間走っているうちに「後ろの荷物はちゃんと乗ってるだろうか?落ちないだろうか?」と不安になり、つい手を回して何度も確かめてしまうので、荷物の感触を感じられる方が精神的に楽なのです。

じゃあ最初から荷物を前に寄せて、腰に当たるようにしておけばいいじゃないかとお思いでしょうが、それだと今度は乗車位置の自由度がなくなり、疲れがたまりやすくなります。その点フワフワのヒップバッグをはさんでおけば、腰の位置の自由度もある程度確保出来るというわけ。

ただし腰ベルトだけではどうしても締め付けを強くせざるを得ず、今回のように何日にもわたって使っていると姿勢が悪くなりがちで、逆に疲労が腰に集中してきました。それで旅の後半では腰から外し、荷物の上に縛っておく事が多かったです。そのぶん荷物の固定位置を前寄りにずらして、腰を後ろ一杯に引いたとき荷物の感触が伝わるようにしていました。これでは元の木阿弥ですが、とにかくベルトの圧迫感から解放される方を優先しました。付属の肩ベルトがあればもう少し快適に走れたかもしれません。買った当初は付けていたのですが、あまり必要性を感じなかったので外してしまい、そのうちどこかで無くしちゃったのです。


2006年11月24日追記 その後、とある山間のキャンプ地で置き忘れていた肩ベルトを発見、回収する事が出来ました。よくもまあ誰にも拾われず何年も残っていたものです(笑)

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靴とグローブ

くつと手袋

靴はもう7年以上使っているナンカイのツーリング用半靴靴で買値は7千円くらい。左足のカカトなどボロボロに千切れ落ちていますが現役。本当はもっと本格的なロングブーツの方が長時間乗車時の疲労防止や安全面ではいいのですが、出先でウロウロ歩き回ったりお店の座敷に上がったりするのが大変なのでいつもこれ。あと野営地用にサンダルも1組持ちます。

このようにくるぶしを覆うくらいの長さの革靴の方が、スニーカーなどよりは転倒時の安全面で有利でしょう。ただしこいつは防水性がほとんどないので、雨の日のブーツカバーは必須です。

ファッションで足下に鎖をあしらったり、靴ひもが切れるのを嫌って頑丈なものに替えている人を見ますが、あれは危険。靴ひもをドライブチェーンに巻き込んで足首を引き込まれ、大ケガにつながる例もあります。作者は作業着屋さんで売ってる安全靴用の黒い靴ひもをよく使います。安くて長さもあり、強い力がかかるとちゃんと切れてくれます。あまり長持ちはしませんが、どうせギアチェンジで当たる部分がすぐ切れてしまうので、どんどん買い換えるようにしてます。作業着屋さんならどこでも売ってて、百円もしません。

グローブは同じくナンカイの夏用。特価セールで3千円ほどで買った安価なものです。本当はこんな安っぽい夏グローブで9月の北海道で雨に降られると冷たく辛いですが、作者のBandit250には前もってグリップヒーターを装備しておいたので快適に過ごせました。


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