HOME

GIANT ESCAPE R3 (2008)・タイヤ回りに関する記録(2008〜2016前半)

目次

純正チューブのバルブが破損 2008年8月5日

根本から外れたバルブ

休みの日に隣県の球磨川サイクリングロードを走っていた時の事です。何の前触れもなく、バシュッ!という大きな音と共に、後輪の空気がほぼ一瞬にして全部抜けてしまいました。タイヤの表面を調べても何かが刺さったような形跡はなく、原因は何だろうとタイヤをはがしてみたら、何とチューブのバルブが根元から半分とれかかっていました。

こんな時に限ってスペアチューブを持っておらず、幸いスタートして間もない市街地周辺だったので、近くのサイクルショップに駆け込んであり合わせの700Cチューブを購入、何とかサイクリングを続行出来ました。もしこれが何もない山の中で発生していたらと思うと、ぞっとします。

チューブのメーカーは台湾のCHENG SHINという有名な会社(MAXXISの製造元)でしたが、グレード的にはかなり低いもののようで、バルブ根元のベース部分のゴム厚が他のチューブと較べてやや薄く、面積も小さいように感じました。

ESCAPE R3は見かけやトータルの性能はさて置き、目立たない部分にコストダウンの影が色濃く出ているように思います。もっと早めに品質のいいチューブに交換しておくべきでした。


寸足らずになったバルブ

ところでESCAPE R3の交換用チューブを選ぶ際には、バルブの長さに注意すべきです。純正ホイールのリムハイト(リムの縦方向の厚み)が高くなっているため、短いバルブでは先端がちゃんと出ず、はめ込んだ後で空気がうまく入れられないからです。

この写真は上記の自転車ショップに在庫していた普及型のチューブ(バルブ長32ミリ)を入れたものですが、出っ張りがギリギリで、空気入れのノズルをかませるのに苦労しました。最低でも40ミリは欲しいところです。

ちなみにESCAPE R3の純正チューブのバルブはパナレーサーのロングバルブ48ミリとほぼ同じ長さです。


[↑目次へ]

SCHWALBE BLIZZARD 23Cに交換 2008年9月10日

細身のタイヤ

ESCAPE R3純正のタイヤはMAXXIS製のDETONATOR(ワイヤービード仕様)で、サイズは700×28C(幅28ミリ)。見慣れたママチャリタイヤよりも少し細い程度で扱いやすく、ESCAPE R3の主な舞台である市街地においてはほぼベストと言えるサイズかと思います。でもやっぱり、レーサーのように細くてシャープなタイヤも一度試してみたい!

というわけで、うんと細い23Cサイズ(幅23ミリ)のタイヤに替えてみました。SCHWALBE製のBLIZZARDという700×23C規格のタイヤです。数字の上ではわずか5ミリ差ですが、ノーマルタイヤと較べてみるとびっくりするくらい細く見えます。ついでにチューブもパナレーサー製のR'AIRというレース仕様の軽量タイプにしました。

実際に乗った感じは、軽くなった!の一言につきます。純正タイヤは実測350グラムありましたが、ブリザードは実測250グラム、新チューブも実測76グラムと回転部分だけで前後計0.2キログラムほども軽くなり、加減速のシャープさが段違い。見た目もレーサーチックで格好良いですね。もっともそのぶん空気圧が高めになったので路面からのショックがきつくなり、荷重で小石をはね飛ばす事も多くなりました。正直街乗りには不向きというか、慣れが必要なタイヤです。

あとこのサイズだと、輪行などでホイールを外す時にVブレーキの金具を解除しなくてもそのまま抜けるので、とても楽です。


約3,000キロ走行 2011年4月5日

前側タイヤは摩耗が少ない

このところ毎日20キロ、通算一時間ほど走るのが日課になりつつあるのですが、きれいな舗装路ならともかく、舗装が古くなって荒れた路肩や河川敷コースなど小石混じりの道では、不快な衝撃が間断なく伝わって来ますし、段差を斜めに通過する時や石跳ねにもうんと気を遣わねばならず、なんだか気疲れしてしまいます。摩耗はまだ交換するレベルまでは行ってないと思いますが、ここは使い勝手を優先させ、純正の28Cサイズに戻す事にしました。


後側タイヤは摩耗が進み、特に右サイドが大きい

仕事の関係上、この2年半で走ったのは3,000キロとかなり少なめでしたが、リア側の摩耗がやはり大きいです。それと進行方向右側がより摩耗していましたが、これはオートバイでもよく見られる現象で、ほとんどの舗装道路では水はけをよくするためにセンターラインから路肩に向かって水が流れるような高低差が付けてあるため、どうしてもこうなるのです。BLIZZARDには転がり方向の指定はないので、定期的に左右の組み替えをすれば均等に出来ると思います。

そのほかトレッド面に何かが刺さったような傷口が3〜4箇所ほどありましたが、耐パンクベルトのおかげか一度も外因性のパンクが起きなかった点は素晴らしかったと思います。

とりあえず天井裏に2年半保管していた純正タイヤのDETONATORがまだ使えそうだったので、これで間に合わせる事にしました。チューブもパナのR'AIRを継続使用です。


[↑目次へ]

MAXXIS DETONATOR FOLDABLE 28Cに交換 2011年7月11日

ひび割れたタイヤ

タイヤを純正に戻して3ヶ月、この間に1,500キロほど走りました。摩耗はまだ大丈夫ですが、やはり2年半も放っておいたのがよくなかったみたいで、経年劣化で表面にひび割れがたくさん発生しています。それほど深く入り込んではいないみたいですけど、このまま使い続けるのもちょっと気持ち悪いので、思い切って前後とも新品のタイヤに換える事にしました。


新しいタイヤは青いライン付き

結局ESCAPE R3の純正装着タイヤはほとんど走らないまま終わってしまった訳で、なんだか申し訳ないという気持ちも込めつつ、もう一度純正と同じモデルを入れてみる事にしました。太さも同じ28Cサイズです。ただし全く同じ物では面白くないので、リムに食いつくビードの芯を純正の金属ワイヤーからケブラーに置き換えたDETONATOR FOLDABLEという折りたたみ収納が可能な軽量モデルを選んでみました。重量は実測で250グラムと、純正DETONATORより100グラム前後も軽くなりました。それ以外はトレッドパターンも全く同じで、手で触った限りではゴムの厚みもあまり変わらないようです。カラーはフレームの色に合わせて青いラインのバージョンを選択。


ど派手な外観になっちゃった

パッケージから出したばかりの時は柔らかいケブラービードに折りクセがついていて、リムにはめ込む時にちょっと手間を食いますが、いったんハマれば空気を少し入れて揉むだけでセンターが出しやすく、固かったワイヤービードよりも扱いやすい印象です。乗ってみるとすごく乗り心地がよく、スポーツ車と言うよりむしろママチャリに近い感覚で、段差通過や小砂利も不安感がありません。空気圧が100PSI(7気圧)も入っているタイヤとは思えないほどで、カーブ時のグリップも十分。むしろ路面で粘ってペダルが重く感じるくらいです(まだゴムが新しいせい?)。あとはこの感じがどれくらい持続するかですね。

ところでこの青いライン、あんまりキッチリとは引かれていないみたいで、ホイールを回転させると微妙に左右に振れて見えます。走りには関係しない部分ですが、気になる人には黒一色のタイプもあります。


約600キロ走行 2011年8月1日

タイヤ中央にあったバリ(成形時にゴムがはみ出したヒラヒラの部分)はきれいになくなり、回転抵抗も消えて快適。一度時速30キロオーバーで角張ったこぶし大の石にモロに乗り上げましたが全く異常なし。なかなか頑丈です。

約3,000キロ走行 2012年3月12日

前輪

サイド部分の青色ゴムは鮮やかさが抜け落ち、新品らしさはすっかり消えました。黒いセンタートレッド部分の丸みが目立たなくなり、やや台形減りしています。


後輪

表面に細かなヒビが出ていますが、摩耗の早いリア側からどんどん消えていっており、さほど深いものではないようです。目立つほどの左右偏摩耗もありません。


約3,300キロ走行 2012年4月12日

亀裂が出来た前輪

前回の撮影から約300キロ走った時点で、前輪に異様な亀裂が入っている部分を何カ所か見つけました。減るどころかますます成長している感じです。部分的にはトレッドが変形して見えるほどで、タイヤコードの白っぽい繊維も少し顔を出しており、ちょっと気持ちが悪いですね。


後輪は亀裂は少ないが穴がある

前輪ほどではないにせよ、後輪にも微細な亀裂が増えています。昨年10月にパンクした時の貫通跡が一カ所ありますが、それでも前側の亀裂ほどには目立ちません。黒いトレッド部分は前後ともこんな有様ですけど、青く着色された部分は接地している時間が短いせいか、亀裂も摩耗も見られず、特に目に見えた変化はないようです。普段はパイプ車庫の中に保管していて、日課の走行は夕暮れ時が多かったので、紫外線の影響による劣化も考えにくいところ。ただし保管場所の下が土なので、湿気の影響はいくらかあったかもしれません。

ちなみに青い部分は表から色を塗ってあるわけではなく、着色したゴムの帯を融着させて実現しているようです。

トータルでの走行感はそれほど変わりませんが、さらに亀裂が進行して、カーブ中に傷口が一気に開いたりしたらちょっと怖いですし、一応次のタイヤ交換を考えておいた方がいいかもしれません。


[↑目次へ]

パナレーサー CATEGORY S2 23Cに交換 2012年4月14日

上で書いたとおり、昨年入れたDETONATOR FOLDABLEが3,300キロほどで妙な亀裂が出始めてしまいました。もっと使うつもりでいたのに、1年も経たないうちに予定外の交換です。そこでなるべく買いやすい安価なものが欲しいのですが、タイヤは安全上重要なパーツだし、あまり安すぎたり、得体の知れないメーカーのでは不安もあります。

タイヤ二つにエアポンプつきのお得セット

なるべく名前の知れたメーカー製の中で探していたら、大手メーカーのパナレーサー製で前後二本セット、しかもなぜか携帯エアポンプも付いてたったの3,360円という破格物件を発見。逆に安すぎてちょっと怪しい気もしますが、条件はバッチリなのでさっそく購入してみました。

パナレーサーのロードレーサー入門用タイヤとして位置づけられているCATEGORY S2というモデルで、サイズは700×23Cとやや細め。この価格で生意気にもケブラービード仕様です。重さは公称平均240グラムのところ、実測240グラム243グラムでほぼバラツキなしの正確さ。さすがはメイドインジャパンですね。一応メーカー希望小売価格では1本2,400円するようです。


ブラック一色の精悍なイメージ

タイヤ交換をしてみてまず感じたのはビードのタイトさです。通常、自転車のタイヤをリムにセットする際には、中のチューブがきちんと収まるように少し空気を入れた状態でやるものですが、CATEGORY S2でこれをやると最後の一押しがかなりきつくなり、チューブの空気を完全に抜いてからはめ込むか、タイヤレバーで力任せに押し込む必要がありました。こういうのは安価なワイヤービードタイヤではよくある事ですが、細くしなやかなケブラービードのスポーツ用700Cタイヤの中ではちょっと珍しい例でしょう。はめ込んだ後でまた少し空気を入れ、チューブがきっちりタイヤの内側に収まっているか、タイヤサイドを押して中を覗いて噛み込みチェックをする必要がありますね。

しかし一旦はめ込みが出来上がってしまえば、空気を充填するだけで一発でセンターが出てくれるのはさすがパナレーサー。前のDETONATORでは空気を抜いたり入れたりしながらのセンター調整が必要な時も多かったのです。

まだ近所を10数キロ走っただけですが、グリップはまあまあ。以前使っていたSCHWALBE BLIZZARD も同じ23Cサイズでしたが、あれよりは路面ショックの硬さが少ない印象です。

さてこの格安タイヤ、どれくらい保ってくれるでしょうか。


ちなみに他に検討したタイヤは、同じパナレーサーのPasela、RiBMo S、VittoriaのZAFFIRO、SCHWALBEのLUGANO、MICHELINのORIUMなど。いずれも実績あるメーカーで、実売2千円前後で買える普及価格帯の製品です。他に1本千円ほどで買える怪しげなメーカーの激安タイヤもありましたが、さすがにパスしました。

約700キロ走行 2012年7月8日

ほぼ変化無しの前輪

フロント側はまだチェッカリングパターンが残っていますが、リア側は早くも中央部分から消え始めています。ここで最初のローテーションをやってみました。


中央部分がやや摩耗した後輪

タイヤサイドに表記してある指定空気圧では100PSI(6.9bar)を維持せよ、とありますが、ここまで使ってみた感じでは少し落とした90PSI強位がバランスがいいようです。ちなみに作者のここ最近の体重は73-74kgほど。


約2,600キロ走行 2013年1月23日

半分ほどつるつるの前輪

フロント側は前回のローテーションからさほど変化していない印象、リア側は場所によってはパターンがほぼ消えかけています。


全体的に摩耗した後輪

今回のローテーションでは前後とあわせて左右方向、つまり回転する向きを逆にしてみました。舗装道路は水はけのため端に向かって傾斜しているので、進行方向の右側がより多く摩耗する傾向があり、それを均一化するためのものです。


サイドの亀裂

ここに来てタイヤサイドに亀裂が目立ち始めました。全周にわたって、リムに近い部分のほぼ同一半径上に出ています。場所によっては中のコードがうっすら見えるほど。前回使っていたDETONATOR FOLDABLEではトレッド面に発生した多量の亀裂を嫌ってすぐ交換してしまいましたが、今回はこのまま継続しようと思います。接地するトレッド面ではないので異物が食い込む可能性は低いだろうし、コードさえ無事ならタイヤ形状の保持には問題ないだろうと考えました。


約3,200キロ走行 2013年3月8日

コードが切れて中のチューブが見えている

二週間ほど前のパンクの傷口が予想以上に広がって、周辺のコードが徐々に切れてきて中のチューブが見えるまでになってしまいました。さすがにこれで走るのは怖いですね。

タイヤの切れ端による裏打ちも考えましたが、あくまで出先での応急処置にすぎない手法ですし、もうこのタイヤを使うのはやめる事にしました。


まだ厚みが残るカテゴリーS2の断面

パナレーサー CATEGORY S2を約1年使ってみて、軽くて精度がよく価格も安いのがいい点ながら、そのぶん耐久性や乗り心地はかなり落ちるなあという印象を持ちました。断面を見てみるとトレッド部分の厚みの余裕はまだあるので、大きな傷さえつかなければあと1,000kmくらいは使えたかもしれません。

しかしながら、日常の足に使うクロスバイクには、やっぱり23Cクラスの細いタイヤは向いてないなあと思いました。走りが軽くなるのはありがたいのですが、舗装道路の左端は思いのほかデコボコしているし、排水溝のグレーチング(金属製の水抜きフタ)も多く、細く高圧なタイヤでは通れるラインが限られがち。後方から自動車が接近している時にも心理的余裕がなく、この一年間は路上でガマンを強いられる事も多かったのです。これは以前使っていたSCHWALBE BLIZZARD 23Cでも少なからず感じていた事で、やっぱりパーツは適材適所であるべきだという事実を再認識した次第です。


中古のワイヤービード・デトネイター28C

手元にあったタイヤでスペアとして使えそうなのは、中古のMAXXIS DETONATOR 700×28C ワイヤービード。このESCAPE R3を新車で買った時についてきた純正装着タイヤです。表面に少々亀裂が見えますが、厚手で頑丈なタイヤなので問題はないでしょう。そして太さが前後で極端に変わるのもちょっとどうかなと思ったので、無傷だった後輪もいっしょに交換。とりあえずこれでしばらく走る事にしますが、近いうちに前後とも新品にする予定です。


[↑目次へ]

MAXXIS DETONATOR 28C(純正装着同等品)に交換 2013年8月6日

デトネーターとチューブ

すぐに交換するつもりが、あれから何だかんだと5ヶ月間、1,700キロ以上も使ってしまった純正装着のワイヤービードDETONATOR 28C。なぜかというと、これが思いのほか使い心地がよかったからです。重さはさて置くとして、デコボコや斜め段差などの外乱にとても強く、カーブでも安定しています(少なくともCATEGORY S2よりはずっと安心感があります)。古いために細かな亀裂が無数に出来ていましたが、不思議と一定レベル以上には進まず、前に使ったDETONATOR FOLDABLEのような派手な割れ目も一切出来ませんでした。これまでトータル3,500キロ近く走り、加えて天井裏に放置していた期間も通算4年ほどあった割にはしっかりと役立ってくれました。

そんなこんなで結局、交換用のタイヤも同じDETONATOR 700×28C ワイヤービード仕様を選びました。今度こそ少しばかりの亀裂が出来ても神経質に嫌ったりせずに、ちゃんと使い倒してあげるつもりです。


ちなみに重さを測ったら310グラムと315グラムで、カタログ値の310グラムとほぼ同じでした。純正DETONATORがまだ新しかった頃の実測値は340〜350グラムでしたから、個体差にしてはちょっと大きいですね。ひょっとしたらこの5年半の間に何らかの仕様変更があったのか、あるいは自動車のタイヤのように、メーカーの工場で完成車に取り付けられる初期装着タイヤと、単体で販売されている製品には、同一銘柄でも仕様上の違いがあるのかもしれません。要するに今まで使っていた純正タイヤと全く同じ製品ではない可能性があるわけで、ちょっと気になる点です。

チューブも今までと同じSCHWALBE製の700×18-28C対応の新品に入れ替えました。品番は15SV。実測重量は100グラムと、これまで使っていたものとほぼ同じ。バルブ長はR3のリムハイトにぎりぎり対応出来る40ミリです。

22ミリ幅のリムテープ

リムテープはSCHWALBE製のSUPER HPリムテープ FB-22-622。純正品より少し厚手で幅は22ミリ。R3の純正リムに使うにはこれがほぼ一杯の幅でしょう。おかげで横ズレの心配もなく、安心出来そうです。


タイヤの内部にベビーパウダーをまぶす

それと最近、知人に勧められてやるようになったのが、タイヤの内側にベビーパウダーをまぶす作業です。これをやっておくとゴムチューブがタイヤの裏面にくっつきにくくなって、後日パンク修理やローテーションの際に分離させやすくなるのです。タイヤメーカーからも専用のパウダーが販売されていますが、同じ主原料(タルク)を使っているのにどういうわけか定価で千円ほどもするので、人間用の余り物で代用しています。但し専用品ではないためか、まったく貼り付かないわけではありません。


約1,800キロ走行 2014年8月27日

ほぼ変化無しの前輪

装着して1年が経過。フロント側は中央トレッド部分の斜めの筋がまだ確認出来ますが、リア側はさすがにほとんど消えています。サイド部分の亀裂は細かいのがいくらか出始めましたが、大きく目立つものはまだ見られません。

ここで最初のローテーションを行いました。


やや摩耗が進んだ後輪

常用空気圧は90PSIから100PSIの範囲内。二週間くらい補充しないでいると70PSIほどまで落ちます。


約3,500キロ走行 2015年8月3日

ほぼ変化無しの前輪

装着して2年が経過。トレッド面の状態は前回のローテーションから大きな変化はありません。


ほぼ変化無しの後輪
ひび割れが出始めたラベル部分

懸案だった亀裂も、溝の奥あたりに少し見える程度で、目につくような大きなものはまだ出ていません。ロゴマークに使われているラベルの薄いゴムにのみ割れが目立ちますが、タイヤ本体に影響はないようです。走れない時でも週に一度は空気圧を見て、減っていたら常に追加するようにしていたのが効いているかもしれません。前回ローテーションしたリア側にはまだうっすら溝が残っています。


約4,000キロ走行 2015年11月17日

外側は約7ミリ

先日走行中に前輪がパンクした際、トレッド面に長さ約7ミリ、貫通した裏側で5ミリという大きめの切り傷ができてしまい、走行に問題はないものの傷口が広がってしまう可能性もあり、少々不安になりました。


内側は約5ミリ

このタイヤにして2年少々、かなり長く持ったと思うし、これを機会に新品交換も考えましたが、ちょっと試験的にタイヤの裏打ちをしてみる事にしました。


タイヤパッチで裏打ち

使用したのはマルニ社のタイヤパッチ(Mサイズ)。通常のパンク修理でゴムチューブに貼るパッチよりもやや厚く、繊維が織り込まれているタイヤ補修専用のパッチです。これを傷口の裏から貼りつけ、これ以上大きくならないよう補強してやります。手順は通常のパッチ貼りとおおむね同じです。


修理後のタイヤ

処置後空気を入れると、タイヤコードが複数切れて表面のテンションが下がっているせいで、外径にほんの少しゆがみが出ましたが、走行してみるとまったく気になりません。完全に元通りになるわけではありませんが、捨てようかと思ったタイヤが数百円で延命できるのなら、試してみてもいいかもしれません。

ただしネット上の情報によれば対応可能な傷の大きさは5ミリ程度まで、という事ですので、今回はぎりぎりアウトって気もしますが、とりあえずこれでしばらく走ってみる事にします。


約4,100キロ走行 2016年3月10日

長く伸びた亀裂

タイヤパッチで裏打ちしてから約100キロほど走ってみましたが、走行に支障はないものの傷口が目に見えて広がってきており、15ミリを越えるほどに成長。


裏側は異常なし

裏側のタイヤパッチは外周がまだ強固に張り付いており、大きく破れる事はなさそうですが、やはりこのままで遠出するには不安が残ります。


ラベル部分に細かなひび割れ

タイヤ本体はラベル部分の薄い膜がひび割れてきた他は目立った亀裂もほとんど入っておらず、路面グリップもそれほど低下したようには感じませんが、もう2年半も使ってそろそろゴムの劣化も進んでいるでしょうから、ここで使用をやめて新品に交換しようと思います。傷の入っていない方はバックアップ用として保管。

ちなみに重さはリア側が実測285グラム、タイヤパッチを貼ったフロント側が300グラムでした。新品時は実測310〜315グラムでしたから磨耗その他で25〜30グラムほど減った事になります。


[↑目次へ]