朝日


          朝日酒造(株)     大島郡喜界町湾41−1
                   Tel  0997−65−1531
          ゲットした日 : 平成13年8月8日 

  
朝日
  夏はやはり黒糖焼酎だろうと言う安直な考えで近所の酒屋を探したのだが、まだ造詣が浅いこともあって、どれが良いのか解らない。 基本的には常圧蒸留で昔ながらの味わいの製品(・・・なんて事言っても昔から黒糖焼酎を飲んでいたわけではないのだが・・・(^_^; )を探していた。 しかしながらラベルには製造データが殆ど記載されていないので、選択の基準とは成り得ずまたどれも美味しそうに見えるのであれやこれやと逡巡していた。 で最終的に買ったのはこの「朝日」である。 ぬわぁ〜んと言っても南国的ネイティブパワーに溢れた土着的九州焼酎探検隊猛牛氏の弁)なラベルが気に入った。
朝日ロック
  コップに注ぐと甘く芳醇な薫りが立ち上る。 この薫りだけでも心地よい酔いに引き込まれそうになる。 生で飲んでみると芳醇で深みのある黒糖焼酎独特の味わいが口中に拡散する。 アルコール度数は30度で芋焼酎よりやや高く、確かに生でグビグビと沢山飲むのはきつそうであるが、チビリチビリとなら結構行けそうである。。
  ロックにすると、甘味がより一層引き立ち飲みやすくなる。 グラスを揺すり氷の溶け具合を見ながら喉に垂らし込む。 清冽で情熱的な味である。 これは旨い。
  あらかじめアルコール濃度13%程度に割り水したものを黒ヂョカで燗付けしてみた。 やはり黒糖焼酎独特の口当たりながら、爽快な甘味とふくよかさがグンと引き立つ。 後味も爽やかである。 芋焼酎同様奥行きのある味わいで、燗冷ましでもまろやかで旨い。

  この「朝日」を飲んでいるとふと、沖縄の泡盛に類似の味を感じることがある。 主源料は黒糖と米と全く異なるのだが、奄美の焼酎造りの技術は沖縄から伝播した影響なのだろうか、はたまた麹米に使うインディカ米という共通項のせいなのかは定かではないが、南国鹿児島よりさらに南に浮かぶ楽園の強烈な光溢れる風土と海を渡る風、そして人情を思い浮かばずにはいられない。
  飲み方としてはロック水割り系統が味わい深くまた飲みやすく、お薦めである。


                    平成13年9月9日記載