第48話 さらば 3年生!
〜 卒業式:校長先生のお話 〜



中学3年生諸君!
いよいよ卒業である。

である。

諸君の卒業が嬉しくもあり
そして寂しくもある。

卒業してもココ(幕ノ内勉強新聞)に
アクセスすることは簡単にできるのだが
現役中学生としてアクセスするのと
OBとしてアクセスするのとでは
多分,全く違った気分を味わうハズである。


これからは
自分で選んだ(ハズの)
目標の実現に向けて
自分の力で歩いていくことになる。

自分で選んでない中学生は
多分途中で「迷う」と思うが
それはそれで貴重な経験になると思う。
その時までは
とりあえず精一杯努力することをお勧めする。
精一杯にやっておかないと
イザという時
方向転換ができなかったるする。
心しておくのだ!!




さて…

これからは中学時代とは
比較にならないほど
大〜きな
大〜きな困難苦難が待っている。

活動の広がりや
お楽しみも大きくなる分
悩みや苦しみも大きくなるワケである。

今まで自分が
積み重ねてきた努力
そして
ココまでやってきた
自分の経験
これからのアナタの唯一の武器である。

実際にヤッテイナイ人は
ココがネックになるのよね…
やっぱ,経験って大事だわ…




自分の人生
目標を高く掲げ
自分の生き方に
誇りを持ち
精一杯
生きてもらいたいのである。



今まで散々と
勉強法についてお話してきたが

結局のところ…

自分に合った勉強法は自分で作り出す
見つけ出すしかないのである。


勉強を得意とする人や
難しい試験に合格した人は
必ず
「自分流の勉強法」を持っている。

だが
彼らは生まれつき「自分流の勉強法」を持っているわけではない。

彼らはどうやって「自分流の勉強法」を身につけたのだろうか。
エライ先生から教えてもらったのだろうか。
何かの本に書いてあったのだろうか。

その前に「勉強を得意とする人や難しい試験に合格した人」
いちいち書くのは面倒なので
簡単に
「勉強の達人」と表現したい。



さて
勉強の達人はどのようにして
「自分流の勉強法」を手に入れたかである。

ほとんどの達人に共通するのは…

@
いろいろな勉強法の情報を持っている。

A
集めた勉強法が自分に合っているか
自分の性格なども含めて考えている。

B
「自分に合いそう」と判断した勉強法を
実際に試している。

C
効果がありそうな方法は
積極的に取り入れる。

D
合っていなければ
自分に合うように改良して再チャレンジする。

E
それでも合わなければ
あっさり捨て去る。

F
しばらく実践すると
自分に合った勉強法が集まる。

G
自分に合った勉強法を
より良く組み合わせて
「自分流の勉強法」を実践する。

H
テストでの結果を反省し
「自分流の勉強法」をさらに改善する



という流れである。



勉強の達人たちは
そうやって
「自分流の勉強法」を作り出したのである。


しかし
最初から「自分流の勉強法を作れ」というのは
無理な話である。

やっとプールで25m泳げるようになった人に
「さあ,君は一人で泳げるから,次は太平洋横断に挑戦してごらん」
と言っているようなものである。

だから
最初は「言われたとおりにやる」しかないのだ。

学校や塾の先生
が紹介する方法は,
決して先生のイイカゲンな思いつきなどではない。

人類の長い歴史の中で
生まれては消え
消えては生まれる様々な勉強法の中で
しぶとく生き残り
実践され
改善・研究された方法なのである。

先ず最初に
この勉強の世界遺産を使ってみるべきである。
基本を大事にしない人間
基本を経験しない人間は
どんな世界でも成功しない。




そして
その次が大事だ。
勉強の達人と凡人の分かれ道になるくらい大事なのだ。

「基本の勉強法」を
言われたままにやり続けるだけではダメ
なのである。

それではいつまでも
「受け身の勉強」であり
「やらされ勉強」であり
「いやいや勉強」である。

「宅習1ページ」と言われれば
1ページしかしない。

宿題がなければ勉強しない。

言われたことはキチンとやるが
言われなければ何もやらないのが
「受け身の勉強」である。

「基本の勉強法」を
実際にやってみて
テストなどの結果を見て
改善するのである。

そのことで
勉強の達人に一歩近づくのである。



「まくべん」には様々な勉強情報を載せているが
基本となるのは「基本の勉強方法」である。

そして
「自分流の勉強法」に
一歩でも近づけるための
改良パーツ
「まくべん情報」と考えてほしい。

中には何の役に立たない情報もある。
当たり前である。
究極の自分流勉強法は
一人一人違うのである。


しかし
「役に立つ」「立たない」の判断は
実際にやってみてから
にしてほしい。

実際にやらずに
「ナンダ・カンダ」と文句を言う仕事は
評論家や政治家のオジサン達に
任せておけばヨイのである。


そしてホントに最後に…

諸君の今後の勉学の道に
幸多かれと祈るのである。







  

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