第44話 「ナンバーワンとオンリーワン」
〜 目指せ!「いつかはナンバーワン」 〜


ナンバ〜ぁワンにならなくてもイイ
もともと特別なオンリ〜ワン…



どこかで聴いたことのあるフレーズである。
どこでだったか…
思い出せない…
歳だ…



まあ,それはイイとして…

少なくとも学校の勉強は
「ナンバ〜ぁワンにならなくてもイイ」
「もともと特別なオンリ〜ワン…」
という根性では通用しない。


500人中497番を
「もともと特別なオンリーワンのポジション」として
自分で満足できるのなら話は別だが…

いつもいつも479番で
ある時ウッカリ468番をとってしまい
「しまったぁ〜特別なオンリ〜ワンじゃない!!」
と,ガッカリくるようなら話は別だが…



抑(そもそ)もである。

テストの順位とは
1番でもアップしていれば
とても嬉しいモノである。

10番UPなら大喜びである。

だから普段から
「ナンバ〜ぁワンにならなくてもイイ」
「もともと特別なオンリ〜ワン…」

と歌って満足している479番君でも
468番を取ると
ものすごく喜んでしまうのである。



「勉強だけが人生じゃない!」
「テストだけで人間を評価するなんて間違っている!」
「ボクはガリ勉だけにはなりたくない!」
「勉強のために人生で大切なモノを失いたくない!」
「一人一人の個性が大切なんだぁ!」

などと
必死に勉強を否定している中学生でも
順位が上がると…
ついつい喜んでしまうのである。

人前ではクールなツッパリ君も
家に帰って成績表を何度も何度も見直し
ニヤニヤしているのである。

だから…
成績が上がったことに激怒し
「497番はボクの存在意義そのものです!」
「どうしてくれるんですかぁ!」

と,先生に抗議して
自分の成績を下げるように要求する中学生は
多分,一人もいないのである。



繰り返しになるが…

学校の勉強に関する限り
「ナンバ〜ぁワンにならなくてもイイ」
「もともと特別なオンリ〜ワン…」
は通用しない。

ナンバーワンになれないような気がしても
ナンバーワンを目標に頑張らなければならない
そうすることで限りなく
ナンバーワンに近づくことができるのである。

「いゃ〜,ボクには絶対ナンバーワンは無理だよ」
479番君が
そう思うのも無理はない。
だったら
「ナンバー400」
を目指せばヨイのだ。
その方が現実的だし,やる気も出やすい。
(無理なら「ナンバー478」でもイイからね。)



しかし
「ナンバー400」が
「夢」などではなく
「目標」として設定されれば
それは,いつかは必ず実現するのである。

すると
「ナンバー300」が目標になる。

努力を重ねるたびに
「ナンバーワン」は
「夢」から「目標」に変わっていくのである。



「ナンバ〜ぁワンにならなくてもイイ」
「もともと特別なオンリ〜ワン…」


ある意味
そんなふうに歌ってカッコイイのは
本当にナンバーワンの人だけである。


あ…!
思い出したっ!

彼らの歌だっ!

彼らは「ナンバーワン」になろうと
努力して
「特別なオンリーワン」の座を手に入れた人たちでもあるのだ


ど〜おりで
カッコイイわけである。