第37話 「苦手教科とどう戦うか その1」
〜 苦手克服のための一手 <時間割編> 〜


まずは前話の復習である。

中学時代の苦手教科は
高校受験にとって最悪の敵であり
高校での勉強にとって最大の驚異である。

中学時代の苦手教科は
中学時代に撃破しなければならない。


苦手教科から目をそらし

ほどほどの現状に甘んじ
「まあ,ナントカなるだろう」
くらいの考えで
高校へ進学すると・・・

未曾有の勉強災難に遭遇するコトになる。

そこで今回は
苦手教科撲滅の方法を考えてみる。



最初は苦手教科の
「分類」である。

苦手教科は大きく2つに分けられる。


「国語・数学・英語」
の場合は
「毎日欠かさず勉強型」
である。

それに対し

「社会・理科」
の場合は
「ドンとまとめて集中型」
となる。



「〜型」の名前からもわかるように
「国語・英語・数学」が苦手な場合は
毎日コツコツと復習する必要がある。

逆に
「理科・社会」の場合は
題材や単元ごとに区切って
ある日,ある時に
まとめて集中的に復習した方が
効果的な教科である。

これは
得意教科にも
当てはまる性質なのだが

苦手教科の場合は
特にその性質を
おさえておく必要があるのだ。



次に
その他の教科の勉強との関係について・・・である。


是非とも
「別枠」
でお願いしたい。


「別枠」とは・・・

「苦手教科は特別に時間をさけ」
ということである。

受験生なら家に帰って
授業の予習
宿題
明日の予習
受験勉強


といった具合に
数種類の勉強をしていると思う。


「え?苦手教科だって受験勉強の一種じゃん」
と考える中学生もいるだろうが

苦手でない教科の受験勉強と
苦手教科の受験勉強は
絶対に分けて考えた方がよい。


なんと言っても
相手は苦手教科である。

特別待遇で対処しないと
そう簡単にはやっつけられないのである。



そこで,今回のポイントとなる2点

つまり
「苦手教科の性質を知る」

「苦手教科は別枠で」
である。

それらの2点を,よくよく考えて
家での勉強時間割を作ってみると
下のようになる。

< 勉強時間割 A >


勉強時間割「A」は
「英・数・国」を克服するための
時間割である。

これらの3教科は
毎日勉強した方が身に付きやすいため
1日30分間ではあるが
毎日,時間割に登場する。

それも
勉強を始めて
その日の復習や宿題が終わり
脳みそエンジンが活発に動く時間帯に
持ってきているのだ。

英数国の勉強は
毎日が似たようなパターンで繰り返される。

だから
あまり長時間の勉強は適さない。

よって
1コマの勉強時間も
短くなっているのである。



< 勉強時間割 B >


一方・・・勉強時間割「B」は
「社会・理科」を克服するためのものである。

先に書いたように
単元や領域ごとに
「まとめて」勉強できるように
十分な時間を用意してある。

この例の場合
毎週,月曜と火曜日は「理科の日」というわけだ。

もっとも,
この2タイプの勉強時間割は
あくまで
サンプル(例)である。

自分自身で実行可能な
苦手教科克服のための勉強時間割を作ってもらいたい。



さあ,どだろうか・・・

なんとなく
「苦手教科に正面から挑んでみようかな・・・」
という気分になってきたと思う。

そう,それが大事なのだ。

始めるなら,今がチャンスである。

「でも,どんな中身をやったらイイの?」

ゴモットモである。

そこは
これから徐々に紹介していくのである。

苦手教科の克服法・・・。

まだまだ,続くのである。

それまでに,ちゃんと
自分だけの時間割を作っておくのだぁ。



  

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