第26話 「時間がない」は負け犬の遠吠え
〜 無いものをなんとかするパワー 〜



時間がない・・・時間がない

部活があるから(勉強する)時間がない。

生徒会をやっているから,(勉強する)時間がない。

塾に行ってるから時間がない。

嗚呼!忙しい 忙しい。

中学生は忙しい・・・。

高校生も忙しい・・・。


〈合掌・・・〉

そんな不満を
いつまでもダラダラと垂れ流しているアナタ!

そこに座るのである。

おいおい,アグラをかいてどうする!!
きちんと正座して聞くのである。




時間が無いことを理由にする者は
だいたいこんな考え方をしている。

イロイロとやらなきゃいけないことが多くて
勉強する時間がない・・・。
ホントはメイッパイ勉強したいのだけど
時間がないから,どうしようもない。
勉強さえできれば,成績はグングン上がり
希望の高校や大学へ入れるのに・・・
ボクが勉強できないのは
時間がないからだ。
時間がないから
ボクの成績は
いつまでも
伸びないんだ・・・
ボクは少しも悪くないんだ
ボクに責任はないんだ・・・
時間がないのが…悪いんだ…!


まあ,こんなところである。



ハッキリ言わしてもらうと・・・

そんな人は
どれだけ時間がタップリあっても
絶対に
勉強なんかしないのである。


きっと,勉強できない新しい理由を
どこからか見つけてくるのである。

「やる気がないから・・・」
「勉強部屋がないから・・・」
「友達づきあいがあるから・・・」
「親が勉強のことばかり言うから・・・」
「社会のしくみが悪いから・・・」


ほうほう,ホ〜ですか,ホ〜ですかぁ
アナタはホントに可哀想なヒトなんですね・・・。

ドコかのダレかに,精一杯
同情してもらうとよいのである。

まさに,本物の「負け犬」である。



では,負け犬になりたくないアナタはどうするかである。

アナタが苦しんでいる「時間の無さ」は
神様(仏様でもよいが)がアナタに与えた
絶好のチャンスなのである

と考えてはいかがだろうか。


神様もずいぶん意地悪であるが
考え方をちょっと切り替えることが
マイナスの迷宮から逃れる
唯一の方法である。



いろいろと忙しくて
自分が望む時間だけ勉強できないのなら

与えられた少ない時間で
やらなければならない勉強をこなす
工夫が必要なのである。

例えば,
「あと1時間は必要だ」と感じたら
朝10分早く起きるなり
通学のバスの中で集中するなり
休み時間を勉強タイムに活用するなり
放課後,部活までの5分を生かすなり

などの努力で時間は稼ぎ出せる。

勉強法にしても
工夫の余地はある。

教科書を3回読むところを,より集中して2回にするなり
新しい英単語は授業中に覚えてしまおうと集中したり
学校の宿題は学校ですませるようにしたり
覚えきらないコトは家のトイレの壁に張り紙をしたり
この勉強はココまでには終わらせるとキッチンタイマーをセットしたり


早い話が,
より集中して短い時間で勉強を終える工夫である。

「そこまで,ガツガツしなくても・・・」
と,思うであろう。
ゴモットモである。



しかし,社会に出て
なんらかの仕事やお遊びをするとき
いつも全ての条件が満たされているわけではない。
逆に条件が満たされない場合が,圧倒的に多い。

例えば
とても一晩でできそうもない仕事を「やってこい」と言われる。
少ない予算で
「仕事を進めろ」と言われる。
せまい作業場で
「大きなモノを作れ」と言われる。

条件が満たされないと「できない」人は
そこでストップである。
絶対に,永遠に

「で・き・な・い」
のである。


しかし
「工夫」や「努力」をする人は違う!
それでも,
やり遂げるのである。

「時間がない」と苦しんでいるアナタ!!

「時間がなくてもやってやるぅ!
そんな気持ちにたどり着いてもらいたい。

それは,やり遂げる人になるための第一歩なのだ。

いっちょ
やったろや
〜な〜い!

今,あなたは,神様(仏様でもよいが)から
その部分を鍛えられているのであろう…と思う。


「まくべん」は多分,
根性主義だったりもする