第23話の6 どうして「社会科」を学ぶのか 2
〜 ステキなアナタ達の世界を 〜



社会科の目的には2つあった。

1:「アナタの世界」の今の状況を知ること(主に地理と歴史)
2:「アナタの世界」の未来をより良くする方法(主に公民)

このうち,最も大切なのは,
2の「アナタの世界」の未来をより良くする方法を知ることである。

いくら勉強しても,アナタ達の未来が不幸になるなら意味がないからである。



では,「アナタの世界」の今の状況を知ることはどうでもよいのか。

そうはいかないのである。

未来を幸せにするためには,どうしても過去と現在を知らなければならない。

私たち人類は,どのような歴史をたどって今の世界をつくったのか。

今の世界は,いったいどうなっているのか。


それをキチンと勉強しなければ,
「未来を幸せにする」ことなどできないのである。



まず歴史では,今の世界がどうやって作られたかを勉強する。

歴史の中には様々な不幸な事件や幸せな出来事
そして大成功や大失敗が隠されている。

そして
その時代を生きた人々がどのように考え
集団がどのように動き
世の中を変化させてきたかが記されている。


アナタ達の未来に,似たような不幸が潜んでいるとすれば
歴史に学ぶことで
その不幸を避けられるかもしれない。

いや,絶対に避けるために学んでいるのである。



また
地理では自分の住んでいる地域と我が国全体のつながり
さらに各国や世界との
つながりを勉強する。

地理,歴史で学んだ事柄を総合することで,
アナタが生きている現在の世界をキチンと知ることができるのである。



さらに公民では,
現在の世の中の仕組を勉強する。

アナタ達はこの3点セットを基礎として,
これからの未来を作っていく宇宙船地球号の乗組員となるのだ。


もしも,これらの3点セットなしで未来を生きるとしたら
「運」や「カン」に頼った操縦をしなければならない。

それは,大変危険なことなのである。

運やカンだけにたよった運転をする飛行機やタクシーには絶対乗りたくないのである。



前話でも書いたが,別に地球規模で考えなくてもよい。

アナタの家庭でのあり方
地域でのあり方
会社でのあり方・・・等々

様々な社会の中でのアナタの未来のあり方を考えるための「ガイドブック」が
社会科なのである。

甘く見たら・・・世の中滅ぶよ・・・ホントに。


暗記だけで攻略しようとしても,うまくいかないワケである。