第9話 本気目標の立て方 4か条
〜 本気目標がアナタを支える! 〜



「夢の本気さ」
の重要性は
第8話でわかってもらえたと思う。

しかし
いきなり「本気夢」を実現しようとしても,それは無理である。
なにしろ「本気夢」は
デッカい。
デカすぎるのである。

 だから「まくべん勉強術」では,
本気夢を実現させるための
「目標」を立てるのだ。
 「夢」はデッカく。
「目標は小さく確実に達成できるものを」かモットーである。
「まくべん」ではそれを
「本気目標」
と呼ぶことにする。

では,「本気目標」は,どうやって立てればよいのだろうか。

 いよいよ,このへんから実践編に入っていくのだ。
「がんばって読んでいてよかったね」である。
(一緒に読んでいた友達は,第3話くらいで消えていったかもしれない)


では,参るのである!

ここから先の太文字は,声に出して読むべし!
それも
3回以上読んでから先に進むべしである。


 それが「まくべんの正しい読み方」であり,
マナーであり,
ルールであり,
法律であり,
掟(オキテ)であるのだ。
(これで,また,5人くらい読者を減らしたような気がする・・・)



 
本気目標の立て方(1)

○「より具体的な目標を立てよ」


「点数をとる」とか「成績を上げる」とかではダメである。
「勉強をがんばる」では希望はない。
「テストをガンバル」とか「とにかくガンバル」では絶望的になる。
目標は,自分が後で言い訳がができないほど
「ハッキリ」していなくてはならない。

例えば
「数学10点アップ」とか,
「5教科プラス30点」とか,
「3学期の評価はオール4」とかである。
目標を数字などで,より具体的なものにするのがコツである。



本気目標の立て方(2)

○「今の自分の実力を見きわめろ」

 いくら具体的な目標でも,
「次のテスト合計300点アップ!」・・・ではどうしようもない。
不可能とは言わないが,決して現実的ではない。

「次のテスト合計5点アップ」・・・?
おいおい,アナタは何のために「まくべん」を読んでいるのだ。
そんな事ならサスペンス劇場の
「みちのく美人OL五人組温泉旅行連続殺人事件パート5」の
謎解きをしていた方がまだましだ。

コツは一つ。

今までのテストの成績表を開いて,じーーーっと各教科の点数を見るのだ。

「担任が持っているからムリですぅ〜」なんてホザいているアナタは,
担任の所へ走っていって
(廊下は走らないように)借りてくるのだ。

そして,じーーーっと
今までの各教科の点数の移り変わりを見るのだ。

30分も見ていれば,
次のテストのアナタの
「がんばれば取れそうで,それでいて,なかなか取れそうにない目標の点」
が見えてくるのだ。

 それがアナタの「本気目標」なのだ。
自分に自信があれば,「本気目標プラス何点」としてもよい。

 このとき,自分の実力の見きわめに失敗し,
大胆な成績アップを狙う者もいる。

それでもヨイのだ。
 次回のテストで,身をもって,そのことを思い知ればよい。

そうやってカンが磨かれていくのだ。
「自分を見きわめるのは,なかなかムズカシイ」のだ。
見極めの「失敗を恐れるな」である。



本気目標の立て方(3)

○「本気目標が見えたらすぐやれ」


 とにかく,すぐに勉強道具を出して,なんでもいいから勉強するのだ。
 これでアナタは,本気目標に向かって確実に一歩を踏み出したのだ。

しかし…である…。
「後でやろう」
「今夜からやろう」
「来週からがんばろう」

このササヤキがコワイ…のだ!

 「本気目標」を考え出すのに使った30分をドブに捨てることになる。

それどころか
せっかくやる気になった情熱を失い…
最終的には決まって,こう言うのだ。
「オイラはどうせ根性なしさ」
「いつもこうなんだ」
「どうせオイラはバカだしぃ〜」

ここまで来ると
「本物のバカ」のできあがりである。

最初の10分〜15分が最初の試練だと知るのだ。



本気目標の立て方(4)

○「以上の三つ(1から3まで)を,一人でやれ」


 実はこれが一番大事なのだ。

勉強はあくまで自分との戦いである。
ナカヨシコヨシの2人組で目標を立てると必ず失敗する。

いや,失敗する確率が
2倍になる。
3人で立てると
3倍になる。

友達とは友情で結ばれた美しい存在である。
しかし
それが大きな仇(あだ)となることもあるのだ。

 
「アナタは何点アップにしたの?だったらワタシも・・・」
「へ〜,自分だけイイ点とったんだ…。」
「こんなバカなこと,もうやめない・・・」
「あ,イイ子になっちゃって,ムカツクのよね!」
「アンタってサイテー」
あとは,お約束通りのドロドロ・バトルである。
これが実にコワイ・・・。

 今一度,強く言おう。
「本気目標は自分一人で立てよ」
である。