第26スキル
「最強の時間管理人への道(その弐)」
〜 やるべきことを「見える化」する 〜



さてさて,「最強の時間管理人」を目指そうとするアナタ!
第2のハードルは,生活の中から
アナタノ
"to do"を切り出すことである。

"to do"とは…
英和辞典によれば
「混乱」「大騒ぎ」を意味するらしいが
ここで用いる
"to do"とは,"to do list"のことで,
「やらなければいけないこと,忘れてはいけないことなどの一覧表」
のことである。



例えば,勉強を始めようとする前に
これからの勉強する項目をメモに書き出してみる。


○ 数学の宿題(プリント1枚)
○ 英語の予習&復習
○ 漢字調べ


それから勉強を始めれば
予定の勉強は,
カッチリと終わることができるのである。

この場合,このメモが
"to do list"である。



目の前に
「やるべきこと」
ハッキリと示されていれば,
あとは,それを見ながら淡々と進めていくだけである。

逆に,
"to do list"がない状態で勉強をスタートすると
勉強中に
見通しをもつことが難しくなる。

勉強をひとつ終えるたびに
「えっと,次はナンダッケ…」
と考え込んだり
「いつになったら終わるんだよ〜」
という気分になったり
終盤になって,ヘトヘトに疲れた脳ミソが
「なんか,まだあったような気がするけど…」
「まっ,いいか」
などと
間違った判断をしてしまい…
翌日,授業直前に
宿題を思い出し
大ピ〜ンチになったりするのである。
実にお気の毒様…である。



さて,そんなこんなで,
勉強においてモチベーションに大きく左右する
"to do list"であるが…

これが,普段の生活の中でも
時間を有効に使うための
とても効果的な
ツール(道具)になるのである。



生活の中で
"to do list"活用法を実践するためには
「粘着メモ用紙」を使用するとよい。

「粘着メモ用紙」についての詳細は
「勉強小ネタ」の第20小ネタを参考にしていただきたい。



家で学校で生活する際に
ポケットの中「粘着メモ用紙」ペンを忍ばせておく。

テレビを見ていて…
「あ,ヨシ子ちゃんに電話しなきゃ」と思い付いたら
さっと取り出し
「ヨシ子にTEL」メモする。

授業中に先生が
「では,35ページから37ページまで宿題だぞ〜」
と言ったら,すかさず
「数宿 P35〜37」メモする。

そんなこんなで一日過ごすと
結構な数のメモがたまってくる。

それらのメモを取り出して
下敷きやノートの裏表紙にペタペタと貼っていく。

「あ,これはもう済んだから…」というものは
ゴミ箱ポイである。



しばらくすると,下敷きには十数枚の
「粘着メモ用紙」が並ぶことになる。

さて,
ココからがポイントである。

十数枚の
"to do"
「優先順位」で整理してみる。

「重要度」
「緊急度」
「困難度」

などの視点でもよい。

「えっと,これは宿題だから絶対やらねば…」
「ヨシ子ちゃんへの電話は急ぎじゃないから…」
「母さんから洗濯物の取り込みもたのまれてたか…」
「感想文の宿題は,今度の日曜日に…」

「粘着メモ用紙」
をペタペタと貼り直す作業を経て
ほらほら…
それぞれの
「やるべきこと」
どの
順番でやっていけばよいのかが見えてくるのである。

これれが,
「やるべき事の見える化」である。



そして,
「やるべきこと」をひとつクリアしたら
「粘着メモ用紙」を,ペリッとはがして
ゴミ箱ポイと捨てるとよい。

だんだん
少なくなる「粘着メモ用紙」を見ると
「あ〜,私,頑張っているのね…」
自分の頑張りも見えるようになり
「もっと,頑張ろう」という気持ちがわいてくるのだ。

そんな気持ちが
今まで
「めんどうだな」とか「だるいな〜」とか感じていた
勉強家の手伝いまで
「やりがいがあるな…」と感じるものに
変化させてくれるのである。

もちろん,
「やり忘れる」という大失敗
未然に防ぐことができるから
メデタシメデタシとなる。



ここで…
"to do list"活用法を実行する際の
注意点をおさえておきたい。

まずは,
「思いついたら,即実行」である。
つまり,
"to do"を見つけたら
すぐに
メモすることである。
これだけは,絶対に妥協してはイケナイ。

初めのうちは,面倒だったり,
「後で…」という気持ちになったりするが
それが,
"to do list"活用法の
最大失敗原因であることを知っておいてもらいたい。

「あっ」と思ったら,「即メモ」が原則である。



次に,
"to do list"整理するときに
「時間がかからない簡単なことから先にやる」
を原則にするとよい。

手間のかかる困難な
"to do"を先にやると
なかなか前に進めない気分になってしまい
途中で
「挫折」してしまう可能性が高くなる。
「簡単な"to do"優先」で頑張ってもらいたい。



さあ,これで,
今までダラダラだった,アナタの時間の使い方が
メリハリ効いた,より良い時間の使い方に変化するのである。

是非とも取り入れていただきたい時間管理術である。

ど〜ぞ,よろしく…である。

<つづくぅ…>





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