第38小ネタ 「驚異的計算速度を身に付けよ」
〜 100マス計算と逆ピラミッド算 〜



算数や数学の勉強をしていると
誰もが思うのである。

「計算力をつけたい・・・」



思わない人は・・・
「今日の講義はココまで」
となる。
さっさと下校しなさいである。



さて,
どうしたら「計算力」が身に付くのか?

答は単純明快,簡単なのである。

「計算するしかない」

正確に言えば

「計算のトレーニングを積むしかない」

のである。

当たり前の答で,申し訳ない。
だが,これだけはドウシヨウもないのである。



そこで,
「効果的な計算トレーニング」について
考えてみたいが,ちょっとその前に・・・である。
(「まくべん」毎度のパターンである)



「計算が速くなると,どんな良いことがあるか?」

え? テストの点数がたくさん取れる・・・
う〜ん,まあ,それもアリだろうが
「計算が分かる」と「計算が速い」は
違う
ことなのである。

どれだけ計算が速くできたところで
計算の方法が分からなければ,計算できないのである。

ソロバン暗算の名人も
三角形の面積の公式を分かっていなければ
面積は求められないのである。

先ずは,それをキチンと分かっておきたい。



さて・・・
「計算が速くなると,どんな良いことがあるか」
であった・・・

答は
「勉強がはかどる」「テストで余裕ができる」が正解である。

計算速度が速くなれば速くなるほど
1題の問題を解く時間が短くてすむ。

「考える問題」も,考えがひらめいたら即,計算!

宅習時間や試験時間が短くなるのである。

結果として,もう少し他の勉強ができるようになるし

テストでは次の問題を解く時間や
見直しの時間が増えるのである。

パニックに陥る危険も減るのだ。

やはり,計算速度は「速い」方がお得なようである。



次に考えてもらいのが
「どうしたら計算速度をアップさせることができるか」
である。

2つの答がある。

「計算を考えている時間を短くする」
ことと
「計算や答を書く時間を短くすること」
である。

後者の「書く時間」は,ついつい見落とされがちである。

頭に答がひらめけば,計算が速くできるような気がするが
実は,コレ,大きな間違いなのである。
「書く時間」は「考える時間」に比べて
はるかに大きな「時間」が必要
である。

特に「書くこと」を苦手とする小・中学生時代には
大きな「壁」となってくるのだ。

できることなら
「書きながら考えたい」のである。

最初の問題の答を「書きながら」次の問題を「考えたい」ものである。



話は,またまた脱線するが

一度クラスの
「できる奴」の「書く速度」を観察すると良い。

「できる奴」は,猛烈な勢いで文字を書いているハズだ。

たとえ「分からない」の壁にぶつかっても
鉛筆はトントントンと机をたたいてみたり
テスト用紙のスミの方で
ワケの分からない運動を続けているのである。

「できる奴の鉛筆は,決して休まないのである」



さて,お話は元にもどる。

「考える時間」と「書く時間」を
驚異的に短縮させるトレーニングがある。

近年超有名になった
「100マス計算」等である。
タテ10,ヨコ10の100マスに
タテヨコの数の「和」や「積」を書き込む
計算トレーニングである。


あまりにも有名なので
ここでは詳しく解説しないが
計算速度アップのために絶大な効果があるのだ。

毎日宅習開始前の数分間で,タイムを計りながら
トレーニングすると良い。

問題は,自分で作れば良いのだ。
ちなみに,答合わせなどはしなくて良い。
最初から「絶対に間違わないゾ」という気合さえ入れておけば
大丈夫なのである。



「100マスを準備するのがメンドクサイ」と感じる人には
「逆ピラミッド算」がオススメである。
小さな紙切れが1枚あれば良い。

その一番上に「1ケタ」の数をデタラメに15個ほど書く。

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こんな感じである。

一番左の3と4をたして,34の下に7と書く。
次は4と7をたして11となるが,「一の位」の1だけを47の下に書く。
あとは,この繰り返しである。
三段目は7と1をたして8・・・

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計算を進めるにつれ,逆ピラミッドができてくる。
最も下に1つの数が残る。
これで計算終了である。

時間を計って記録していこう。

宅習開始前に1回やれば十分である。
もちろん
こちらも「答合わせ」の必要はない。



たったこれだけの努力で
驚異的な計算速度が手に入る。

そして,これらのトレーニングは
脳の働きをアップさせ
その後の勉強への集中力を高めるという
素晴らしい副作用もある。

詳しくは
「勉強法第34手 運動と準備運動,勉強と準備勉強」
を読んでもらいたい。



ちなみに
逆ピラミッド算で最後に残った1ケタの数は
明日の授業で,アナタが指名される回数を占っている。

(もちろん,ウソである)


  

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