第34手 運動と準備運動,勉強と準備勉強
〜 なかなかお得な一手 〜
ときにはサボる人もいるが,海やプールに入る前に
ほとんどの人が,手や足をプルプル動かしている。
イイ大人も,ちょっと恥ずかしそうに屈伸や伸脚運動をしている
なぜだろう・・・。
答は簡単。
「死ぬ」からである。
スポーツをする場合
それなりの準備運動をしたほうが,良い結果が出る。
準備運動なしで,試合に臨んでも,
良い結果を出すどころか,ケガをするのがオチである。
準備運動とは,運動の準備のためにする運動である。
実は勉強にも準備運動ならぬ準備勉強がある。
こちらも勉強の前に実行すると,より良い結果がでるのである。
では,準備勉強とはどのような勉強か・・・である。
諸君は学校の授業のはじめ,「小テスト」を受けたことがあるだろう。
「単語テスト」や「計算問題」だったりする。
5問中4問正解でポイントゲット,学期の平常点に●点プラス・・・
といったようにゲーム感覚で楽しませて(苦しませて)くれる先生もいる。
そんな授業のはじめでする「小テスト」が準備勉強なのである。
たった5分間,採点を入れても10分間の準備勉強で
残り40分の勉強が,とても充実するのである。
この小テストによって,アナタの脳は
「よっしゃ,今から英語を勉強するんだな」
と体勢を整えるのである。
さて,そんなこんなの「準備勉強」であるが,
ぜひとも自宅の勉強に取り入れてみたい。
自分で単語テストや計算問題をするもよし,
本屋さんから「5分間テスト問題集」を買ってきて解くもよしである。
思いっきり集中して短時間で取り組めるモノがよい。
「まくべん」としては
あの有名な「100マス計算」がオススメする。
ここ数年,全国の小中学校で流行っているので,
一度は見たことやったことがあるはずである。
この「100マス計算」・・・
「たかがヒトケタのたし算,かけ算」とバカにしてはいけない。
ある研究では,「100マス計算」終了直後の脳は,
記憶力がとても高くなっているという結果が出ている。
つまり,「100マス計算」を全力でやって,
その直後に「英単語の暗記」をすると,
単語を速く正確に覚えられるのである。
「100マス計算」を必死でやったら,
その後は脳が疲れきって,暗記ができない・・・ではない。
暗記ができるというのだから驚きである。
ぜひ試してみたい勉強法である。
ちなみに「まくべん」は50mを全力で走ったら
3日後には筋肉痛で集中どころではなくなる。
そしてその苦しみは3日続くのである。
これは単にトシのせいである。
運動不足でもある。