第73手 「呟く」 
〜 
理解や記憶を助けるひとりごと 〜


「呟く」


「つぶやく」と読む。


小さな声で
ひとりごとのように言うコト
と…辞書にある。



自宅で勉強するときに
学校や塾で授業を受けるときに
「つぶやく」が
アナタの集中力アップにお役立ちである。

まるで「頷く」みたいである。

授業中に先生の説明を聞いていて
わかったと感じたら
「ワカッタ!」と呟く。


叫んではイケナイ!

本当は叫んだ方が効果的なのだが
周囲の人にとっては
それはタダの「迷惑」である。


すると,わかった部分が
よりハッキリと
アナタの脳に焼き付けられるのである。



自分の言葉が
自分の耳に聞こえることで
脳を強く刺激するからだ。

同時に
「は〜い,私はキチンと理解したのだぁ〜」
という
自己暗示効果がはたらく。


この「自己暗示」というのが
ナカナカ馬鹿にできないのである。



コンビニで買ったオニギリを
ひとくち食べて呟くいてみる。

「おいしい〜」

すると,ふたくち目から
更においしくなるから不思議である。

「本当はまずいオニギリ」だった場合でも
ちょっとは「まずさ」が薄らぐような気分になる。


腐っていたり
強烈に「まずい」場合は
多分,どうしようもないと思うが
それでも
ちょっとくらいは効果があるかもしれない。
(あ…無理して試さなくてイイからね)



逆に
「まず〜い」と呟くと
なんだかホントに「まずく」なってしまうのである。

コンビニのオニギリならまだイイ
自分の家の夕食で呟こうモノなら
食卓の雰囲気まで
一気に「まずく」なる。

この場合,自己暗示どころか
家族まで巻き込んでしまうくらいの
「呟き」パワーを実感できるハズである。
あ…くれぐれも実験などしないように…



「自己暗示」はスポーツ界でも活用されている。

選手は試合に臨む前に
「オレは世界一だ」
「誰にも負けるハズがない」

などと自分に暗示をかけたりするものである。

監督などが
「お前は強い!!」
「絶対に負けない!!」

などとガンガンを暗示をかける場合もある。



それやこれやで
とっても役に立つ
「自己暗示」なのである。

授業中,わかったら呟くのだ。
「ワカッタ!」

問題が解けない場合は
「あれっ?」「どうしてだろう?」
でも構わない。

それによって問題が解けるようにはならないが
家に帰って復習するとき
テスト前に勉強するとき
「あ,ココは前に分からなかった問題だ」
ということが簡単に思い出せる。

「分からない場所が分かっている」
ということのは重要なコトである。


勉強の効率がグンとアップするのだ。



あ・・・

授業中や図書館では
隣の人に聞こえないくらいの
小さな呟き
囁き(ささやき)でもイイのである。

特にテスト中は
完全クチパクだけの
マナーモードで臨みたい。

自分の唇(くちびる)や舌が
動いているだけでも
充分な効果が得られるハズだ。



それでも
「ホントカナ〜?」
と感じる人は
この場で「まくべん」を
クチパクモードで読んでみるとヨイ。

いつもよりは
キチンと記憶に残るハズである。

ね!!




  

直線上に配置