第68手 「一安心な知識」から「より確実な知識」へ
〜 必殺!「6段構え復習法」 〜



さて
授業中に
「わかった」を手に入れ

家に帰って,その「わかった」が
まだ「わかった」ままで,自分の頭に残っているか「確認」できたら
一安心(ひとあんしん)である。



ただ…
「一安心」というのは
「絶対に安心」
ではないので充分に気を付けたい。

「一安心」は,あくまで「一安心」なのであって
「絶対に安心」までは
まだまた遠い道のりなのである。

「一安心」「かなり安心」くらいにはしておきたい。

その「一安心」を「かなり安心」にするのが
定期テスト対策の勉強である。



中学校で毎日のように授業を受け
その都度,家での復習をしていると
「結構な量の一安心」が貯まってくる。


それらの「一安心」が順序よく
アナタの脳みその中に整理・整頓されていけば
何の問題も起こらないのだが

自分の机の上や,勉強部屋を
キチンと整理・整頓できない中学生が
自分の脳ミソの中を
キチンと整理・整頓できるワケがな〜い!



頭の中には「一安心」が乱雑に置かれ
一部は賞味期限切れで腐敗し
一部は忘却の彼方へ消え去ろうとしている。

つまり
かなり危機的な状態で
アナタの頭の中に放置されているのである。


この表現がピンとこない人は
自分の机の引き出しの中を想像してみるとよい。

いろいろ大切なモノが入っているいるだろうが
中には腐ったミカンやゴキブリの死骸などが
混沌とした状態で放置されていたりする。
(ああ,恐ろしや,恐ろしや…である)



そこで,年に一度の大掃除!
いや!
年に数回の大掃除
が必要になってくる。

自分で計画を立て,定期的に
頭の中の「一安心」を引っ張り出し
パンパンッとホコリを払って
「お〜,まだ覚えていたか。よくぞご無事で!」
「おやおや,コチラの一安心はずいぶんボロボロじゃの〜」

と,大掃除を実行するべきなのだが
腐ったミカンやゴキブリと同居しても平気な中学生が
そんなにマメに「一安心」の大掃除をするとは思えないのである。

まずは「絶望的」である。
(ここまで書くか?普通…)

そこで,是非とも利用したい「チャンス」が
「定期テスト」である。



学校の先生達は
それはそれは熱心に議論をして
「中間テストをいつ実施するか」
「期末テストはどうするのか」
「年に何回くらい定期テストが必要か」

などということを決定している。

各教科の進み具合や学校行事
定期テスト以外のテストや入学試験
などなど様々な条件を考えて
定期テストを実施するタイミングを決定しているのだ。

先生方が,その英知を結集させ
決定している勉強と試験の絶妙のタイミング…
それを利用しない手はナイのである。

年に数回の「一安心の大掃除」は
定期テスト勉強がピッタリなのである。



あなたが予習や授業で獲得した
「わかった」は
直後の復習をとおして
「一安心」に変化する。


そして

定期テスト勉強で
「一安心」の整理を実行することで
「かなり安心」に進化するのだ。

(まるでポケ○ンの世界である)




ちなみに
「かなり安心」
実力テスト対策・模擬テスト対策の勉強
さらに復習することで
「ほぼ確実な知識」へと進化し

高校への
受験勉強という復習を経(へ)て
「より確実な知識」へと
変貌を遂げるのである。


この「より確実な知識」は
中学生にとっては最大・最強の知識であり

高校生にとっては
高校の勉強を進めていく上で
「とっても頼りになる知識」
になるのだ。



さて,ここまで読んでいただいて
気がついた中学生も多いことだろうと思う。

定期テストや実力テストは
「ただ,高い点数を競い合うゲーム」
ではないのだ。


自分の持つ「知識」のレベルを
より本物に近く
より頑強にするための
ハードルみたいなモノなのである。

テストそのものが
「復習のチャンス」

なのである。




さあ,こんな見方・考え方で


「授業の予習」

「授業」

「家での復習」

「定期テスト」

 「実力・模擬テスト」 

「受験勉強」


といった
「6段構えの復習」
を実行してもらいたい。

同じコトを6回も「復習」すれば
そりゃぁ〜忘れたくても忘れられなくなるのは
当然のことなのである。

(でも,忘れちゃったりするコトもあるけどね…)
だったら
「7段構え」にすればよいだけだっ!



  

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