第51手 「勉強法の実力を試される実力テスト」
〜 実力テスト勉強法 〜



冬休みの勉強に
是非とも取り入れてもらいたい勉強法がある。

3年生は受験勉強でバタバタしているので
今回の情報は
クリスマスやお正月気分で
完全に浮かれ状態にある
1年生・2年生限定情報である。

もちろん,受験を前にしても
全くやる気が出ない3年生にも
効果が期待できるので
是非とも試してもらいたい。



勉強法の大まかな内容は
1年間(又は2年間・3年間)の
定期テスト問題の復習である。




冬休みが終わるとスグに
「実力テスト」「冬休み明けテスト」がある学校が多いと思う。

「実力テスト」の場合
あまりに範囲が広すぎて手の付け方がわからず
終いには
「だって実力を試すんでしょ。」
「ワザワザ勉強する必要はないんじゃない?」

なんて
トンデモナイ勘違いをしてしまう中学生が多い。


ご本人が本気で「それでイイ」と思っているなら
それはそれで仕方がないのであるが
せっかく「テスト」があるのだ。
何もしないのは,あまりにもモッタイナイ。



また,「勉強せずに実力で受ける」
とおっしゃるウサギさん達は
高校入試も
多分,「実力で受ける」つもりなのだろうから
ホント,余計なお世話である。

「コリャまた,失敬!!」
である。

「ハイ・・・君はもう,帰ってイイから・・・」
である。



さて
「えっ? 実力テストの勉強法?」
と身を乗り出して読んでいるアナタには
もう少しお話を続けるのである。


先にも書いたが
「実力テストのテスト範囲は怖ろしく広い」

だが,高校入試のテスト範囲は,更に広いのである。

そこで,受験生は早い人は1年生から
遅い人でも
3年生の2学期の後半くらいからは準備にかかるのである。

計画的に勉強して行かなければ
3年間の復習なんて
「大きな仕事」はできないのである。



範囲が広い場合のテスト勉強は
「過去問」がたよりになる。

「過去問」といっても,昨年度の「実力テストの問題」ではない。

とても親しい几帳面な先輩がいたら
なんとかゲットできるかもしれないが
全くそんなことをする必要はないのである。

この場で言う「過去問」とは
アナタが今までに受けてきた
「定期テスト」や「実力テスト」の問題である。


「まくべん」読者のアナタなら
ほぼ完全にファイルしているハズである。

「・・・・」
という人は,友達に頭を下げて
「問題用紙」だけでもコピーさせてもらうべきである。
(持つべきモノは友達である)

アナタが持っている問題用紙をプレゼントして
持っていないモノをもらう
GIVE & TA
KEなら,さらに理想的である。



さて,問題用紙をそろえたら
それぞれ,1枚ずつ,コピーを取りたい。

オリジナルにはメモや解答等の書き込みがあるからである。

特に書き込みが無い場合は,そのままでも結構である。



準備ができたら
1つの教科から問題を解いていこう。

以前,一度は解いたことがある問題ばかりである。
テストで不正解になっても
授業や宅習で「訂正」をしているハズである。

結構,楽に解けるハズである。


しか〜し
トントントンと解いていくと
中には,なかなか解けない問題も出てくる。

そんな場合は,後でキチンと復習するのである。



復習法はいつもと同じである。

先ずは正解や教科書を見て,解き方を調べる。

わかったら,正解を見ずに,実際に解いてみる。

解ければOK,解けなければ,再度,正解を見る。


というやり方である。

それでも「わからない」場合は
3学期,最優先の先生への質問事項になる。


そんなこんなで,今までのテストを復習するのである。



実際にやってみると
結構,
多くのコトを「忘れている」ことに気づくはずだ。

復習により
その
「忘れている」は,無事に「復活」する。

そして,実力テストでは
それなりの結果として表れるのである。



「実力だからぁ〜」
などとおっしゃるウサギさん達は
多分,
「忘れている」を,そのままにして
テストに突入し,
玉と砕け散る。

そして,必要以上にショックを受け
「自分は実力は苦手だ」
などと思い込んでしまうのである。

さらに,それは,受験を前にした時
「ものすごい不安」として
ウサギさんにのしかかってくるのである。



ホントは
「わからない」のではなく
「忘れている」だけなのである。


実力テスト勉強の極意は
「忘れているコト」の「復活」と知るべし・・・
である。

そして,実力テストとは
「今のアナタの頭の中にある知識の実力」を試すテストではない。

「広範囲なテスト範囲をいかにして勉強するか」
その段取りの良さを試すテストである
と心得てもらいたい。

言ってみれば,「アナタの勉強法」が試されるのである。



  

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