観測小屋制作 bQ

11月8日


左上:ルーフの骨組みを乗せた状態です。木が沢山ある所が西側ですので、西日の影
    響は全くありません。
右上:棟上げと言うのでしょうか。ルーフの骨組みに蓄波(畜産用波板)を貼りました。
    蓄波は熱をほとんど通さない材質で、畜舎の屋根によく使われるそうです。
左下:ルーフを閉めた状態です。少々ひずみがありましたが、左右のルーフはきっちっと
    真ん中で重なって閉まります。台風でも来ない限り真ん中からの雨漏りはないと思
    います。
    動きはスムーズですが少々力がいります。これがかえってがたがなくて良い感じ
    です。まだストッパーは付けていませんが、強い風でも吹き飛ぶことはないでしょう。
    もちろん台風に備えてストッパーは付けます。
右下:ルーフを少々開けたところです。高さが180cmほどあるので、なんとなくドームの
    ような感じで嬉しくなりました。隣接した家や光害のため高度30度以下はあきらめ
    ていますので、このような高さにしました。

やっとブルーシートを外せました。まだ四隅上部の隙間の処理と内張、床張り、配線など
が終わっていませんが、ようやく峠は越した感じです。

11月15日

上部四隅の隙間は茶色のトタンを貼りました。
通常の雨風はこれで防げます。当地は冬に
桜島の降灰がたまにありますので、細かい
防塵対策が必要ですが、外回りがすべて完成
しました。やっと出来たと言う感じです。
台風対策はすべて完成してから考えます。
いよいよ内側の制作です。
写真に洗濯ばさみが写っていますが、決して
物干し台ではありませんので。




11月16日

室内に蛍光灯を取り付けました。
電源はドラムリールのコードを引いて、必要な
ときにコンセントに差し込んで使うようにしまし
た。
小屋への引き込みはL型のパイプを壁に逆さに
取り付けて、雨水が入らないように配慮しました。
これで平日の夜に壁と床の工事が出来ます。
写真では見にくいですが、蛍光灯の近くにルーフ
の留め具が見えます。8個取り付けてあり強風で
 ルーフが吹き飛ばないようにしました。


                 

11月24日

床を四方に張りました。中央部と分離構造とし
将来大きなピラー脚を設置するために、中央の
床は取り外し可能にします。
妻はこれを見て、真ん中にバーベキューコンロを
おいて焼き肉をしようと言ってました。
そんなことはさせないぞう。
早くふたをしなきゃ。







11月28日

床の中央部にふたをした状態です。とってが
2個見えています。これがないとふたが頑丈で
重くて外せません。
床は70Kgの私がジャンプしてもびくともしません。
いよいよ明日、内側にベニヤを貼れば終わりです。









11月30日

11月末でやっと完成しました。ベニヤを張り終えたのが夜の7時過ぎで、室内に掃除機
をかけて早速、望遠鏡やテーブルなどを持ち込みました。
夜になって晴れてきていたので土星や散開星団、重星を見ました。ちょっと狭いですが
とても快適です。もう元の状態には戻れません。
制作に約2ヶ月。仕事が終わってから夜に制作した日などは、とても辛い思いをしました
が、作り上げてとても満足感があります。
これからは見たいときに気軽にすぐに見れます。

材料費
・基礎用つか石      18個   8,200円
・板 2×4材他     98本  32,588円
・外壁 化粧トタン他  17枚   16,100円
・内張用ベニヤ     10枚    6,280円
・天井用波板       4枚       3,520円
・電気関係 蛍光灯他       4,271円
・木ねじ、釘類              2,980円
・防腐剤、鍵その他          5,768円
 計                 79,707円
 消費税                3,985円
 合計                83,692円

10万円以下で計画していましたので、予算内に収まりました。
同じ大きさの市販のスライディングルーフが80万円位ですので10分の1で出来たこと
になります。
一時は市販品も考えましたが、大きな自動導入の赤道儀も欲しかったので自作しました。
見た目は比べようもありませんが、基本的な機能は同じだと思っています。
  


バイザックをFS102に載せ換えてルーフを開けてみました。夜に星を見るときもこんな
感じです。この写真のセットで観測可能高度は東西で30度以上、南北で25度以上です
ので、思ったとおりに出来上がったようです。
2400mm×2400mmの広さは真ん中に望遠鏡を置いて周りを歩ける最低限の大きさです。
これより小さいとテーブル等置けなくなり、窮屈に感じて来るでしょう。


自作ワゴン
テーブルを置いていたのですが、少々狭かった
のでワゴンを自作しました。
材料は小屋のあまりで作りましたのでキャスター
4個、500円だけの経費ですみました。
パソコンやアイピース類の星見道具を載せたまま
接眼部のある所に移動できますので、とても便利
です。
またテーブルがなくなったので広々と使えます。