−宗教による習慣の違い−

 一般に次のように言われていますが,個人によって差があります。

* イスラム教徒

 豚肉を食べません。ハム等の豚肉の加工品,またこれらの材料と一緒に料理したものも食べられません。
 他の肉も,ハラールミートというイスラム教の儀式により屠殺された肉でないと口にしない人もいます。

 飲酒も禁じられていますので無理にはすすめないようにしましょう。

 また,1日5回のお祈りをすることになっていますが,旅行中であるなどのやむを得ない事情があれば,回数を減らすことも出来ます。お祈りは普通,10分程度で終わりますが,お祈り中は話しかけたりして,中断させないようにして下さい。お祈りの前は手足を水で清めます。

 左手は不浄な手とされているので,左手で握手をしたり,物を渡したりしないように気をつけましょう。人差し指で人をさすのも失礼とされています。


* 仏教徒の一部およびヒンズー教徒

 牛肉を食べません。

 ヒンズー教はイスラム教と同様に,左手は不浄とされていますので,左手で物を渡したり,握手をしたりしないように気をつけましょう。

* ユダヤ教徒

 豚肉を食べません。(肉類と乳製品は同時には食べません。)

* イスラム教国,インド,タイ等では,頭は身体の中で最も尊いとされているので,子供の頭をなでることをきらいます。

* 失礼な仕草
 国により,それぞれ失礼な仕草があります。一般にむやみに体に触れたり,指をさしたり,じろじろ見るのは失礼にあたります。