2002年1月の編集日記


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奄美ティダネシア塾  1.28

年4回にわたり、奄美の地域興しの方策をさぐる塾が26日の発表をもって閉校しました。我が班の地域は加計呂麻島、「心と体にミネラルを!元気もりもり加計呂麻島も島興し」とキャッチフレーズを決めました。いや〜、まとめるまでは大変だったけど、イロイロ勉強になりました。来年もやりたと思っています。こんどは、班長さんは、どうかとは思いますが、こうして、奄美の人が奄美で奄美のために考える機会を増やしていかねばならないのですよね。いままで、振興策を外部のシンクタンクに頼って、お金を膨大に使っていたことが間違いなのです。奄美で人材を育てなければダメです。時間をお金と頭を使う。お金を出して誰かに考えてもらったものを、誰が熱心にやるのでしょう。子育てと同じかもしれません。いっしょに泣いて笑ってしかって、そんな中で子供も育っていくのだと思います。子育てだって誰かにまかせられないですよね。そんなことを思ったこの塾でした。内容は実現できれば、最高ですが絵に描いた餅になるものもいっぱい有ると思います。いうのは、勝手ですから。でも、こうした積みかせねが必要。面倒くさいのをあえて、やろうと思います。いやあ^、ヨロンの林さん、遠路お疲れ様でした。パワーポイントも勉強になりました。うちもそのうちやりたいな。ま、二次会まで頑張ってましたけど、ちゃんと翌日船に乗れました?

島のもち肌  1.25

 昨日、またまた瀬戸内へ行ってきました。途中、住用村の主婦たちが立ち上げている村営の売店「サン奄美」に立ち寄りました。ここ、評判がすごくいいんですよね。古仁屋でも、「おばちゃんの店」が頑張っていますが。ここでは、タンカンジュースやらタンカンジャム、ぜリーのほか、最近だし調味料を出していました。なかでも、一番の売れ筋はというと、「ヨモギ餅」なんですって。私が行ったときも大きなざるの中には、3ケしか残っていないのです。そこへ現れたばあちゃん。さっと残りの3ケ全部を買い上げていくではありませんか。無くなれば欲しくなるのが人情。「あ〜、私もほしいなあ」と思わず羨ましそうに言ってしまいました。そこへ、奥から出てきた和田美智子さん。(彼女はここの区長もしていて、サン奄美でも頑張っている人。)「ありますよ。ほらこんなに。」といって作りたてを出してきてくれたのでした。ここのヨモギ餅は、小さく切ってあってヨモギ葉と餅が離れやすいのが人気なのでは、と思いましたねえ。もちろん、おいしかったですが、その辺の工夫もありますよねえ。むしゃむしゃ車の中で食べながら車を走らせました。
 そして着いた古仁屋中学校。校庭では何と!まわしをしたムチムチのかわいい小学生の男の子たちが野球をしているではありませんか。思わずデジカメにとってしまいました。みんな、みてくれてる?ほらね、ホームページに載せたでしょ?みたら、お便りくださいね。おそくなってごめん!

奄美の色は何色?  1.22

仕事に疲れて、ふと「奄美の色は何色だろうなあ」と漠然と思ってしまいました。エメラルドグリーンとか、ブルーとか、
赤土色とかグリーンとかいろいろいわれますけど、私、耳に響くあまみの音から、なぜか少し濃い目のピンクを描いてしまうのですよね。きっとそれは奄美という地を見たことも聞いたこともなかったとき、ただ音からのイメージだったんだと思うのです。実際、25年前の私は奄美を知りませんでした。甘〜い甘み、亜麻色の乙女、甘栗、なんてね。それで甘い色といったらピンクだったわけ。うん、今でも甘〜い奄美というイメージは、今でも音からでてくるんですよね。不思議です。皆さんは、奄美と聞いてどんな色を思いますか。

奄美パークデビュー 1.20

今日は朝から雨。市民清掃の日でしたが、中止でした。仕事はないわけではないのですが、やはり日曜日はやる気には全面的にはねえ。2時まで仕事をしてから、奄美パークへ。実は奄美パークでは第3日曜日にはステージを開放しているんです。練習でもいいんですって。有料ではないので、プロの方たちには難しいのでしょうが、舞台発表をするいい機会。みなさん、是非、参加してもらえませんか、というアマ―イお誘いにのって我が娘を含む奄美高校アカペラグループも出たのでした。3時まで新民謡の米倉さんがたが素晴らしく充実した舞台のあと、ほとんどのじいちゃんばあちゃんが退席するなか、ま、あんなもんかなというかんじで高校グループは終りました。ちょっとマイクがよくなかったよね、反省はマイクのせいにしておきましょう。若いうちにどんどん恥じをかく貴方たちは偉い!それが若さなのです。そんなこんなの高校生4人組奄美パークデビューでした!。帰りに雲の間から海に日差しが差し込んでいる幻想的な風景に出会いました。デジカメだから、雰囲気はなかなかでませんが、あ〜やっぱり、わたしは海が好き!車からこんなちかくで海がみられるなんて、本当に幸せものです。
 ところで、昨日は、水中生物写真家の楚山さんとひさびさ「かずみ」へ。ジャバラレコードの森田さんやら、弓削政巳さんやらがいて、さすが〜っと思いました。Mさん、唄、上手くなりましたねえと言った途端、声がでなくなったけど、また頑張って歌って下さい。ネ!

今日はシシ肉! 1.18 

ふふふふふ!今日はシシ肉です。ふふふふふ!なんと約3万円ほどもするそうなのですが、いただいちゃいました!ふふふふふ!笑いが止まりません。いやあ、楽しみ楽しみ。焼いて塩コショウの味付けで食べるのが一番ですよねえ。う、美味そう!昨日は、だいこん3本、フル、キャベツ2ケを頂いたばかりなのに。今日は、また、豪華です。シシは昨日、捕ったばかりだそうで、冷凍ものではないのですよ。いやあ、まいったまいった!冷蔵庫がいただきもので満杯です。田舎はこれだからいいですよねえ。ところで、このイノシシ、リュウキュウイノシシというのですが実は奄美が中国大陸と繋がっていた頃の遺存種だそうで、本土にいるニホンイノシシより、かなり小型でずんぐりしているんです。首が太くて短い。え、誰かの体型に似ているって!奄美大島、徳之島、沖縄にだけに生息していたのですが、沖永良部島に誰かが持ち込んで急激に増え、畑を荒らすので、あちらでは大きな問題になっているようです。
 そうそう、今日はクラリスワークスの機能を教えてもらいました。これ、役にたちそうですね。いままでソフトは買っていたのに使っていませんでした。ちょっとしたチラシづくりには最適。写真も取り込めるし、イラストレーターを使うまでもなく、これを十分生かせばかなり面白いものが作成できます。やっぱり、パソコンを習ってよかったと思った瞬間でしたね。

奄美で銀行強盗!! 1.17

夕方、鹿児島銀行大島支店に強盗が入ったとの連絡。!え〜!!まさか、この島で〜とは思いましたがデジカメ片手に自転車を走らせました。だって、車で行くほどの距離ではないし、駐車違反でつかまったら元も子もないものね。着くとパトカーが2台。付近はマスコミやら警察やらが駆けつけていてちょっと騒然とした様子。近くにいた男の子にきくと3時5分前、カッターナイフをもった人が、「手を上げれ」といって、閉店間際の銀行にはいってきたようです。店内ではすぐに警備員と駆けつけた警察に取り押さえられたそうですが、恐ろしいですねえ。太くんにいったら、「借金に追われて捕まりたかったんじゃないの」といっていたけれど、そうかもね。カッターナイフでこの島でまさか成功するとは思っていないよね。それにしても、島もとうとうここまで来たかと言う感じです。明日は我が身。頑張るしかないか!!

ずっと雨  1.16

 昨日からずっと雨が続いています。ダイエーの小久保選手や陸上のスポーツ合宿の人たちは大変ですよね。休むわけにはいかず、やはり室内トレーニングでしょうか。月曜までの晴天が嘘のようです。午前中から夕方のような冴えないお天気でしたね。
 だからと言うわけではありませんが、このところデスクワークが続いています。2階と3階の行き来だけで一日暮れるという感じ。今日は一歩も道路に出ていないのです。今月はお金を使いすぎたため、節約節約。なるべく買い物にも行かないようにして、家にあるものを使い切ろうと涙ぐましい主婦に徹し様と思っているのですが…。
 そろそろ、避寒桜が満開なはずですよね。去年は島を出て行く娘と出かけましたが、今年はまた一人二番目の娘が沖縄に行きます。沖縄は、名護。いろいろあるかとは思いますが、ひとりは是非沖縄で勉強してほしかったのです。沖縄本部港からすぐらしいです。来月二人で下見に行く予定。実はクルージングネットワークという沖縄ヤンバルとの交流会があって、それに参加しながら学校の下見に行こうと思っているのです。沖縄へはこれから何回も行く口実ができました。うれしいな。きっと実のあるものにしようっと。。

話は変わりますが、やはり食べ物は大切ですよね。テレビ番組では玉ねぎがいいとか牛乳がいや豆乳がいいとか、ブロッコリーとか毎日いろいろ情報が流れてきます。ホライゾンでもそろそろ15号の準備ですが、次回は島の野菜にも触れようと思っています。ちょっと面白い情報もあって、これからまた忙しくなりそうです。

 

 

 


今日はナリムチ  1.14   

毎年一月14日は、「ナリムチ」といって奄美ではリュウキュウエノキの枝に色とりどりに着色した御餅をつけて商売繁盛、家内安全を願います。もっと早くから用意すればよいのに、忙しくて今朝急いで餅をつけました。餅と枝は買っておいたのですが、餅はすでに固くなっていました。そこで、レンジでチンしたら柔らかくなりすぎ。あまりきれいにはつけられませんでした。正月の残りの花器に入れ、オアシスに刺し、穴のいたオアシスを隠すため、色つきの紙で花器をくるんでみたのです。なかなか、春らしいですよね。きょうもいい天気で、仕事をやる気がせず、植木や鉢物をかってきたり、携帯のIモードにかまけていたりとずるずるしてたら夕方になってしまった。あ〜、やはり時間があるとやらないものですね。
 昨日は、ティダネシア塾の会合で、与論からきた林さん(独身)が、大杯の酒を一気にのんでみんなに回す有名な与論献俸の口上をのべたのが面白かったです。昔、与論では各家庭で焼酎をつくっていましたが、外からのお客さんをもてなすのにこの焼酎を使ったそうです。そうしてまずは親であるもてなす側からのみ、変な酒ではありませんよという意味で飲み干し、それをまわすというもの。飲み干して一滴を舐め、頭にもつけて、「ほら、全部飲み干しましたよ」と証明してみせるのです。隣りにいた宇検から来た村田さんという美女がそれに続きご覧のようにうれしそうにコップをあけていました。
でも、与論にも文明開化の波が押し寄せ。最近では氷入りのコップに20度の「有泉」。これ、与論で飲まれている焼酎です。へ〜、ということでみんな新年会にして盛り上がりました。それにしても島興し発表レポートを写真入りで作るのは大変!!なぜか、またわたしが責任をとるような。


自主トレin奄美   1.12

奄美、特に名瀬市はスポーツアイランド構想を打ち出していて、最近は特に冬場に陸上や野球チームの自主トレーニングが盛んです。沖縄がアメリカのテロの影響を受け、観光がかなり落ち込んでいるようですが、奄美ではこのスポーツ合宿は上昇中とのこと。ダイエーの四番バッター小久保選手は3〜4年前から、奄美でトレーニングを積み、かなりいい成績を残していると言うので、「ゲンがいい」ということで、奄美に通ってきてくれています。明日、共同記者会見だとのことですが、内地からもスポーツ各紙がくるでしょうね。奄美のいい宣伝です。ダイエーは営業不振で昨日、売却などのニュースが流れたので、その辺の質問も殺到するでしょうね。気の毒ではあります。去年も取材させていただいたのですが、わたし、からきし野球はダメ!なので、なにを質問したらよいか、あせっちゃいましたね。明日はがんばれるかなあ。で、練習がてら、息子を連れていってきました。
 最高気温20度で、青空いっぱいの上天気。ほんと春うららてな感じの一日でした。



盗掘する奴は誰だ!!

   1.10

 奄美には固有種の動植物がたくさんあります。太古、中国大陸の一部だった奄美大島と徳之島は沖縄とともにかなり古い時代から遊離し、その後地殻変動や隆起沈降を繰り返しながら今日のような形になりました。離れ島の、温暖で湿潤な気候のなか動植物は独自の進化を遂げたといわれています。天然記念物は11種、特別天然記念物はアマミノクロウサギの1種。でも、ここだけにしかいない固有種は植物だけでなく鳥類、両生類、昆虫類など様々な種類に及びます。奄美の森や海にはここだけにしかいない生命がいっぱい息づいているのです。東洋のガラパゴスといわれますが、実際はそれ以上といわれます。
 ところが最近、これら貴重な生物を盗掘する輩が出没するようになりました。絶滅危惧種であればあるほど、高い値がつくのでしょう。根こそぎ、盗掘するのです。ひどいもんです。奄美観察も森では、野生のランが盗掘されたといって、作田裕恒先生が憤っていましたね。新聞で大きく報道されていました。いったいどこのどいつだ!といってもランだけではありません。先日、写真を載せたままになっていたヤマゴボウという薬草もそれ。肝臓などにいいとかで野生のものを内地のひとたちが欲しがるそうです。花がきれいと言えば、次の年にはなくなっていたり、人の庭で咲いていたり、最悪です。野のものは野に置いておかなければ、育ちません。どうして欲しがってしまうのでしょう。強欲な!!人間たち。奄美の山はこういった人たちも侵入しているのかと思うと、ショックです。

出初式 1.8 

奄美、特に名瀬市は火災が多いですよね。住宅密集地は恐いほどです。昔、名瀬の大火が2度もあり、町の大半が焼けてしまったことがありました。古仁屋でも大火がありましたね。田中一村が前日に古仁屋を離れていて、延泊していたら、あれらの作品はなかったでしょう。火事は恐いです。一昨年も冬に永田橋あたりで大きな火事があり、記憶に新しい所です。火事から住民を救出してくれる消防署も皆さん、日夜ありがとうございます。一人一人が気をつけなければなりませんよね。
 子供の水泳の監督(きょう納さん)が消防署の方ですが、奄美パークへ行った帰りに伊津部小学校で出初式をしているのに出会いました。皆さん、黒の式服の制服に身を包んでおられ、りりしい。ニューヨ―クの消防団員も子供たちの尊敬をあつめているとか。そうですよね、身の危険をおかして、助けてくれるのですもの。そういえば、以前御紹介した三浦一広さんも元消防団員。救急車にのっていたそうです。人の役に立つ仕事はやりがいがあって、天職だったとおっしゃっていました。でも、いろいろな現場に出会うので、大変な仕事です。
 全然関係ないのですが、わたし、水難に正月そうそう合ってしまいました。なんと、携帯電話をトイレに落としてしまったのです。あ”〜!!。やっと正月の営業写真館を終えて、太君と屋仁川でいい気持ちで飲んでいたのがいけなかったかも。で、買い換えてきましたよ。水難の場合、電話登録などすべて消えてしまった!ので、日夜また、登録しなおしている所。ついてない!。でも、おかげで今年はIモードの挑戦しようと思っています。奄美を離れる子供と交信するためです。

今日は紬の日  1.5

 名瀬市では今日が成人式。私たちは朝の3時半に起きて撮影の準備をはじめました。正月は営業写真館に早代わりです。式典は午前11時なのに、女の子たちは晴れ着の着付けや化粧などをするために、すごい人はなんと夜中の2時に美容室に入ったようです。当スタジオへも4時前に到着。皆さん、やっぱり若いなあ。お肌は美しくてピチピチしていますねえ。みんなきれい!私たち、以前は200人以上も撮影していたことがあるのですが、今はそういうわけにはいきません。衣装代やらなにやら女の子の親は大変ですでも、今年は男の子も例年以上に紬で撮った子が多かったです。男の子もおしゃれになってきましたよね。茶髪になぜか紬が合うのです。昔では考えられませんけど。
 また、今日は紬の日でもあって、アイアイ広場では、例年紬振興のイベントが開かれています。撮影の合間に見たには人気お笑い島唄コンビ、サーモン∩ガーリック。彼らたち、最前列に市長やらお偉いさんがずらっと並ぶなか、ピチピチの背広を着てやってましたよ。特に婆ちゃんがたに超人気を勝ち得たようです。うふふ。後から貴島康男くんが歌ったのですが、相方の新元さんに刺激を受けて笑っちゃいましたね。ははは。正月だからま、いいんではないでしょうか。ね、坪山さん! 

一村記念美術館での写真展  1.4

昨年12月25日から奄美パーク内の田中一村記念美術館にて、浜田太の写真展が開催されています。正月は2日からオープンしていますが、やはりすごい入館者数のようです。皆さん、帰省客やら正月のドライブがてらなのでしょう。厳選47点の写真は、奄美の雄大で美しい森や海の自然やこの自然と暮らす人々。一点一点にスポットライトをあてたのが効果的に効いていました。手前味噌かもしれませんが、う〜ん、なかなか!!
 用海岸の宇宙的な朝焼けから始まり、水に潤う森やここに生きる動植物たち、なかでもオオトラツグミやマングローブ付近に密かに咲くサガリ花がとても美しい。水量を満々とたたえたタンギョの滝、手広海岸の朝日、スコールに浮かぶ横当島、夜中中追いかけたという海での稲光などなど壮大な奄美が写し出されています。、是非見に行ってくださいませ。1月7日までの開催です。
 企画展示室はかなり広いのですが、なかなかいい感じにまとまっていて、いい場所だと浜田はいってます。使用料が少し割高なのは痛い所ですが、個展をしたい方にはお奨め。これから、いろいろなものに活用されるでしょう。
 帰りに館内の喫茶室に寄りましたが、ここのコーヒーがなかなかおいしい!それにご覧のようなロケーションのいい雰囲気なのです。コーヒーばかりではなく、「お花畑のジュース」「南の島のアイスクリーム?」などとネーミングがかわいらしいのです。そうそう、「一村さんちのアイスクリーム」なんていうのもあったような。ここは入館料は要りませんから喫茶だけでも入れるんですよ。

江戸末期の大島古図  1.3

 南日本新聞にも年末大きく報道され、南海日日新聞の新年号でも取り上げられましたが、江戸時代嘉永期に描かれた奄美大島の古図が、非常に多量の情報が含まれていることがわかり、研究者の人たちはすごい!すごい!の連発です。この古図は実は大正初期に既に鹿児島県立図書館に寄贈されていたものなのですが、名越左源太研究をしている鹿児島大学院生の河津さんという若い女性が資料整理でみつけたのです。
 ホライゾンでもお馴染みの郷土研究家の弓削政己さんが誘ってくれて浜田が写真をとりに行ったのですが、これが調べてみるとすごい。今までの国絵図の5倍以上の情報が書き込まれ、特にサトウキビ殖産のため、キビ畑のことや、砲台をつくるための銅山調査などもしているのです。
 社会の授業で習ったかと思いますが、あの有名な伊能忠敬は鹿児島の種が島、屋久島までしか来ていなくて、奄美を含む琉球の地図は脱落しているのです。きっと薩摩藩が、宝の山である奄美と中国と貿易をしている琉球のことは隠していたのでしょう。
 幕末、日本沿岸には鎖国を打ち破ろうと外国船が頻繁に訪れます。琉球でもイギリス、フランスがきたようで、薩摩はハラハラドキドキ。薩摩は琉球の要塞としていた奄美に専門官を派遣して港の広さや深さをはじめ、詳細な絵図を実測でつくらせたようです。
 写真をみましたが、文字情報が絵図にいっぱい書き込まれ、原口泉先生(鹿児島大教授)によると、江戸時代のなかでも情報量の多さでは究めて貴重なもので、それは地理誌的な要素をかなり含んでいるとの事。この古図は、今現在奄美で進められている町村誌資料にも大きく取り扱われることでしょう。奄美がいろいろな分野でベールをはずされるのが楽しみです。弓削さん、頑張って!また、いろいろ教えてくださいませ。



2002.1.2.初イラスト登場

今日から仕事で、外に出られません。娘が久しぶりにイラストを書いたので挿入してみます。これで、正月気分が少しは出ますよね。ほっ!!卵の黄身のような朝日です。残念ながら、奄美では初日の出は拝めませんでしたが、イメージの中では、穏やかないい一年を願いたいものです。みなさん、今年も何卒よろしくお願い申し上げます。掲示板にも是非ご投稿ください。ね!ね!ね!


2002 .1.2  新しい年になりました。

 新年、明けましておめでとうございます。今年はどういう年になることやら、不安はないわけではないけれど、やっていくしかないのですもの。奄美からの発信、がんがん、やっていきましょうね。で、デジカメに残っていた写真をまず整理します。31日は青空いっぱいで、あ〜、やっぱり南なんだなあというほど、いいお天気で暖かかったのですよ。昨日の元旦の夜から急に冷えて、いまでは時々すごく風が荒れますが。
 年末の名瀬の慌しい風景をお届けしますね。年末年始の焼酎が店にずらっと並んだ酒屋さんの店先、永田橋市場で、豚と煮込むつわぶきやら、島たけのこ、島大根の干物をもどしたものを買う主婦、(わたしも買いましたよ。でも、年末ぎりぎりだったせいか、お客さんが少なくてこんなものかなあと思いました。いや、グリーンストアーやダイエーはレジに列ができていましたけど、島の野菜の煮込みはやはり、ここでないとね。)、一番右はなんだかおわかりになります?こしゃまんというお芋です。わたしは、十島村の田芋とこれを買いました。正月の三献料理に入れるためです。豚と野菜の煮物は大鍋いっぱいにつくるんです。これが奄美の年越し料理。我が家では正月もこれをずっといただきます。おいしいんですよ〜。家庭によって味はすこしずつ違うとは思いますが、龍郷円仕込みは、きびなごのだしで塩味のあっさりしたもの。お皿いっぱい食べても飽きません。わたしが一番食べます。ま、責任もあるといえばあるので。おせち料理は奄美ではホテルがつくるくらいでしょうね。豆の煮物と餅とこの豚と野菜煮込みのワンフィネなのです。そういえば、奄美の郷土料理にこれがお店ででてくることは少ないですね。家庭料理です。でも、家庭料理が一番おいしいのですよね。ずっと愛されてきた味なのですから。油そうめんもしかり。また、食べることばかりになってしまいました。あ、焼酎もおいしく頂きましたよ。みなさん、黒糖焼酎を今年もガンガン飲んで、全国へ送りましょう。